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Re: 1番とトリスタン

 投稿者:ゆんく  投稿日:2012年 6月23日(土)20時29分43秒
返信・引用
  > No.277[元記事へ]

Waltrauteさん

> 交響曲の未聴作品も残り少なくなりました。

いよいよ、ビンゴでしょうか?

> ザンデルリンク/ベルリンSOで1番から聴きました。
> コンセルトヘボウのボックスにショルティ指揮のがあり、バルシャイ盤も合わせて、1番は3つありますが、一番しっくりくるのがザンデルリンク盤です。
>
> ショルティはじっくり丁寧だしオケも巧いし悪くないのに、ショスタコーヴィチよりショルティを聴いた感じです。

ショルティも晩年になって、ショスタコーヴィチを録音し始めましたが時遅しと感じてしまうのは私だけでしょうか?

> 先日カラヤン指揮、82年の10番を入手しましたが、噂にたがわず良かったです。
> いかにもカラヤンなのにショスタコーヴィチそのもので、私にとっての10番の決定版・・とは云え、対極のムラヴィンスキー盤も聴きたくなって注文しました。
> 多分明後日には届くでしょう・・こちらも楽しみです。

カラヤンは66年スタジオBPO.69年モスクワ・ライブBPO.76年ザルツブルク・ライブSKDと海賊盤含めて音源が残っていますね。

私にとっての10番は、古いけどミトロプーロス/NYPOですね。

> 1番に話を戻して・・バルシャイはテンポ幾分速めにとってますが、良い演奏だと思います。
> だけど、ザンデルリンク盤の方が引き締まっているけど落ち着いた印象で、音質も私には好ましいです。

スケールが違うでしょう。

> それで・・・曲を聴いて、彼は10代の頃からショスタコーヴィチそのものだったのだ、と改めて思いました。
> 教授から「和声」を直すように指導されたのに、実際のコンサートでは元に戻して教授(グラズノフ)を怒らせた由。
> 10代でこれだから後年の反骨精神が分かります。

ミーチャは、ラフマニノフの轍を踏まなかった...

> 曲は新鮮なのに最後の15番に繋がる糸がしっかりと見えました。
> (15番で、私がトゥビン6番と混同したフレーズに育つ芽も)
> また、ピアノ協奏曲が垣間見える2楽章が素晴らしいです。
> 卒業作品で「二枚舌」と無縁なので、しっかりと曲を楽しみましたが、主題が全楽章に通じていて、聴きやすい曲でもあります。

此処には、イデオロギーやプロパガンダもありません。
10代の青年が書いた交響曲、しかも、第1番史上で前衛性の高さはその当時の演奏家達の注目度で解ります。
ヴァルターがベルリンで取り上げ、日本では山田耕筰が初演し、多くの演奏家の注目作品だったのでしょう。

> あれ?と思ったのはトリスタンの引用で、既に指摘されていますが・・・
>
>http://www.youtube.com/watch?v=ogord44ocaw
> (マイヤーが・・怖い顔してる)
> 2幕の「夜の帳が下り」の歌の下でたゆたう中弦の動きが、1番3楽章始めのオーボエからチェロを支え、
> そのチェロの旋律がやはりトリスタンを想わせます。

その通りです...
それだけ「トリスタン」が時代を超えて若き才能にもインスピレーションを与えたのでしょう。

> 他にも何か引用しているかも知れませんが、もう考えない!!

只、音楽に身を浸せば良いのです。
 
 

Re: 7番

 投稿者:Waltraute  投稿日:2012年 6月22日(金)19時55分35秒
返信・引用 編集済
  > No.278[元記事へ]

ゆんくさん

> これに気付いたのは、戦中派の親です。
> 私が、聴いていたのを耳にして「あの時代を思い出すから止めてくれ」と言われてしまいました...

