検索
閉じる
ためしてガッテン ヒストリー
これまで放送した「ためしてガッテン」から選りすぐりのスゴ技を紹介!
脚のむくみがサイン!潜むホルモンの大乱調
健康

脚のむくみがサイン!潜むホルモンの大乱調

2015年6月3日(水)午後8時

シェアするhelp

  • twitter
  • facebook
番組内容を印刷する

多くの女性の悩みのタネ「脚のむくみ」。

しかし、そんなむくみの中には、見た目は普通のむくみなのに、長引かせると大変な事態を引き起こす、「むくみモドキ」とも呼べるものがあるのです。

このむくみの正体は体の中で起こる「ヒアルロン酸の異常増殖」。
脚だけでなく、顔やまぶた、時には心臓がむくんで、命まで脅かされることもあります。

こんな恐ろしい事態を引き起こす真犯人は、
「甲状腺」の機能の低下です。

甲状腺は、体のあらゆる細胞を元気にする「甲状腺ホルモン」を分泌していますが、これが少なくなってしまうと、体のあちこちがむくむだけでなく、「冷え」「便秘」「疲労感」「抜け毛」など、様々な症状が起こってしまうのです。

もし、甲状腺が低下している場合は、そこへの対策が必要です。そうすれば、がんこだった脚のむくみがすっきり解消することも夢ではありません。

多くの人が気づいていないと言われる、甲状腺のトラブル。
詳しくは、お役立ち情報のページでどうぞ!

今回のお役立ち情報
01

むくみモドキについて

甲状腺の機能が低下したことによって主にヒアルロン酸が溜まるむくみを番組上「むくみモドキ」としました。脚だけでなく、顔や手にも発生します。顔の場合は、まぶたがむくむ方が多いのも特徴です。
また、一般的なむくみの場合は、重力によって脚に水分がたまります。このため、立ち仕事をした後などに感じやすいのですが、むくみモドキの場合は、立ち仕事や時間帯に関係なくむくむのも特徴です。

02

むくみモドキの気づき方について

脚がむくんでいると感じたとき、以下の手順をお試しください。

  1. 向こうずねのすぐ横を5秒ほど強く押す
  2. 押した箇所がへこんでいるかどうかを、よく確かめてください。


一般的なむくみであれば、へこみが跡となって残ったままになりますが、むくみモドキの場合は、へこみが残りません。

※へこみが軽微であれば分かりずづらい場合もあります。

※この見分け方は、見過ごされがちな甲状腺機能低下症を少しでも早く発見するための、目安です。甲状腺機能低下症かどうかを判断するためには、早めの医療機関の受診をお勧めします。

03

甲状腺機能低下症の症状について

のど仏の下辺りにあるのが「甲状腺」ですが、この機能が低下する病気を甲状腺機能低下症と言います。
甲状腺の機能が低下すると、全身の細胞を元気にする「甲状腺ホルモン」の分泌が少なくなってしまいます。

そのため、「むくみモドキ」の他にも・・・
「冷え」「抜け毛」「便秘」「関節痛」「疲労」「うつ状態」「小食なのに太る」など、様々な症状が複数現れるのが一般的です。

04

甲状腺機能低下症の「治療薬」について

「甲状腺ホルモン剤」という薬を服用します。一錠10円程度と安価な薬です。

足りなくなったホルモンを補充するのが目的ですので、持薬として飲み続けるのが基本です。

05

病院を訪れるポイントについて

上記に挙げたような症状に加えて、むくみモドキがある方は、甲状腺機能低下症の可能性が高くなります。
医師が甲状腺機能低下症の疑いありと判断すれば、
血液検査で「甲状腺ホルモン」の値を調べ、甲状腺機能低下症かどうかが分かりま す。

