Bリーグ、「教えてやるよ、BLの素晴らしさを…!」広告に困惑
下野新聞に掲載の広告がネットで話題
教えてやるよ、BLの素晴らしさを...!
栃木県の地方紙「下野新聞」1月29日の朝刊に掲載された広告が、インターネット上をざわつかせた。
男性2人がボールを取り合う様子は、BL(ボーイズラブ)の広告のようだが、よく見ると「BL」の下には小さくルビで「Bリーグ」とある。
「Bリーグ」は、2016年9月にスタートした男子のプロバスケットボールリーグ。
ボーイズラブとバスケットボールをかけた、このユニークな"BL広告"はネット上に瞬く間に拡散。
「攻めすぎでしょwww 好きwww」「(教わらなくても十分わかるBLの素晴らしさ)」と好評を得ている。
攻めた内容の広告はなぜ出来たのか。
BuzzFeed Newsは、広告を掲載したBS放送局「BS12 トゥエルビ」の広報担当者に話を聞いた。
同局では、無料BS放送局として初めて、プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」の生中継を1月からスタートさせた。
"BL広告"は記念すべき最初の試合中継に合わせたもの。「栃木ブレックス」が登場するため、栃木の地元紙である「下野新聞」1紙限定で掲載された。
「女性視聴者を獲得したいとの考えに基づき、今回の広告を制作いたしました。おかげさまでご好評いただいております」
ネット上の反響も女性のコメントが多く、狙い通りだった。
イラストの作者については「匿名を希望しているため」明かさなかったが、有名なイラストレーターではないという。
"BL広告"と同じ1月29日には朝日新聞、読売新聞、毎日新聞と全国紙では別の広告を掲載したが、こちらも"BL広告"に負けず、ユニークなものになっている。
俺たちも、プロ野球のように、国民(含む女子アナ)から愛されたい!!
BL広告についてBリーグ側はどう思っているのか
同リーグでは、1月15日に開催された初のオールスターではSNSを通した投票でMVPを決めるなど、SNSを使ったPRに力を入れている。
だが、今回の"BL広告"は、2016年9月の開幕戦で全面LEDコートを使うなど、これまで打ち出してきたクールなイメージとは違って見える。
Bリーグを運営する「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ」の広報担当に、"BL広告"について話を聞くと、次のような言葉が返ってきた。
「通常、Bリーグの広告を出す際には事前にご相談があるのですが、今回のトゥエルビさんに関してはご連絡がなかった。リーグとして事前に広告の確認はとれませんでした」
つまりBリーグとして"BL広告"にOKを出したわけではなかった。
ただ、広告がネットで反響があったことは認識しており、広報担当からは困惑した様子がうかがえる。
Bリーグによれば、今回の広告に関しては「現在、2社で協議をしています」。トゥエルビでは3月までにBリーグの3試合を生中継する予定となっている。
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