私の親も戦中派です。以前書いたシベリア抑留体験者は父です。国境警備隊にいてソ連軍がものすごい数の戦車で侵入してくるのを見ています。抑留生活ではソ連の軍医が栄養状態を調べるためにつまみ上げた腕の皮が指を離すとへなへなと「倒れる」栄養失調で、森林伐採や道路工事など重労働の毎日。
前夜寝床で互いに「明日、目を覚ますかな?」などと話していた隣の兵が翌朝死んでいるなど普通で、よく生きて帰れたものです。また当時のソ連の一般人の生活の悲惨さをよく語ってくれました。当然ながら反共主義者です。
母は東京大空襲を経験し、B29の襲来、焼夷弾のヒューッという音も記憶しています。
母がこの曲を聴けば、きっと嫌な思い出に繋がるでしょう。

> 親もクラシックは聴きますが、プロコ、ショスタコは勿論の事、ブルックナー、マーラーも駄目です。

ワーグナーファンだったら、お友達になって頂けるかも(笑)


> この演奏については、手元にデータが無いので見当が着きません。

著作権問題をスルーするために演奏者を明かさないのでしょうか。
この秋から不法アップロードをプロバイダーに規制させるそうですが、以前は確かにあったYoutubeが消滅しているケースが多く、「ここ!」と示すのもやり難くなりますね。
私のように、Youtubeで気に入ってCD購入する人も居るでしょうに・・。

> ヴァーグナーからの引用やパロディを遣っていないと言う方が無理です。
> まして、ヴァーグナーともなればドイツ軍の象徴として当て付けになりますから...
> "ワルキューレ"キャラを考えれば、戦場で亡くなった戦士の霊を運ぶ役割ですから
> そこまで考えて遣っていたとしたら、それは「参りました」と言う他ないでしょう。

昨日「ワルキューレの騎行」のリズムについて書きましたが、あの後でまた一つ、

http://www.youtube.com/watch?v=F4UFRHndarM&feature=relmfu
3幕です。8:30くらいから、ヴォータンに「ブリュンヒルデの味方をしたら同じ目に合わせてやるぞ!」と脅かされて、ワルキューレ達が慌てて天馬に乗って去ります。

http://www.youtube.com/watch?v=SQ9yaJgAOBA&feature=relmfu
そして、冒頭0:28くらいからワルキューレの動機の断片が途切れ途切れに小さく奏されて、彼女たちの姿が遠のき消え去る様子が描かれています。まるで映像で見るようです。

それとちょっと似たのが・・・7番1楽章の終わりです。激しい戦闘が止み、徐々に音楽が力を失い、ファゴットのモノローグも聞かれますが、最後の最後に小太鼓とダニボレロの断片が小さく繰り返されます。
軍が遠のいた表現か、「まだまだ終わっていない」と言いたいのか、解釈は二通りでしょうが、この音楽の扱いはワルキューレからインスピレーションを得たのではないかと想います。



 

Re:7番

 投稿者:ゆんく  投稿日:2012年 6月21日(木)22時42分34秒
返信・引用
  > No.276[元記事へ]

Waltrauteさん

> > 金管のグリッザンドは、飛んで来る戦闘機のプロペラの音...
> http://www.youtube.com/watch?v=dEt_0r1JEHc
> こちらの動画で、13:33からの金管のウネリがそうみたいですね。
> 気持ち悪い音ですね・・・。

これに気付いたのは、戦中派の親です。
私が、聴いていたのを耳にして「あの時代を思い出すから止めてくれ」と言われてしまいました...
親もクラシックは聴きますが、プロコ、ショスタコは勿論の事、ブルックナー、マーラーも駄目です。

> バルシャイ盤はグリッサンドというよりテヌートで、戦車隊のキャタピラーかと想いました。
> コメント欄に「感情的」とありますが、Part1から聴いて良い演奏だと感じました。
> CDが出ていたら買いたいのですが、誰の指揮か見当つきますでしょうか?

この演奏については、手元にデータが無いので見当が着きません。

> > 今や「偽書」と呼ばれている某書にはこの曲についての書かれていますが、この箇所については全く嘘とは言えません。
>
> もう一度考えてみました。
> ショスタコーヴィチがスターリンや戦争を嫌悪していたのは間違いないし、前から曲の構想を練っていたのは嘘じゃないでしょう。
> しかし、ダニボレロで戦争のバカバカしさを描いたなら、何故リアルな戦争の音を盛り込んだのか?
> 「ワルキューレの騎行」のパロディなんかでも良いじゃないですか?

