会報：欧州委員会、「核攻撃の準備」に入る
欧州委員会は、化学攻撃や核攻撃に備えて機材や医薬品を備蓄していると発表した。
ウラジーミル・プーチンは、ウクライナ侵攻の最初の週にロシアの核戦力を「厳戒態勢」に置き、冷戦以来見られなかったレベルにまで核戦争の恐怖を高めた。
現在、欧州委員会は、化学、生物、放射線、核の緊急事態にさらされた患者を治療するための「機器、医薬品、ワクチン、その他の治療薬」の緊急備蓄を5億4千万ユーロで構築すると発表している。
この基金は、緊急時に派遣される専門家対応チームにも充てられる。
委員会の危機管理担当のバラズ・ウイヴァリ報道官は2日、記者団にこう語った。「まず、5億4,000万ユーロを超える救援戦略備蓄があり、これはEU市民保護メカニズムを通じて開発される。」
「これには、CBRN（化学、生物、放射線、核）緊急事態にさらされた患者を治療するための対応機器と医薬品、ワクチン、その他の治療薬で構成される」
「第二に、緊急時に除染装置や専門家チームを提供するための救援用除染予備軍を設置する。」
「当面の第一歩として、EUはすでに救援医療予備軍を動員し、放射線の有害な影響から人々を守るためのカリウムやヨウ素の錠剤の在庫を補充している」
クレムリンは、プーチン大統領のドミトリー・ペスコフ報道官が、ロシアが「存亡の危機」に直面した場合、核兵器の使用を排除することを拒否し、核ボタンを押すという見通しを示している。
2週間前には、ドミトリー・ポリアンスキー国連ロシア副大使が、モスクワは「挑発」された場合に核兵器を配備する権利を留保していると警告していた。
プーチンは核戦争の可能性を他の国々に押し付けるのは正しいか、と問われたポリアンスキー氏は、スカイニュースにこう答えた。「ロシアがNATOの挑発に乗り、NATOに攻撃されたとしても、我々は核大国なのだから構わない。」
