私は「受験生はできる範囲で学部ヒエラルキーが高いところに行くべきだ」と考えています。
また、受験生は大学を決める際に、その学問に興味があるない、よりは偏差値を重視するべきだと思います。
これに対して、「大学は自分の勉強したいことを勉強するところだから学部カーストなんて気にしないほうがいい」みたいな意見をいただきましたが、18歳位のちょっと頭良いけど・思考の突き詰めが足りない人が言いそうな発言ですね。笑
こういう発言は私は「頭が悪い人間の綺麗事」だと思っています。
そもそも純粋に学ぶことが目的であれば、わざわざ浪人なんてする必要ない。
一流大学に行く必要すらない。
大学教授と高校教員が決定的に違うのは、大学教授は帝京大学でも東海大学でもかなり頭いい点です。
少なくても、物理学とか哲学とかその分野に関して東大の上位層でも全く勝てません。
ここが高校教員との違い。
純粋に学びたいんだったら、学部生のレベルで「この大学・教授じゃないと」なんてない。
自分のやる気があればどこでもかなり学べます。
そういう前提があるわけですが、それでも多くの受験生が一流大学に行きたいのは「現世利益」を考えてるからでしょう。
マウントが取れる。
就職で有利。
生涯賃金が高い。
etc
このメリットがなく純粋に学ぶ面だけに着目して受験生が動いてるなんて事はありえない。
受験生より大学生の方が勉強してない現状がその証左でしょう。
このような現実がある中で、「学部カースト」は無視できない要素です。
政治や経済が勉強したいわけじゃなくても、早稲田政経に行けるなら早稲田政経にみんな行くでしょ。
そこで「勉強したいからあえてスポーツ科学」とかは頭が良いようで頭が悪い。
なぜなら就職でも出世レースでも、50年位学歴はついて回るのに、4年間の自分の興味のために専攻を決めるなんてあまりにも長期的視野が欠けているから。
これは同じ大学内の序列ではなく「早稲田商学部と明治法学部に合格した。やりたいのは法律だから明治にしよう」みたいな受験生にも言えます。
四年間の興味より学歴のほうが圧倒的に重要。
興味がなくても早稲田大学に行くべきです。
学者になりたいならわかるけれど、そこまでの突き詰めたいわけでもないなら学部生の勉強なんて学術的には大したレベルではないわけ。
それなら、自分がやりたいことなんて自分で本買って勉強すればいいわけで、所属としては一般的にグレードが高いところにする方が人生戦略としては賢い。
「自分のやりたい」とかわかったようなことを言う人が多いですが、「賢いようで浅い」んですよ。