人に仕事をつけるな仕事に人をつけろ
今回は、人と仕事のマネジメントのお話しをします。
私も会社経営をしているなかで、人事の問題や課題と言うのは実際に起こるし、時に防ぎようのない大きなトラブルにも発展します。これも経営の醍醐味ですね。
この記事では、『仕事と人の配置と相関関係と本質』に迫ってみよう!
先に答えを言ってしまうけど許してね!タイトルにもすでに出ちゃってますwww
人に仕事をつけるな仕事に人をつけろ
まずはすこし前段としてのお話をしながら進めていきましょう。
今回は仕事のお話ですが、もう少し具体的なシチュエーションに物語を落とし込んで、展開を進めて行きたいと思います。
わかりやすくするために、「企業の社長」を例に挙げてみましょう。
では、ここからはあなたは頭のなかで想像しながらいっしょに物語を進行していきましょう。社長が社員に対して指示(命令)を出すシーンを想像してみてください。
通常企業では、このような風景はよくあることですが、まずはそのありきたりなシーンを例に挙げて説明していきましょう。
社長の指示を快諾し期待に応えようと体調を崩した結果・・・
部下をAさんと仮定します。社長はAさんに用件でもある仕事の説明をします。
そして社長はAさんに仕事を任せ、Aさんは社長の指示を快諾しました。
その後、Aさんは一生懸命に仕事をしていました。しかし、一生懸命に仕事をしていたAさんは社長の期待に応えようとするあまり、過労で体調を崩してしまいました。
さて、、、ここからいったいどうなるでしょうか?想像してみてください
社長に頼まれた仕事はまだ途中ですが、せっかくここまでがんばってくれたAさん。
仕事の進捗はおおよそ8割まで仕上がっていました。責任感の強いAさんでしたが、上司からは会社を休むよう言われて、渋々に会社を休むことにしました。
しかしながら、残った2割の仕事はAさんが不在のため進める事が出来ません。
この仕事はAさんしかわからない資料や情報データの管理体制となっていたからです。
A.これが人に仕事をつけた場合のエピソードです
それでは、このまま続けていきますのでついてきてくださいね。
ここでこのエピソードが終わり、また次は別のエピソードとなります。
会社がシステム化したマニュアルを元に指示を出した結果
ではでは、あなたには今回の物語も先ほどと同様に想像していってもらいましょう。
先ほどの、エピソードとの違いは会社が管理体制をマニュアル化して、部下のみならず社員全体の動きと結果を視える化し、情報共有化した場合のお話しです。
さきほどのAさんですが、ここでは管理体制マニュアルが存在していて、それに沿って対応を進めたと仮定して物語を進めていきたいと思います。
(・・・中略)
Aさんはさきほどと、同様に8割ほどの仕事が出来上がった状態で体調を崩してしまいました。会社に迷惑がかかると思いましたが、上司から会社を休むよう指示を受けました。
さて、今回の場合結果はどうなったでしょうか???想像してみてください
管理体制をマニュアル化した対応をとっていたので、Aさんはスムーズにマニュアルに沿った資料や情報データの管理をしていました。また、加えて自分に何か不測の事態が起こっても良いように引継ぎのやり取りまですべてマニュアル化していたため、極めて簡単にすばやく次の後任社員に、仕事を無事引き継ぐ事が出来ました。
重要な点は、1人の担当者に1つの仕事を任せるのではなく、1つの仕事に1人の社員をつけていたという事になります。つまりは『1人=Aさん』というわけではないのです。
A.これが仕事に人をつけた場合のエピソードです
もうおわかりでしょうか?
1人=Aさんでないなら、それはつまり1人=社員という事にもなりますよね(^_-)?
あくまでも、Aさんも含む社員という事ですよね。
マニュアル化した仕組や取組が出来上がれば、すべての社員がすべての社員の代用や代行としての機能を果たす事が出来るという事なのです。
ファストフード業界に学ぶ組織運営のマニュアル化
実は、ファストフードで有名なKFCやマックなどの外食産業チェーン店こそがこれらマニュアル化として組織運営を果たした先駆者でした。
ケンタッキー・フライド・チキン創業者のハーランド・デーヴィッド・サンダースの生い立ちからKFC創業から成功までの軌跡を綴った書籍を読みましたが、実に当時の1950年代には斬新でまったく新しいビジネスモデルだったと言えるでしょうね。
マクドナルドもまた、同様にシステム化した店舗運営では非常にすばらしい成功事例でしょう。
誰かが「◯◯さんじゃないと無理だよ」とか「◯◯さんがいないから出来ないよ」などといった組織運営がストップしたりするなんて、いまの時代じゃもってのほかです!
個人として社員を教育し育てるのも、もちろん重要な事ですが、会社組織のマニュアル化という仕組みづくりにこそ現代社会の労働環境問題を解決する糸口があるんじゃないかと私は思いますよ。
ほんとうに勉強と刺激になるので、彼らに関する書籍はオススメです余談ですが・・・www
さて、話は戻り
人に仕事をつけるのではなく、仕事に人をつけるという事は、いまの労働環境や労働関係の法令が厳しくなった現代社会ではマスト化してきているのかもしれませんね。
(実際にこうやって工夫をしないと企業がやっていけないと思っちゃうよね・・・。)
ブラック企業も、昔よりは大幅に少なってきている現在、企業も社長も社員の労務環境にはとっても気をつかわなければならない時代といえますね( ;∀;)/オロオロ
さて、あなたの会社や職場ではどうでしょうか?
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