無人島 ~俺の10枚~ 【Yogee New Waves:竹村郁哉 編】

2017年05月02日 (火) 12:00

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Yogee New Waves が、前作アルバムから約2年半という時間を経てようやく2ndアルバム『WAVES』を完成させた。彼らは今作より上野恒星(Ba)、竹村郁哉(Gt)を新メンバーに迎え4人編成のバンドとしてリスタート。バンドとしての第二章をスタートする決意を固め、明確に前に向かって進みだした。

そんな彼ら自身のワクワクがダイレクトにサウンドに落とし込まれたアルバム『WAVES』は、間違いなく2017年を代表する、いや日本のロック史に残る1枚だ。このアルバムリリースを契機に日本の音楽シーンを代表するアーティストへと上りつめていくだろう Yogee New Waves が、ローチケHMVニュースの「無人島 ~俺の10枚~」に登場してくれた。実は彼らは『PARAISO』リリース時に一度この企画に参加、当時のメンバー全員で10枚の作品をセレクトしてくれているのだが、当企画異例となる2度目の登場。今回は、連載形式で新メンバーを含め毎週1名のメンバーが10枚の作品を紹介してくれる。さて、彼らが選ぶ作品とは?


無人島 ~俺の10枚~ 【Yogee New Waves:竹村郁哉 編】
音楽好きには、超定番の企画“無人島 ~俺の10枚~”。なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらう。ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別。今回のお客様は、Yogee New Waves から 竹村郁哉(ギター)が登場。

各メンバーが選んだ10枚はこちら



Ben Folds 『Song for Silvemen』
~寂しい夜~
無人島での生活はおそらく楽しく過酷なものだと思います。到着してはじめは、寂しくて孤立した自分に酔ってしまうものでしょう。そんな時は思い切り寂しい曲を聴きながら感傷に浸るべきです。ben folds のソロって寂しくて孤立した男が音を通して見えてくるんです。(本人のすがたも相まって)リードトラックである「Landed」を、孤立した状況に着陸(landed)した自分と重ねて聴くといいですね。


juana molina 『wed 21』
~肉体への回帰~
僕は普段あまり運動とかしないので、肉体よりも精神にパーセンテージが向かっているというかあまり肉体で物を考えないというか。しかし、無人島にいったら嫌が応でも身体との付き合いをもっと大事にしないといけないと思うんですよね。海を筏で渡ったり、大きな魚を銛でついたりしなきゃいけないですしね。juana molina って静謐のなかに肉体的なビートが色濃く出ているところが好きです。このアルバムを夜通し聴きながら作業できそうですね。


cat power 『moon pix』
~星空と静寂~
無人島の浜辺で焚き火を炊きながら大の字になる夜がやってくると思います。僕のイメージする無人島ってたぶん南半球にあって、いつもみてる星とは違う星空があって、見入っちゃうんですよね。その時に聴いていたいって思うのはキャットパワーですね。友達に教えてもらったんですけど、フォークっぽいアコースティックな構成なんだけど埃っぽさがなく透明感があって。夜に溶けていくような感じがするというか。


yes 『close to the edge』
~星空と静寂~
このアルバムも情景は同じですね。yes のアルバムを多く聴くわけではないんですけど、圧倒的な静のなかにある動ってコントラストが夜の浜辺にあうような気がします。意外と頭カラッポ・心ポッカリで聴くんだけど、感動があってストーリーがある感じが好きですね。


DEVO 『Q.are we not a man?A.We are devo』
~日常からの解放~
海辺での生活も慣れてくるでしょう。解放的になってパンツ一丁で砂だらけになって転がって、その砂を纏ったまま海に飛び込んで空を見上げて浮かんだり。
「ウォーッ!」
と普段では出したことのない声をだす。さながら小さな怪獣だ、と思う自分を想像します。取繕われていない初期衝動のようなものは DEVO の音を聴いていると感じます。一曲目なんて「uncontrollable urge(止められない衝動)」ですし。


Bert Jansch & Martin Jenkins 『Avocet』
~森の中に泉を見つけた時~
bert juansh の音っていつも森をかき分けた先に開けた場所があって、そこにある泉のそばで流れる音って感じがするんですよね。本人がもしかしたらそういうところで音楽をしていたかもしれないんですけど。クラシックでありオリエンタルであり朴訥とした音というか。
無人島で聴きたいっていうと正直ちょっと違うかもしれないんですけど、ある意味原野の中にそういったような景色をみてみたいと思って入れました。そういうスポットを無人島では探したいですね。


