いきなりですが、森林の歴史(フランス・欧州に限らず)にかかわる基本的な邦文献(とりあえず図書のみ)を掲げます。
◎M.ドヴェーズ、猪俣訳(1973)『森林の歴史』クセジュ文庫 *世界の林野利用・林学・林政の歴史をフランスの歴史学者がコンパクトにまとめたもの。類訳書が無かった時代にもかかわらず翻訳が良い。
◎筒井 迪夫(1982)『山と木と日本人』朝日選書 *先人の知恵が歴史的事例のなかにまとめられている。
○鬼頭 宏(1983)『日本二千年の人口史』PHP研究所 *今日の経済停滞を、2000年の歴史から見直すと…
○堀越 宏一(1997)『中世ヨーロッパの農村世界』山川出版社(世界史リブレット24) *図が豊富でイメージが湧きやすい。
○萩野 敏雄(1997)「ドイツ林学派外交官とフランス林学派日本画家-青木周蔵と高島得三(北海)-」『学士会会報』816, pp69-73 *萩野氏は近代日本林政史・林業史に関する膨大な専門的著作で知られる。その中で、最も入手・閲読しやすい文献。
○川崎 寿彦(1997)『森のイングランド-ロビン・フッドからチャタレー夫人まで-』平凡社ライブラリー *「アジール」としての森林など。英文学者によるユニークな著作
○安田 喜憲(1997)『森を守る文明・支配する文明』PHP新書 *花粉分析から「レバノン杉」がかつて本当にあったことを実証
○ヨースト・ヘルマント・山縣光晶訳(1999)『森なしでは生きられない』築地書館
◎山田 勇編(1999)『講座人間と環境2 森と人のアジア-伝統と開発のはざまに生きる-』昭和堂 *とくに第4章「共生時代の山利用と山づくり-近世山林書の林業技術-」(加藤衛拡著)は必読で、日本の林業史が通観できる。
○平松 紘(1999)『イギリス:緑の庶民物語-もうひとつの自然環境保全史-』明石書店
○遠山 茂樹(2002)『森と庭園の英国史』文春文庫
こんな感じで少しずつやっていきます。自薦他薦を問わず、どんどんコメントを入れてやってください。
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