ヴァーグナーからの引用やパロディを遣っていないと言う方が無理です。
まして、ヴァーグナーともなればドイツ軍の象徴として当て付けになりますから...
"ワルキューレ"キャラを考えれば、戦場で亡くなった戦士の霊を運ぶ役割ですから
そこまで考えて遣っていたとしたら、それは「参りました」と言う他ないでしょう。

> この音楽を聴けば、レニングラードを襲った戦闘機は一機やニ機じゃないと分ります。
> その恐怖を味わい、機関砲の音を実際に聞いた人ならばこその表現だと想いました。
> ダニボレロにこれらを盛り込んだのは実際に作曲にかかってからとは考えられないでしょうか。
> それにしても、チャイコの「1812年」と比べて、戦争の違いがくっきりと表れていますね。

ナポレオンの時代は、戦闘機はなかったでしょう...

> また、「ワルキューレの騎行」との類似に気付きました。
> ダニボレロの、ドッ(↑/↓)ソソラッソッ (タン タタ タンタン)のリズムです。
>
> ワルキューレの騎行は♪ソ(8)|ド(・8)ソ(16)ド(8)ミー(・4)ドー(・4)|ミ(・8)ド(16)ミ(8)ソー(・4)ミー(・4)
>
> ♪ドソドミードー|ミドミソーミーも大雑把には(タン タタ タンタン)です。

なるほど。
 

1番とトリスタン

 投稿者:Waltraute  投稿日:2012年 6月21日(木)21時57分57秒
返信・引用
  交響曲の未聴作品も残り少なくなりました。 (6番と3番のみ) リンゴ
 

ザンデルリンク/ベルリンSOで1番から聴きました。
コンセルトヘボウのボックスにショルティ指揮のがあり、バルシャイ盤も合わせて、1番は3つありますが、一番しっくりくるのがザンデルリンク盤です。

ショルティはじっくり丁寧だしオケも巧いし悪くないのに、ショスタコーヴィチよりショルティを聴いた感じです。
先日カラヤン指揮、82年の10番を入手しましたが、噂にたがわず良かったです。
いかにもカラヤンなのにショスタコーヴィチそのもので、私にとっての10番の決定版・・とは云え、対極のムラヴィンスキー盤も聴きたくなって注文しました。多分明後日には届くでしょう・・こちらも楽しみです。

1番に話を戻して・・バルシャイはテンポ幾分速めにとってますが、良い演奏だと思います。
だけど、ザンデルリンク盤の方が引き締まっているけど落ち着いた印象で、音質も私には好ましいです。

それで・・・曲を聴いて、彼は10代の頃からショスタコーヴィチそのものだったのだ、と改めて思いました。教授から「和声」を直すように指導されたのに、実際のコンサートでは元に戻して教授(グラズノフ)を怒らせた由。10代でこれだから後年の反骨精神が分かります。

曲は新鮮なのに最後の15番に繋がる糸がしっかりと見えました。
(15番で、私がトゥビン6番と混同したフレーズに育つ芽も)
また、ピアノ協奏曲が垣間見える2楽章が素晴らしいです。
卒業作品で「二枚舌」と無縁なので、しっかりと曲を楽しみましたが、主題が全楽章に通じていて、聴きやすい曲でもあります。
あれ?と思ったのはトリスタンの引用で、既に指摘されていますが・・・

http://www.youtube.com/watch?v=ogord44ocaw
(マイヤーが・・怖い顔してる)
2幕の「夜の帳が下り」の歌の下でたゆたう中弦の動きが、1番3楽章始めのオーボエからチェロを支え、そのチェロの旋律がやはりトリスタンを想わせます。

他にも何か引用しているかも知れませんが、もう考えない!!
 

