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マーラーの10番を聴きました。フライブルクのコンサートホールだったんですね。
フライブルクは大聖堂内に施された、古代宗教に基づく「グリーンマン」見たさに訪れましたが、目的を果たした後旧市街を歩いたものの、このホールの存在は知りませんでした。
ところで、10番は初めて聴きましたが良い曲ですね。ショスタコーヴィチより余程分かり易いです(笑)
あれ?と思ったのが、しきりに出てくる「サロメの動機」で、Wikiの解説によると、この時アルマの不貞に悩んでいたそうなので、どうせこの辺りに関係するのだろうと想いながら聴きました。でも、狂おしいほどの不協和音や皮肉も嘲笑でさえ、最終的にマーラー自身、「愛」「許し」で救われていますね。
5楽章の終結部がショスタコ8番に似ているのか気になりましたが、楽器の遣い方など常識的といえば常識的で、極く穏やかに静かに消えてゆく。
ショスタコ8番はVnが「G」を最後まで持続させます。
間に弦のピツィカートなど他の楽器が入る処は15番と似ていますが、15番では打楽器に意識が向かうのに比べ、8番は、その前の短いけど情緒的な旋律があるせいか、細々と引き延ばされたVnに「も」意識が向かいます。
ここも独奏Vnが余韻を残すシェヘラザードと似ていると思います。
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