5月におこなわれたソニーの業績説明会ではWiiと普及台数において大差がつく見込みについて問われた大根田CFOから「ヘッドトゥヘッドでコンピートする戦略はとっておりません」「(PS3が対象とするのは) リアルタイムでオンラインをエンジョイするカスタマー」といった説明がありましたが、グループを率いるCEOハワード・ストリンガー氏からもWiiに対するコメントがあったようです。
gamesindustry.bizによると、Allen & Co メディアカンファレンスに出席したストリンガー氏が語ったのは「任天堂のWiiは遊んだことがある。競争相手とは見なしていない」。さらにWiiがBDもインターネットへのフルアクセス(?)も備えていないと指摘したうえで、「(ライバルというより、Wiiは) 高価なニッチゲーム機だ」。「われわれは今では非常に多くのプレイステーション3を販売しているし、(PS3を買うことは)いまだにBlu-rayプレーヤーを手に入れる一番いい方法だ」。
(参考までに、PS3の米国価格はこれまでもっとも安価な40GB版で$399、Wiiは$249。米国で今年最初の五カ月間の売上げ台数はPS3が120万台、Wiiは280万台。NPD調べ)。ソニーには取締役しか参加できない面白発言コンペがあるんじゃないでしょうか。というわけではなく、現在のWiiが世界で数千万台という普及台数を達成したとしても、単なるゲーム機ではないPS3が将来的に実現するであろう高度なエンターテインメント・デバイスとしての普及台数からすればニッチにしか過ぎない、という余裕のあらわれではないかと思われます。ニッチゲーム機メーカーのカンファレンスは日本時間深夜1時から。