また、甲状腺機能低下症には、「潜在性」甲状腺機能低下症と言われる前段階の状態もあり、この状態かどうかも血液を検査すると分かります。

シェアするhelp

  • twitter
  • facebook
早く!すい臓がん発見 自己判定ガイド初公開
健康

早く!すい臓がん発見 自己判定ガイド初公開

2015年5月20日(水)午後8時

シェアするhelp

  • twitter
  • facebook
番組内容を印刷する

今回のテーマは、すい臓がん。
ガッテンでは初めて取り上げるがんです。

生存率が主要がんの中で最低という危険ながん。
がんの専門家も多くが、最も危険ながん、と指摘します。

その特徴は、自覚症状がないため早期発見がきわめて難しいことです。
年間死亡者数は、3万人以上、おととし肝臓がんを抜いて4位になってしまいました。

ところが今回番組でお伝えしたのは、あることに自分で気づけば早期発見の可能性があるということ。
早期発見できれば、手術などでがんを取り除くこともできるんです。
そのカギは、あの、おなじみの血糖値。番組に出てきた89歳のおばあさんは、自分でこの血糖値の異変に気づき、すい臓がんの早期発見に成功しました。がん発見後11年たっても元気、元気。

早期発見の決め手は、血糖値が「さしたる理由がないのに急上昇」すること。実は、すい臓でインスリンを作るβ細胞が、すい臓がんができると働きが悪くなり、結果として血糖値が急上昇することがわかってきました。しかも、がんの初期から。暴飲暴食や、環境の変化、糖尿病の家族歴など、心当たりもないのに血糖値が上がったら、要注意です。

すい臓がんができるすい管という場所を詳しく見ることができる、MRCPと呼ばれる最新検査の方法もご紹介しました。もしかしたら、と思った方は、ぜひすい臓の検査ができる病院に相談してみてください。

詳しくは、お役立ち情報で。

今回のお役立ち情報
01

すい臓がんについて

すい臓がんは、すい臓の中を通る管(すい管)の上皮に発生する早期発見が極めて難しいがんです。
見つかった時にはすでに進行しているケースが多く、5年で9割以上の人が命を落としています。
また、がん死亡数では、おととし肝臓がんを抜いて4位に上昇しています。早期発見が困難な理由は、検診や人間ドックの腹部検査で使用される「超音波(エコー)」には“空気を通りにくい“という弱点があるからです。すい臓の前部には空気をたくさん含む胃が位置しているため、直径2cm以下の早期段階でのがん発見率はわずか4.1%とされています。(日本膵臓学会調べ)

02

すい臓がんの早期発見法について

すい臓がんを早期発見するポイントは「さしたる理由もないのに血糖値が急上昇する」のを見逃さないことです。一般的に血糖値の急上昇は、「不摂生」「ストレス」「遺伝」によって起きるケースがほとんどです。そのため、それらの覚えがないのに「空腹時血糖」「尿糖」「ヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)」などが前回の結果と比べて急上昇したときは注意が必要です。すぐにお近くの消化器内科、消化器外科、肝胆膵(すい)内科など「すい臓の検査ができる医師」にご相談ください。

※すい臓がんが疑われる血糖値急上昇の例として以下の3つにご注意ください。

①食べすぎ・飲みすぎの覚えがない ②生活環境に変化がない ③糖尿病の家族歴がない

※二親等(血縁関係のある祖父母・父母・兄弟姉妹・子・孫)に糖尿病の人がいないのに血糖値が急上昇した時は要注意です。

03

すい臓の精密検査を受ける目安について

※上記の「さしたる理由もないのに血糖値急上昇」以外にも、以下の2つに該当する人は、すぐにお近くの消化器内科、消化器外科、肝胆膵内科など「すい臓の検査ができる医師」にご相談ください。

超音波検査ですいのう胞が見つかったとき

すいのう胞とは、すい臓にできる液体の溜まった袋です。がん自体ではありませんが、近年の研究でこれをもっている人は、すい臓がんの発生リスクが22.5倍になることが明らかになっています。

血液検査でアミラーゼが基準値を超えていたとき

人間ドックの血液検査の項目に入っていることが多い「アミラーゼ(すい臓などから出る酵素の1つ)」値の上昇は一時的な場合が多いため、基準値を超えた場合は放置しないようにしてください。

 

シェアするhelp

  • twitter
  • facebook