Sufjan Stevens 『Carrie & Lowell』
~独りに閉じこもりたい時~
Sufjan Stevens って、アメリカの州をイメージしたアルバム作ってそのあとエレクトロっぽいアルバム出して、、みたいなざっくばらんなイメージなんですけど。そもそも個人の世界観を提示する人ってイメージがあって。このアルバムは Sufjan Stevens の中で一番個人的なテーマを描いてると思うので、とびっきり独りになりたい時に聞くと思います。無人島ではいつでも独りなんですけどね。たぶん夜なんだろうな。


SBTRKT 『Sbtrkt』
~人間世界を感じたい時~
圧倒的に人間と乖離した場所だと、カチカチッとしたビートを聴きたくなるとなんとなく思います。そしてそういう時はおそらくお酒を飲んでいる時だと想像するんですよね。SBTRKT のこのアルバムってがっつりエレクトロの音にエフェクティブに声が乗っかっていて幽霊の遊園地みたいだなーって印象があります。そういう気分にもなります。


くるり 『さよならストレンジャー』
~突然の郷愁~
夜の波の音聞いていると急に寂しくなって、いわゆるホームシックになると思うんですよね。大陸とか土が恋しくなるというか。洗練されすぎていない日本の情景を見たくなるんです。このアルバムでは「東京」よりも「宿はなし」をきいてノスタルジーに浸りたいなあと思います。


Taj Mahal 『Dancing the Blues』
~最後の日~
最後は笑って無人島とお別れしたいですよね。僕はぼさぼさの風貌で島に挨拶をして、筏に乗って船出をすると思います。そんな最後のエンディングにふさわしいと思うのが2曲目「Hard Way」
ちょっと筏が転覆して溺れかかりそうな僕が見えてくると思いませんか?
Taj Mahal 自体は Blues が基軸にありながら色んな要素を吸収してるイメージがあります。余談なんですけど、最初聞いた時は本当にオリエンタルな国出身の人かと思ってました。ニューヨーク出身なんですね。ごった煮な音楽ですね。


連載まとめはこちら

無人島 ~俺の10枚~ 【Yogee New Waves 連載編】

Yogee New Waves が当企画異例となる2度目の登場。今回は、連載形式で新メンバーを含め毎週1名のメンバーが10枚の作品を紹介してくれる。さて、彼らが選ぶ作品とは。

HMV&BOOKS online-邦楽・K-POP|2017年04月25日 (火) 12:00




作品情報


Yogee New Waves
2nd full album『WAVES』
2017年5月17日発売

<収録曲>
01. Ride on Wave
02. Fantasic Show (album ver.)
03. World is Mine
04. Dive Into the Honeytime
05. Understand
06. Intro (horo)
07. C.A.M.P.
08. Like Sixteen Candles
09. HOW DO YOU FEEL?
10. SAYONARAMATA
11. Boys & Girls (Lovely Telephone Remix)

<初回限定盤付属DVD収録内容>
3月25日に開催された東京リキッドルームでの新編成初となるワンマンライブの模様や、貴重なオフショットなどを収録。

アクリル・キーホルダー イメージ画像

約5cm×3cm(縦×横)

ご予約はこちら

《Loppi・HMV限定アクリルキーホルダー付》 WAVES 【初回限定盤】(+DVD)

CD特典

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Yogee New Waves

価格(税込) : ¥4,400

会員価格(税込) : ¥4,048

まとめ買い価格(税込) : ¥3,608

発売日: 2017年05月17日

【旧譜キャンペーン特典】オリジナル ポストカード

【Loppi・HMV限定セット】アクリルキーホルダー付き

※こちらにアクリル・キーホルダーは付属しません



ライブ情報


WAVES RELEASE TOUR
5月25日(木) 名古屋 CLUB QUATTRO
5月26日(金) 岡山 YEBISU YA PRO
6月04日(日) 仙台 JUNKBOX
6月10日(土) 大阪 AKASO
6月11日(日) 福岡 GRAF
6月16日(金) 札幌 KRAPS HALL
6月20日(火) 東京 赤坂BLITZ
6月30日(金) 沖縄 OUTPUT

Yogee New Waves

角舘 健悟(Vo/Gt)
粕谷 哲司(Dr)
竹村 郁哉(Gt)
上野 恒星(Ba)

2013年6月に活動開始。2014年4月にデビューep『CLIMAX NIGHT e.p.』を全国流通でリリース。その後『FUJI ROCK FESTIVAL'14』《Rookie A GoGo》に出演。9月には1st album『PARAISO』をリリースし、年間ベストディスクとして各媒体で多く取り上げられる。2015年2月に初のアナログ7inch として新曲『Fantasic Show』を発表。12月には2nd e.p『SUNSET TOWN e.p.』をリリース。2016年は RISING SUN FES、GREENROOM FES、森道市場、STARS ON、OUR FAVARITE SHINGS など多くの野外フェスに出演。2017年1月に Ba.矢澤が脱退し、 Gt.竹村、Ba.上野が正式メンバーとして加入し再び4人編成となり始動。

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