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<民団大阪>塚本幼稚園に抗議…保護者にヘイト文書配布 |
【大阪】学校法人森友学園が運営する塚本幼稚園幼児教育学園(籠池泰典園長、大阪市淀川区)が「よこしまな考え方を持った在日韓国人や支那人」などと記した憎悪扇動文書を多くの保護者に向けて配布していた問題で、民団大阪本部(鄭鉉権団長)は2月24日、同園を訪れ、民族差別だと抗議した。
籠池諄子副園長は韓半島にルーツを持つ保護者に対し、「心中韓国人と中国人は嫌いです。お母さんも日本に嫁がれたのなら日本精神を継承されるべきです」などと書かれた文書を送りつけた。保護者は強い衝撃と恐怖を覚え、子どもを退園させざるをえなかった。
また、同園が昨年12月に配った保護者向け冊子では「(韓国の)心を引き継いだ人たちが日本人の顔をしてわが国に存在することが問題」と記載していた。
一方、塚本幼稚園を強制的に退園させられた元園児を持つ別の保護者らがホームページを開設し、幼稚園の教育手法を批判するや、「投稿者は巧妙に潜り込んだ韓国・中国人等の元不良保護者であることがわかりました」と攻撃した。(この文書はすでに削除され、「外国人の方に対して誤解を招く表現があった」というお詫びの言葉に変更された)
民団からは朴英哲副団長をはじめとする関係者6人が同園を訪れた。だが、面談できなかったため、抗議文を投函した。
要求内容は保護者向けの説明会開催と、民族差別であることを認めたうえでの謝罪と再発防止のための人権教育研修の充実、および、在日韓国人や中国人に対する偏見を改め、公式の場で謝罪をすること。
■□ 文書配布「不適切だった」 籠池園長が府教育庁に対策約束
民団大阪本部は府教育庁も訪れ、行政指導を求める要望書を向井正博教育長に提出していた。朝日新聞によれば籠池園長は3日、府教育庁を訪れ、「よこしまな在日韓国人・支邦人」などと記した文書を配っていたことを不適切だったとして今後、コンプライアンス室を立ち上げて対策を取ると表明したという。
(2017.3.8 民団新聞) |
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