矛盾点は幾つも見つかった。
どれも証拠能力のあるものばかりである。
ところが警察も通報を受け付けないし裁判所も証拠を証拠として認めない。
教育委員会も市長も公安委員会も内閣官房も法務大臣も同様である。
それは明らかに宗教団体Ｒと政治権力との癒着であり、今世紀最大の汚職事件であり、
職務怠慢であり、職権乱用であると思われた。
国民の八割は凡そ真相がわかっているにも拘らず、宗教団体Ｒの仲間たちが擁護し、工作し、
国家権力が真相を封じて圧し潰すのである。
だが写真ははっきりと全ての真相を物語っていた。
そして、みさきのオーブの中に現れたペット火葬車の写真には、みさきと、その母親のブレスレットを付けた炉の取っ手を握る手がはっきりと写り込んでいるのだ。
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