「戦争犯罪で集団殺害」と非難=ウクライナ大統領がブチャ訪問
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【4月5日 時事通信社】ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、ロシア軍の撤収後に民間人とみられる遺体が多数見つかった首都キーウ(キエフ)郊外のブチャを訪れた。ゼレンスキー氏は「これらは戦争犯罪であり、『ジェノサイド(集団殺害)』と見なされるだろう」と述べ、ロシアを非難した。
キーウ周辺では、3日までに少なくとも410人の遺体が見つかっている。ゼレンスキー氏は「何千人もの人々が殺され、拷問され、手足を切断されたことをわれわれは知っている。(ロシア軍は)女性を乱暴し、子供を殺した」と糾弾した。検察当局は4日、ブチャの児童施設の地下で、手を縛られた男性5人の遺体が新たに見つかったと発表した。
ロシアはブチャでの民間人殺害への関与を否定し、停戦交渉への影響も懸念されている。ゼレンスキー氏は「ウクライナの平和は勝利なくして不可能であり、勝利はわが軍の戦いと並行して外交によって達成し得る」と述べ、交渉を継続する意向を示した。(c)時事通信社