Re: ショスタコ7番「ダニボレロ」

 投稿者:Waltraute  投稿日:2012年 6月18日(月)20時44分44秒
返信・引用
  > No.273[元記事へ]

ゆんくさん

> 金管のグリッザンドは、飛んで来る戦闘機のプロペラの音...
http://www.youtube.com/watch?v=dEt_0r1JEHc
こちらの動画で、13:33からの金管のウネリがそうみたいですね。
気持ち悪い音ですね・・・。
バルシャイ盤はグリッサンドというよりテヌートで、戦車隊のキャタピラーかと想いました。
コメント欄に「感情的」とありますが、Part1から聴いて良い演奏だと感じました。
CDが出ていたら買いたいのですが、誰の指揮か見当つきますでしょうか?


> 今や「偽書」と呼ばれている某書にはこの曲についての書かれていますが、この箇所については全く嘘とは言えません。

もう一度考えてみました。
ショスタコーヴィチがスターリンや戦争を嫌悪していたのは間違いないし、前から曲の構想を練っていたのは嘘じゃないでしょう。
しかし、ダニボレロで戦争のバカバカしさを描いたなら、何故リアルな戦争の音を盛り込んだのか?「ワルキューレの騎行」のパロディなんかでも良いじゃないですか?

この音楽を聴けば、レニングラードを襲った戦闘機は一機やニ機じゃないと分ります。その恐怖を味わい、機関砲の音を実際に聞いた人ならばこその表現だと想いました。
ダニボレロにこれらを盛り込んだのは実際に作曲にかかってからとは考えられないでしょうか。
それにしても、チャイコの「1812年」と比べて、戦争の違いがくっきりと表れていますね。

また、「ワルキューレの騎行」との類似に気付きました。
ダニボレロの、ドッ(↑/↓)ソソラッソッ (タン タタ タンタン)のリズムです。

ワルキューレの騎行は♪ソ(8)|ド(・8)ソ(16)ド(8)ミー(・4)ドー(・4)|ミ(・8)ド(16)ミ(8)ソー(・4)ミー(・4)

♪ドソドミードー|ミドミソーミーも大雑把には(タン タタ タンタン)です。
 

Re: ショスタコ7番「ダニボレロ」

 投稿者:Waltraute  投稿日:2012年 6月17日(日)00時13分38秒
返信・引用
  > No.273[元記事へ]

ゆんくさん

>「人間のテーマ」です。

なるほど、抽象的には人間の尊厳とも取れますね。

> 金管のグリッザンドは、飛んで来る戦闘機のプロペラの音...

弦が♪ミララ♭ーソ と繰り返しますが、その♪ラ♭ーソに被さる♪ラーラ♭の処でしょうか?
その他、戦車隊の近づく音など、何もかもリアルですね。


> これは、二枚舌と考えると良いです。

よくもまあ、党から「ふざけてる!」と睨まれなかったことです。
ダニロやティルを知らずに聴いても、殆ど楽隊のような呑気さで、軍をおちょくってるとしか思えない音楽でしょう。
また「引用」を通り越して、これほど大胆にボレロを真似たことに驚いています。
このような例は他にあるのでしょうか?
理由は思いつきませんが、わざと「似非」であるのを伝えようとしているような気もします。


> 只、この箇所については「メリーウィドウ」以外に、シュトラウスの「ティル」と指摘している人もいます。

「ティル」の中ほどで出てきますね。
この話もドイツ中心にヨーロッパに広まったようです。http://www.shinkyo.com/concert/p206-2.html


ここから妄想ですが、1923年の「おもちゃのマーチ」について。
7番では木琴でいきなり♪ドッソソ ラッソッ・・・とひょうきんに現れますが、
おもちゃのマーチは♪ドッソソ ドッソソです。
ところが、試しに「おもちゃのマーチ」を家族に歌って貰ったら、ニ度目は
「にんぎょ(人形)の へーたい」♪ドーソソ ラーソー
となだらかに変化していました。その方が歌いやすいのでしょう。
ソ連の音楽家が、普通の人の歌を聞いたのが元なら、間違えている可能性も否定できないです。

ここから妄想の展開部になります。ドイツがティルorメリー・ウィドウ。
日本がおもちゃのマーチなら、イタリアは?と探してみました。
http://gunka.sakura.ne.jp/italia.htm
ファシスト政権(プロパガンダ)
・ジョヴィネッツァ(青春) (ファシスト党党歌) Giovinezza 1924
クリックすると↓の方にMp3の音源があります。
ありきたりの順次下降ですが、ここの歌詞はダニロに通じるような・・・。

