ソニーが各地で爆発・炎上を繰り返しているリチウムイオンバッテリーを全世界でリコールすると発表、ノートPCメーカー各社がこれに対応を始めました。
まず、すでに410万個のリコールを実施しているデルがさらに10万個の回収を公表。発火の危険はない別の欠陥で34万個のソニー製バッテリーリコールを実施した東芝もさらに83万個をリコールすると明らかにしています。APの記事に引用されている東芝のコメントによればこれはソニーからのリクエストによるもので、東芝製ノートPCの発火事例は確認していないものの「ユーザの不安解消」のためであるとのこと。
また数量は不明ですが、富士通も自社製ノートPC19モデルで使われたソニー製バッテリーを回収すると発表しました。
この件についてのソニーのプレスリリース「ノートブック型コンピュータ電池パックの『自主交換プログラム』のご案内について」では、
「弊社はお取引先各位及びお客さまのご満足を第一に考え努力を続けております。この視点に立って、最近のノートPCの事故に対するお客さまのご心配を払拭するためには、電池パックの自主交換プログラムを行うことが最善の策であると考えた次第です。」安全のためなのか、(安全性には問題がないけれど)無用の心配をかけないようにあくまで「満足」のために回収するのかよく分からない書き方です。また原因については
「対象電池セルの一部に微細な金属粒子が入った場合、電池セル内の他部品と接触し、稀にではありますが、電池セル内部で短絡(ショート)を起こす可能性があります。(......) ある稀な状況下においては、内部短絡が電池セルの過熱や場合により発火を引き起こすことがあると考えております。」
「入った場合」。ソニーの製造工程上の問題で金属粒子が混入していると理解していましたが、「入った場合」というのはつまり外部からセル内に混入するような事態があるということでしょうか。
追記:タイトル修正。東芝は追加83万個でした。
Read - APの記事。東芝と富士通。
Read - デルさらに10万個