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科学館スタッフによる広報がまごおりコラム「生命の海から」

記事ID:0227022 更新日:2022年4月1日更新

科学館スタッフによる広報がまごおりコラム「生命の海から」


春が来た

最初に春を実感したのは、いつもの散歩道にニョキっと突き出した小さな頭を見たときです。土を割り、力強く伸び上がった、ほんのり緑がかったツクシ。毎年天ぷらやお吸い物にして楽しんでいます。

私には嬉しい季節の恵みですが、スギナの胞子をまき散らす天敵として忌み嫌う方もおられるようです。自慢の庭や畑からスギナを根絶しようと苦心惨憺しているのに、春になると思わぬところからヒョッコリ顔を出すツクシがいまいましくて仕方ないそうで…。まあ、スギナに代表されるトクサのなかまには2億年余りの歴史があり、一方私たちホモサピエンスは地球に登場してまだ20万年の新参者。大絶滅を2度も生き延び、温帯から亜寒帯まで世界じゅうに広がる彼らにとっては、私たちが侵略者です。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と申しますが、知れば知るほど奥深く、身近な自然のすばらしさに感嘆するばかり。

一方で「己」のほうはどうでしょう。自らを“万物の霊長”で“知恵ある人(ホモサピエンス)”と名付けた私たちは、己のことをどれほど知っているでしょうか。

今やスギナ以上に版図を拡げ、環境にも自らにも問題を抱えた私たちにとって、芸術や歴史だけでなく科学も総動員して「己を知る」ことが、今後の百戦を生き抜く光なのかもしれません。噛みしめた春の恵みが、なんだか一層ほろ苦く感じました。

イメージ画像

今年も颯爽と登場!つくしんぼ

生命の海科学館 館長 山中敦子
(2022年4月1掲載)

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