かつての任天堂の据え置きゲームハード「GAMECUBE(ゲームキューブ)」をゲームボーイアドバンスSPのように改造したモックアップ(実際には動かないガワだけの筐体)の画像は、かなり以前からネットで親しまれていました。それをゲーム機改造YouTuberが本当に実現したとして、動画を公開しています。
YouTuberのGingerOfOz氏が自作したGBA SP風のGC(略称)ポータブルは、実のところ中には「切り詰めた」Wiiのマザーボードが入っています。おそらくWiiの基板が(チップ等の小型化が進んだハードウェアの世代的にも)小さいためと思われますが、WiiはGC完全互換のため、一応はGCゲームのライブラリが動くことにうそ偽りはありません。
GingerOfOz氏は筐体をグラフィックソフトと3Dプリンタの力を借りて自作しているほか、GCオリジナルの体験を忠実に再現するためカスタムソフトが追加され、起動画面もWiiからGCのものへと差替えられています。ディスプレイの解像度は480pで、ヘッドホンにも対応。ただ1つの欠点はバッテリー持続時間であり、1時間30分しか持ちません。
なお、これに先立ち「Wiiの基板を、GC風に塗装したGBA SP風の筐体に詰め込んだもの」を実現した人物もいました。が、こちらはディスク挿入部がないほか起動画面もGCを再現しておらず、あらゆる面で今回のGingerOfOz氏の方が上回っていると思われます。
任天堂のミニファミコンやミニスーファミなどの復刻版レトロゲーム機はしばらく途絶えていますが、もしもミニGCが発売されるのであれば、こうした「昔のディスクがそのまま挿入できる」仕様を夢見たいところです。
Source:GingerOfOz(YouTube)
via:NintendoLife