大学入試共通テストは、超難関大学受験生から中堅大学受験生まで幅広い人が利用する試験です。
高い点数を取れればそのまま入試にパスできるケースもあり、しっかり対策して臨むのがよいでしょう。
今回は、共通テスト当日の英語について解説します。
特に時間配分など当日慌てやすいポイントを中心にピックアップしていきますので、受験前にチェックしてみましょう。
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目次
英語「リーディング」の配点と難易度について確認
共通テストの英語は、リーディング100点(80分)、リスニング100点(60分)、合計200点(140分)の試験です。
これまでのセンター試験が4,500語前後であったのに対し、昨年おこなわれた共通テストは5,495語であり、語数が増加していることが分かります。
大問はリーディングだけで6題あり、図表つきの電子メール・レポート・得点表から情報をピックアップするような問題や、論述などの長文読解が頻出です。
大問1~2より大問3以降の方が難しく作られる傾向にあり、後半にいくにつれて徐々に小問集合から長文読解へと変化していきますので、あらかじめ知っておきましょう。
簡単に解けるサービス問題のようなものから、相当難易度が高い問題まで幅広く扱われ、幅広い受験生に対応できるよう工夫されています。
共通テスト英語「リーディング」の時間配分の目安は?
共通テストの英語において、最も時間がかかるのは大問6です。
中規模の文章+図表読解に加えて、論述などの長文読解が加わるため、大問6だけでも20~25分程度かかることを見越しておきましょう。
それ以外の大問は平均して15分程度で解答するのが理想ですが、唯一大問1だけは小問集合のような解き方と可能とする平易な問題が多いため、10分未満で解くのがポイントです。
同様に大問2も10分程度をイメージし、なるべくスピーディーに解き終わりましょう。
全体の目安として、下記の想定をしておくのがおすすめです。
大問1 | 8分 |
大問2 | 14分 |
大問3 | 12分 |
大問4 | 10分 |
大問5 | 14分 |
大問6 | 22分 |
30分程度で大問3までを解き終わり、遅くとも40分以内には大問4に取り掛かりましょう。
過去問や想定問題集などで事前の演習を繰り返し、時間感覚を叩きこんでおくことも効果的です。
万が一上記の時間内に解き終わらない場合は速読力もしくは基本的な語彙・イディオム力が不足している可能性があるため、基礎に戻って演習していきます。
もし早めに解き終わるようであれば、その分の余力を後半の長文読解や振り返りに充て、ミスのない解答になるよう意識していきましょう。
共通テスト英語「リーディング」当日解答する際のコツ
ここでは、共通テストの英語「リーディング」のコツを解説します。
当日どう解けばいいか迷ってる人は、参考にしてみましょう。
基本的には順番通りに解いていく
特段苦手とする問題形式がない場合、基本的には順番通りに解答してよいでしょう。
大問1~2までは平易な問題が多く1問ごとの文章ボリュームも少ないため、頭を英語に切り替えるのにうってつけです。
頭の準備体操をしてから難問に挑むような気持ちで取り組むことをおすすめします。
よほど長文読解が得意な場合は長文読解からスタートするという手もありますが、年度によっては難易度高く作られているケースもあり、慌ててしまう可能性があります。
一度慌ててしまうといつも通りの自分を取り戻しづらくなり、イージーミスやマークミスなどが起きやすくなりますので、まずは解ける問題から解く癖をつけるのが理想です。
設問・選択肢は先読みしておく
内容真偽など選択肢の文章が長くかつ複数ある場合は、設問から読むのが効果的です。
設問・選択肢を先読みしておけば、読解すべきポイントが分かりやすくなるでしょう。
例えば、接続詞を指定するような問題であれば前後関係を読み解けばいいと分かります。
また、内容真偽であれば選択肢ごとの違いを明らかにしてから本文に戻ることで、解答時間を短縮しやすくなります。
わからない問題は飛ばして進める
わからない問題は無理して解答せず、飛ばしてどんどん先に進みましょう。
共通テストは超難関大学を第一志望に据えている人も受験する試験であり、点数がきちんとバラけるよう作成されています。
そのため問題ごとに難易度もバラついており、簡単に解ける基礎問題もあれば、豊富な語彙力と読解力がないと解答できない問題も存在するのです。
