題名は、8年前の囲碁漫画。
読んで驚いたのは、ネット社会にこそ、古典に学び活かすチャンスが広がっているというメッセージの先見性。このセンスで仕事がしたい物である。

ただ、扇子を引継ぐ象徴的シーンは、ミーハー読者としてはイマイチで、もっとあっと驚く奇跡があれば、と思ったり、いっそうんと落として6本の扇子にしたら？、と思ったりしつつ（シックスセンス…すみません）

　今回はフランスとドイツの両方で調査をすることとなり、ドイツ語に堪
能な同僚に同行をお願いしている。
　フランスでは、ドイツの事情に詳しい方の視線で調査のお手伝いをお願
いするという趣旨であった。ところが驚いた。インタビューする予定だっ
たフランス人が、村から出てドイツで働いていて、ときどき戻ってきては
ここ10年来、実家近辺の森を管理しているのだという。当然ドイツ語はペ
ラペラ。
　同僚はドイツ滞在歴７年近く、私のたどたどしい仏語とは違って、先方
が興に乗って普通の速さ以上にしゃべり出しても聞き取れ、かつ、素早く
質問までできる。
　おかげで、こちらが仏語で聞き取れない複雑な内容を、同僚がドイツ語
で聞き取って通訳してくれるという凄いことになった。

去年はミニサイズの付箋紙が意外とウケた。
先達の助言によると落雁が佳いと。気付かなかった日本文化、デパートに走る。

　林野行政官職をキーワードに、仏国国立図書館のサイトをあらためて検
索してみた。蔵書検索Gallicaに加えて、最近、Gallica2というデジタル
アーカイヴの実験サイト(?)ができているのに気づく。以前からpdfファイ
ルを落とせる文献は多かったが、ヒット数が増えたような気がする。フラ
ンス人は、じっくり準備に時間をかけて、やるときは一気にやるという定
評もある。
　どのぐらいの文献がカバーされているのか不明だが、引っかかる量は膨
大で、なかには法医学や精神医学の本まである。19世紀の林野行政官は、
おそらく山地農民と行政の板挟みになっていた筈で、住民の襲撃にあった
り今風に言えばメンタルヘルス上の問題を抱えたりしたのかもしれない。
　ネット環境やPCまわりの機器価格が安い日本人にいるアドバンテージを
活かして、ひたすらダウンロード。これがフランスにいたらプリンターが
片面しか印字できなかったり遅かったり、DLに時間がかかったり、保存メ
ディアが高価だったり。
　おそらくそういう理由で、DL画面で「頁指定」を行うようになっていて
全文落とすには2箇所チェックしなければならない。
　BNFも、ヘビーな使われ方は想定していないのだろう。一応遠慮して、
向こうの深夜～早朝のみ利用している。

準備不足で諦めていたが、警察署ではなく免許センターだと即日交付と知り、先にレンタカーを予約してから悠々と出かける。出掛けに危うくパスポートを忘れかけた。そそっかしさが治らない。
免許のサイン欄はローマ字の筆記体という「指導」は何とかならないか。当然パスポートと同じサインでないと向こうで怪しまれそう。強制はしないと言うので、併記にさせて貰った。