Yogee New Waves 『WAVES』
メンバー4人と漂流した無人島にて、ショルダーカバンの中に10枚の CD がある。 新メンバーがスクラムを組んで作り上げた2nd Album『WAVES』。 これを4人でゲラゲラと夜な夜な酒のつまみにしては、楽しむのだろうと思います。時に「HOW DO YOU FEEL」して僕らは心を癒すように思います。 記念すべき一枚目として。「RIDE ON WAVE」からの漂流。


Azimuth 『Azimuth』
無人島はいつだってやることがなくて、釣りをするとかなんとか。現代的な娯楽は音楽しかなく、ヤシの葉でつくったボールでフットサルをしたりする。そんな時 Azimuth がボロラジカセから流れたりする。おだやかな島生活をあたたかい陽気で包括してくれる。ふと全てを脱ぎ捨てて、東南アジアの活気ある街に消えたいと思う。（Melô dos Dois Bicudos のエキセントリックさがわくわくする。なんでこんなに音がいいのか。）


The Velvet Underground & Nico 『The Velvet Underground』
ことあるごとに何度もこの名盤を推し続けてしまって申し訳ないと思ってる。だけれども絶対に持って行きたくてしょうがないのである。好きなアルバム10枚あげてくれと言われたら、少しいれるか迷うのだけれども、無人島のような極限状態になると寂しくてついつい手が出てしまう。そんな麻薬みたいなアルバムだと思うわけです。前の無人島の10枚よろしく、このバナナを見て空腹を誤魔化す。


Stereolab 『Emperor Tomato Ketchup』
砂浜でのフットサルに飽きた僕らはきっと、鬱蒼とそびえるジャングルを探検する。木や草をかき分け、僕が一番前でみんなを先導するのだ。時々後ろを確認しながら、大丈夫かい？なんて言ったりする。けれどそんな心配をそっちのけで、みんなは見たことない虫や植物に心をわくわくさせる。心のどこかで、マチュピチュに負けないような遺跡に遭遇できないものかと期待している。その時に流れてたら嬉しい。（Les Yper Sound がきっと合う。）


Hi-STANDARD 『MAKING THE ROAD』
せっせと、家を作ります。4人が共同生活をすることになる家です。家を作るということは、4人がどう関係性を築き上げていくかということに対して、大事なことです。せっせとせっせと、体を動かします。要するに元気出てやる気がでる音楽だと思います。（BPMが早いから肉体労働に良いというよりも、本当にちゃんと好きです。なにしろたくさんの音楽が入ってることが素晴らしいのです。）


BECK 『Sea Change』
果てしのない広大なる地平線を眺め、僕はきっと Sea Change を流すだろう。 僕の友達が「Sea は She のことだと思うんだよな。」ということを教えてくれた。 そのことを思い出しながら、歌詞カードをあてにすることなく、Beck のこっそりとした声色から どこについて、だれについてのことを想像する。そんな時間を愛してやまない。


砂原良徳 『LOVEBEAT』
疲れた僕らは、少しだけ夢見る。住んでいたころの街のことを思い出す。冷たい風を跳ね返す、都会のビルやコンクリートたちのことを。たしかに、たくさんの人が住んでいたように思う。夢で僕ひとり。都会に巣食う血脈のごとき道道は、絶対に無人島のような場所には辿り着くことはないのである。


AIR 『Moon safari』
メンバーとたどり着いた無人島、4人と常に一緒にいることがすこし億劫になった僕は、みんなが寝静まった後、ひとりこっそりと枯草屋根の掘建小屋を抜け出して、散歩しながら聞くのだろうなと思ってます。延々と続く海岸線を当てもなく歩く僕と AIR の Moon Safari。 おかしくもムーンサファリ。ジャングルに煌々と降り注ぐ一点の曇りなき月の光。


Noname 『Telefone』
遠いどこかにいる同い年の no name のことを思いながら、彼女の CD にちっぽけなのリスペクトを加えてスピンするように思う。名の無い無人島で、彼女の音に身を寄せながらただ、ここではない彼女の生活や毎日をヤシの下で思うのだろう。手紙を出せるものなら出したい。


松任谷由実 『ひこうき雲』
晴天の中一筋のひこうき雲が。そんなのんきなもんじゃない。もし晴天の中であるその一線なのであれば、きっとそれは日本昭和を感じるほど、のんびりとした夏の空に違い無い。自分が日本人であることを思い出すために、僕はこの CD を聞いては、どきどきしたりしている。（畳が落ち着くのとおなじだとおもいます。）

作品情報

Yogee New Waves
2nd full album『WAVES』
2017年5月17日発売

＜収録曲＞
01. Ride on Wave
02. Fantasic Show (album ver.)
03. World is Mine
04. Dive Into the Honeytime
05. Understand
06. Intro (horo)
07. C.A.M.P.
08. Like Sixteen Candles
09. HOW DO YOU FEEL?
10. SAYONARAMATA
11. Boys & Girls (Lovely Telephone Remix)

＜初回限定盤付属DVD収録内容＞
3月25日に開催された東京リキッドルームでの新編成初となるワンマンライブの模様や、貴重なオフショットなどを収録。

ライブ情報

WAVES RELEASE TOUR
5月25日(木) 名古屋 CLUB QUATTRO
5月26日(金) 岡山 YEBISU YA PRO
6月04日(日) 仙台 JUNKBOX
6月10日(土) 大阪 AKASO
6月11日(日) 福岡 GRAF
6月16日(金) 札幌 KRAPS HALL
6月20日(火) 東京 赤坂BLITZ
6月30日(金) 沖縄 OUTPUT