グギッ!やっちゃった!
誰もが一度は経験のある「足首のねんざ」。
でも「たかがねんざでしょ。冷やして2、3日安静にしておけば大丈夫」
なんて思っていたら大間違い!
何十年もたってから、足関節がガタガタ、しまいには手術なんてことも。
また、原因不明だった腰痛やひざ痛が、
実は若い頃のねんざのせいだったという人もいました。
そこで、ねんざを一度でもしたことのある人、必見!
自分の足首が、「危険かどうか」判断する簡単な方法があったんです。
それは、靴の裏を見ること。
靴底の減り方が、左右アンバランスな人は要注意。
もしかしたら、足首ぐらぐらのサインかも知れません。
靴底の減りが左右アンバランスな人は、
靭帯(じんたい)が緩んだ状態のままの可能性が高いんです。
実は、ひどいねんざは、前距腓靱帯(ぜんきょひじんたい)という、
ヒトが二足歩行をするようになって獲得した、
特別な靭帯を損傷した状態。
そうすると、歩行に際して、必要以上に足首がぐらつき、
不具合の原因につながることがあるんです。
若いうちは、足の筋肉が足首を支えているため、
不具合が出ないで済んでいたのが、
年を取って筋肉が衰えると、足首がぐらぐらになり、
ひどい人は、足関節の軟骨がこすれ、手術なんてことに。
でも、大丈夫。
一度緩んでしまった靭帯はもとに戻りませんが、
リハビリをしっかりやれば、ねんざの再発や、足関節の手術、
なんてことにならないようにできるんです。
そのやり方は簡単。1日5分、かかとを上げるだけ。
詳しいやり方は、お役立ち情報で。
「たかがねんざ」と軽く見ないで!
誰しも一度は経験している「ねんざ」。ひねった程度の「ねんざ」であれば問題ありませんが、腫れや痛みを伴う「ひどいねんざ」は、じん帯が損傷していると思ってください。
損傷したじん帯は、きちんと治療をすれば正常に近い状態に戻すことが出来ます。ねんざをして「立てないほど痛いねんざ」であれば、スポーツ整形あるいは足専門の整形外科をぜひ受診してください。
足首危険度の見方について
過去に大きなねんざを経験されていたり、ねんざを繰り返したりしている方の中には、足首危険のサインが出ている人がいます。靴底のすり減り具合です。特にカカト部分に注目。
左右の削れ方に違いが出ている方は、足関節が不安定になっている恐れがあるため、要注意です。
足首が危険のサインが出ていたら?
腓骨(ひこつ)筋群(きんぐん)を鍛えることをおすすめします。腓骨筋群は、足の裏からカカトを通って、脛(すね)の横につながる筋肉です。腓骨筋群を鍛えると、じん帯にも力が加わります。刺激を受けたことで、じん帯の再生が促進されると考えられています。
また、過去のねんざで緩んだじん帯を筋肉でカバーすることが出来ます。加齢で筋肉が衰えるため、筋肉を鍛えることはより重要です。ねんざの再発や、変形性足関節症の予防にもつながります。
腓骨筋群を鍛える方法について
今回番組では、かかと上げをおすすめしました。必要な道具は、コイン、あるいはコインサイズの厚紙を2枚だけ。床に肩幅ほどの間隔を開けてコイン(厚紙)を置き、親指の付け根で踏むようにして立ちます。親指の付け根で踏んでいることを意識しながら、つま先立ちを行います。足の裏を外側に向けるイメージです。絶対に足の裏を内側に向けてはいけません。じん帯の切れた部分が広がるため、かえってじん帯が緩んでしまいます。また、腓骨筋群を鍛える効果もなくなります。特に、立てないほど痛いねんざをした後は、足裏が内側を向かないようサポーターなどをつけて行ってください。20回を1日2セット、ためしてみてください。
※ねんざの急性期は安静が必要となります。まずは医師の診断・治療を受け、運動の許可を得た上で行ってください。
※運動をやってみて痛みが出た場合は、中止してください。
※お年寄りや体力に不安のある方は、転倒の恐れがありますので行わないでください。