若人よ、若人よ。Giovinezza, Giovinezza,ミィファソッソー {ドォシラッラー}
麗しき青春よ! Primavera di bellezza{レェドシシ}{ミレレドシラソ}
辛い人生の中でも Della vita nell' asprezzaミィファソッソー{ドォシラッラー}
歌声は響き渡るのだ。Il tuo canto squilla e va!{ レドシシ}{ミレドー}


> 今や「偽書」と呼ばれている某書にはこの曲についての書かれていますが、この箇所については全く嘘とは言えません。


工藤さんの作品解説で、モスクワ初演のプログラムの中の、ショスタコーヴィチの言葉が紹介されています。

その中の
>戦闘(飛行機の爆音、戦車のひびき、大砲の一斉射撃)を自然主義的に表現しようとはせず、いわゆる戦争音楽ともしなかった

が、実際の音楽に矛盾しているし、またその他の多くも「証言」と矛盾しています。
もし、独ソ戦の前から曲の構想を練っていたのであれば、朝日新聞の「軍靴の音が聞こえる」のような感じでしょうか・・。


>「中断された間奏曲」こちらの方がより「メリーウィドウ」だと感じました。

だから、あの嘲笑はナチス批判の可能性も否定できないと思います。

 

バルシャイの7番

 投稿者:ゆんく  投稿日:2012年 6月15日(金)22時51分5秒
返信・引用
  Waltrauteさん

> バルシャイ盤は少し物足りないのですが・・

WDRの演奏以外、バルシャイはユンゲ・ドイチェPOとも録音を残しています。(BIS)
演奏は、こちらの方が良いかも...
 

Re: ショスタコ7番「ダニボレロ」

 投稿者:ゆんく  投稿日:2012年 6月15日(金)22時25分37秒
返信・引用
  > No.272[元記事へ]

Waltrauteさん

> 7番はなんと言っても1楽章・・・だと思います。
> 初めの♪ドーソーレーソーミーの部分は、輝かしく立派なイメージで、レニングラードだと感じました。
> そこはかとない愁いを秘めた貴婦人の優美さ(なんと美しい!)もあり、ショスタコーヴィチが麗しく歴史ある都をどれだけ愛していたか分ろうと言うものです。

これが、良く言われる「人間のテーマ」です。

> 「重戦車」に喩えられるのが真ん中のボレロみたいな処でしょう。

金管のグリッザンドは、飛んで来る戦闘機のプロペラの音...

> ここは嫌でも高揚しますね。(バルシャイ盤は少し物足りないのですが・・)
> ダニロの「祖国を忘れさせる」という歌詞が問題で、ドイツ軍か赤軍か意見が別れているようです。
> 私も聴けば聴くほどどちらか分りません。
> ダニロの歌の引用箇所は 9:48からです
>>http://www.nicovideo.jp/watch/sm7142632
>
> 当時は誰もが「ドイツ軍」と信じて疑わなかっただろうし、だんだんグロテスクに変形し肥大して迫力を増す、
> その音楽の迫力にソ連の聴衆が興奮し喜んだ、とは何と言う皮肉!

これは、二枚舌と考えると良いです。

> 途中の♪ドッソソドッソソ・・は、元のクラシック曲があるのでしょうか?
> 「やっとこやっとこ繰り出した~、おもちゃのマーチがラッタッター」という古い童謡しか浮かびません。

上手過ぎる!!

