1話のまえがきの通り入れ替えました!
突然だが、すこしだけ私の出す問題を真剣に聞いて、答えを考えてみてほしい。
問い・人は平等であるか否か
なんとも人間らしい無意味で非生産性の無い問いなのだろうか? こんなものを語る暇があれば君の父親、研究員、ホワイトルーム生全員まとめて愛とは何かを教えてあげたいよ。残念なことにこの体は大量の睡眠を欲している。半日連続で語るので精一杯だろう。情けない。昔なら丸三日間は語れたのに……何? 話がそれている? おっと、すまない。手短に終わらせよう。
私の考えを結論から話すとすると平等だと思っていたが否ということだ。
「思っていたとはなんだ?」と思うかもしれない。しかしこれには理由があるのだ。
まず私が認識を改める前の考えについてだが、有史以来我々人間は皆平等に母親から生まれみな平等に死へと向かう。現状今の世界の化学力ではこの流れは止めることはできない。 どんなに寵愛を受けた人生を送っても、人から愛されることを知らずにその命を潰えても最後には絶対的な死が訪れその人生すべてを忘れるはず
……過程は重要ではない、なぜなら人生を数値化した所でいうところの0と100は先に述べたように絶対的なのだ。この事実は僕の周りの人間たちには受け入れがたい事実だったらしい。
だが私はこれからもっと受け入れがたい話をする。覚悟はいいかい? この話はまだ誰にも話したことがないんだ。
……よしいいだろう。心して聞きたまえ。私は前世で死刑になった後に神に会い、その後この世界に前世の記憶を保持したまま生まれ変わったのだ。
……ああそっぽを向かないでくれ「また嘘ついてる」なんて君は今思っているのだろうがこれは紛れもない真実だ。
私の人生について高い評価を下した神がこの世界に転送した。やはり私の愛は神に届いたのか……
もう一度新しい
私たちは生まれた時から外の世界に隔離されていて、娯楽も一切存在しないこの小さな目の痛くなるような白い世界で毎日のように厳しい訓練や試験を耐えなければならない。
人権はどうした? 参考書以外の本はないのか? こんなのだから私たち四期生はもう半分ほどしか残っていないじゃないか。本は心を豊かにしてくれる素晴らしいものだとなぜ気づかない!?
……外の世界はここより楽しいのかって? 何を言うんだ綾小路さん。外の世界が全てこんなつまらない所だったら私は赤ん坊の頃には首を吊っている。
……人工的に天才を生み出す施設
──『人間は神と悪魔の間に浮遊する』──これはパスカルの言葉だよ。授業で習っただろう? 人は神と悪魔のちょうど中間に立っていて、どちらにも容易に転ぶと言う意味だ。だが私はここを見て少し違うことを思ったんだ。
そもそもとしてここには愛がない。百歩譲ってここを孤児院のようなものと考えてみたとしても何なんだここのスタッフは? 子供という可能性の塊になぜそこまで愛を注げないんだ? 大体この施設の方針として……
まったく、君はどう思う?
「愛とかはよくわかんないけど……わたしは水無瀬がいるならそれでいい」
...君は相変わらずだね──
―生徒報告書―
ID:04-02
名前:水無瀬 柊 (ミナセ シュウ)
年齢:7 (四期生)
誕生日:4月29日
身長:128㎝
体重:25kg
─評価─
すべての評価において四期生の中でもトップの非常に優秀な成績を収めており。現在のカリキュラム達成度を考えるに三年程度ですべての履修が完了すると予想される。二年ほど前に頭角を現すまで綾小路がホワイトルーム最高傑作と思われていたが、その評価を覆すこととなった。
─追記─
評価が上がった同時期から著しい自我の発達が見受けられ、問題行動を起こすようになった
よって暫定最高傑作を綾小路へと変更する。
生徒評価に関してはそれっぽく書きました
文章の長さどのくらいがいいみんな?長い方がいいなら頻度落としてまとめて投稿するかも(約束は出来ないけど参考にしたい)
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