ひとつの問題に夢中になって解けるはずだった問題が白紙にならないよう、リズムは大切にしていきましょう。
マークミスチェックのタイミング
マークミスがあると、せっかく解けているはずの問題も失点してしまいます。
また、万が一マークミスがあった場合、修正するだけでも時間がかかって最後まで完答できなくなる可能性もあるでしょう。
そのため、大問ごとにマークミスがないか確認するのが理想です。
最後にまとめて確認しようとするとひとつひとつの作業が雑になってしまうこともあるため、なるべくこまめに確認するのがおすすめです。
共通テスト英語「リスニング」の配点
前述の通り、共通テストの英語リスニングは60分間で100点分を解答します。
音声が流れないと問題が分からない出題形式であるため大幅な時間短縮はできませんが、なるべく効率よく解いておく方法を知っておきましょう。
代表的な方法が、指示文が流れている間に設問や選択肢を先読みしておくことです。
「これで第1問は終わりです。次の問題に進みます」
「以下の選択肢から正しいものを選び、解答用紙に記入してください」
など、細かく指示されなくとも分かる部分は聞き飛ばし、その分を先読みに充てましょう。
また、1度目の音声ですぐ解答が分かった場合、2度目の音声が流れている間に次の問題をチェックしておくこともおすすめです。
このサイクルを作れれば余裕を持って解答でき、難しい問題だけ2度目の音声を聞くことができます。
解答に悩んでいるうちに次の問題が始まるなど、リスニングのリズムが崩れてしまうと立て直しは困難です。
なるべく規定時間内にテンポよく解き終えられるよう、対策していきましょう。
共通テスト英語「リスニング」解答のコツ
ここでは、共通テストの英語「リスニング」のコツを解説します。
どんどん流れる音声に慌ててしまうことのないよう、事前にチェックしてみてください。
設問や選択肢を先読みしておく
前述の通り、設問・選択肢の先読みはリスニングにおいて非常に効果的です。
問われるであろう内容をあらかじめ考えられれば予測が立てやすく、1発で聞き取りやすくなるでしょう。
これはリーディングにおける長文対策にも共通して言えることですので、設問先読みの癖はつけておくことが理想です。
メモの取り方
内容正誤で問われるポイントのみ、音声を聞き取りながらメモしていくことがポイントです。
よく問われるのはいわゆる「5W1H」であり、「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」の観点で聞くことが重要です。
水曜日の、12時の待ち合わせより3時間後(つまり15時)に、友だちのフレッドが、メールを読み間違えて隣の駅に行ってしまった、というようなポイントを絞って聞いておきましょう。
「本当の待ち合わせ時間は何時だった?」という問いに対する選択肢のうち、「12時」「15時」「9時」「13時」などのなかから正しいものを解答することが重要です。
リスニングにおいてはひっかけ問題のようなあえて紛らわしい表現がされることも多いため、細部にこだわって聞き取りましょう。
途中で話を見失ってしまったら?
途中で話を見失ってしまった場合、無理に食らいつかず次に進みましょう。
ひとつの問題にこだわりすぎるあまり、次の音声を聞き逃したり解答時間が足りなくなったりすると、ドミノ式に失点してしまいます。
解ける問題だけでも的確に解答できるよう、時には諦めるべき問題もあるということを知っておくことが大切です。
共通テスト前日・当日の過ごし方…英語は何をするべき?
共通テスト受験前には、科目ごとの解答時間を調べ、およその時間配分をイメージしておくことが大切です。
ある程度の目安ができていれば、自分の解答が遅いか早いか、リズムを掴むことができるでしょう。
反対に目安を作らないまま当日を迎えてしまうと、ただ必死に解くばかりで完答できなくなる可能性が出てきます。
また、当日は集中できるよう睡眠時間を十分確保し、遅くとも試験開始時間の3時間前には起床していることがおすすめです。
受験会場に向かうまでの間に、単語帳に附属しているCDなどを活用して短文だけを聞き取っておいたり、中学生レベルの簡単なリスニングをしておいて耳を慣らしておくこともよいでしょう。
難しい長文・構文に取り組みたくなる気持ちをグッと抑え、前日夜や当日朝はなるべく基礎の確認を徹底すると、落ち着いて試験に臨みやすくなります。
これまでの勉強の成果を遺憾なく発揮できるよう、コンディションを整えておきましょう!
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