ある日突然、発疹ができて激痛に苦しめられる帯状疱(ほう)疹。
患者はどんどん増えていて、このままでは3人に1人が経験するといいます。
実は帯状疱(ほう)疹の原因は小さいときにかかった
「水ぼうそう」のウイルス。
体の中に何十年も潜伏して、ある日突然、悪さを始めます。
治療が遅れると、10年以上激痛が続くこともある怖い病気です。
この激痛を避けるためには、とにかく早く、
できれば最初の発疹で「帯状疱(ほう)疹」と気づくことが大切!
調べてみると、経験者の8割以上の人が
発疹が現れる数日前に「チクチク」「ピリピリ」といった
痛みや違和感を皮膚の内側に感じていることがわかりました。
違和感の後、発疹が現れたらすぐに皮膚科を受診しましょう。
また、子供が「水ぼうそうワクチン」で水ぼうそうを予防すれば、将来帯状疱(ほう)疹になることもありません。
ワクチンは1~2歳は原則無料。
大人もワクチン接種で、帯状疱(ほう)疹の予防につながります。
詳しくは、お役立ち情報のページでどうぞ!
帯状疱(ほう)疹について
帯状疱(ほう)疹は、発疹、発熱、強い痛みなどの症状が出る病気です。数粒の発疹が数日で増えて範囲を広げ帯状になる特徴があります。また、ほとんどの場合、この帯状の発疹は体の左右半分にしか出ません。発疹の周辺に強い痛みを感じることが多く、触れただけで激痛が走る場合も珍しくありません。発疹は1週間から10日ほどでピークを迎え、完全に消えるまで1か月ほどかかります。痛みはさらに長く残る場合もあり、重症の場合、10年以上苦しむこともあります。症状の重さはそれぞれの人の免疫力にも大きく関わるので、個人差が大きく出ます。
治療は抗ウイルス薬と痛みをおさえる治療になりますが、発疹が出てから3日以内に始めると効果が高いとされています。
帯状疱(ほう)疹の原因
帯状疱(ほう)疹の原因は水ぼうそうのウイルスです。「水痘・帯状疱(ほう)疹ウイルス」といいます。子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスが、病気が治った後も全滅せずに神経の中の神経節という場所に隠れ潜むのです。そして数十年後、免疫力が落ちてきた時に復活し、帯状疱(ほう)疹を引き起こします。
この時、ウイルスは脊髄から左右に伸びる神経を伝って出てくるので、帯状の発疹が体の左右半分にだけ出るのです。
帯状疱(ほう)疹の超早期発見法
帯状疱(ほう)疹にかかった人の7~8割ほどの人が、最初の発疹が出る前に、チクチク、ピリピリといった電気が走るような痛みを感じています。このような痛みを感じたら、その場所をしっかり観察してください。そこに発疹が出たら帯状疱(ほう)疹の可能性が高いです。また発疹の前の痛みが無かった場合でも、帯状疱(ほう)疹の発疹はどんどん広がっていくので、最初の数粒が翌日に増えていたら、それも帯状疱(ほう)疹の可能性大です。
帯状疱(ほう)疹は「3日以内の治療開始」が勧められていますが、人によっては一刻を争いますので、できるだけ早く皮膚科へ行くことをおすすめします。
予防法・水ぼうそうのワクチンについて
帯状疱(ほう)疹の予防法として水ぼうそうのワクチンを打つという方法があります。水ぼうそうにまだなっていない人の場合は、ワクチンを打つことによって水ぼうそうを防ぐことができますので、その後の帯状疱(ほう)疹もまず発症しません。ワクチンのウイルスも神経節に潜むと考えられますが、復活する力が弱いので帯状疱(ほう)疹を発症しないと考えられています。
1~2歳の子の場合は、定期接種がありますので原則無料で受けられます。お住まいの自治体の情報を確認してください。また、水ぼうそうワクチンは50歳以上の人に対する帯状疱(ほう)疹予防として2016年3月に承認されました。