> 滑稽な「ダニボレロ」について、
> スターリンは第一次大戦の名将まで粛清する有り様で、軍中枢が機能していなかったのに、戦力でドイツ軍を圧倒していたのと不可侵条約ですっかり無警戒でした。
>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B5%E4%BD%9C%E6%88%A6
>
>>ソ連情報部がドイツ軍の国境集結を報じ、ドイツ軍がソ連領に対して数多くの航空偵察を行ったにもかかわらず、
>>ソ連政府も軍も目立った行動を起さず、前線部隊への警告も行われなかった。
>
> 今の日本そっくりです・・・・。
> 当時のショスタコーヴィチも軍の粛清は知っていたでしょうし、ナチスドイツに対する警戒心が大きければ「それ見たことか!」という気持ちにもなるでしょう。
> もし、ダニボレロ=ドイツ軍なら、「ドイツ軍を侮蔑した」のではなく、「当初ドイツ軍を侮っていたスターリンの心理」を映したもので、
> 粛清と国民軽視、不作為の罪を告発した、とも考えられます。
> また、赤軍は「党」を守るための軍隊であり、国民(レニングラード市民)を守るための軍隊ではない、という事実を皮肉ったなら、ダニボレロ=赤軍。

肝心な事を忘れてはいませんか?
この曲の着想は、独・ソ戦前からなのです...
つまり、ミーチャにとって本当の敵とは一体誰だったのか?

今や「偽書」と呼ばれている某書にはこの曲についての書かれていますが、この箇所については全く嘘とは言えません。

私が、この曲で感じた事は、この曲はミーチャが書いた「我が祖国」。
スターリンもヒットラーも同罪、独裁者に変りありません。愛する街をボロホロにした戦犯である事。
それらの独裁者に対する言葉なき抵抗の意思。

> この「ダニボレロ」を嘲ったバルトークの「管弦楽のための協奏曲」も聴きました。
> バルトークは、7番に憤慨してこの曲を書いたと言われていますが、それが本当なら、ドイツ軍を侮蔑する事で党にへつらった、と受け取られたのでしょう。

当時、バルトークはラジオでこの曲を知り、戦意高揚.戦争を長引かせる為の曲と捉えたのでしょうね。
「中断された間奏曲」こちらの方がより「メリーウィドウ」だと感じました。
パロディーをパロディーにしたら、元に戻ってしまった?
整形を重ねていたら、元の顔に戻ってしまった...

只、この箇所については「メリーウィドウ」以外に、シュトラウスの「ティル」と指摘している人もいます。
 

ショスタコ7番「ダニボレロ」

 投稿者:Waltraute  投稿日:2012年 6月14日(木)22時33分40秒
返信・引用
  7番はなんと言っても1楽章・・・だと思います。
初めの♪ドーソーレーソーミーの部分は、輝かしく立派なイメージで、レニングラードだと感じました。
そこはかとない愁いを秘めた貴婦人の優美さ(なんと美しい!)もあり、ショスタコーヴィチが麗しく歴史ある都をどれだけ愛していたか分ろうと言うものです。

「重戦車」に喩えられるのが真ん中のボレロみたいな処でしょう。
ここは嫌でも高揚しますね。(バルシャイ盤は少し物足りないのですが・・)
ダニロの「祖国を忘れさせる」という歌詞が問題で、ドイツ軍か赤軍か意見が別れているようです。
私も聴けば聴くほどどちらか分りません。
ダニロの歌の引用箇所は 9:48からです
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7142632

当時は誰もが「ドイツ軍」と信じて疑わなかっただろうし、だんだんグロテスクに変形し肥大して迫力を増す、その音楽の迫力にソ連の聴衆が興奮し喜んだ、とは何と言う皮肉!

途中の♪ドッソソドッソソ・・は、元のクラシック曲があるのでしょうか?
「やっとこやっとこ繰り出した~、おもちゃのマーチがラッタッター」という古い童謡しか浮かびません。

滑稽な「ダニボレロ」について、
スターリンは第一次大戦の名将まで粛清する有り様で、軍中枢が機能していなかったのに、戦力でドイツ軍を圧倒していたのと不可侵条約ですっかり無警戒でした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B5%E4%BD%9C%E6%88%A6

>ソ連情報部がドイツ軍の国境集結を報じ、ドイツ軍がソ連領に対して数多くの航空偵察を行ったにもかかわらず、ソ連政府も軍も目立った行動を起さず、前線部隊への警告も行われなかった。

今の日本そっくりです・・・・。
当時のショスタコーヴィチも軍の粛清は知っていたでしょうし、ナチスドイツに対する警戒心が大きければ「それ見たことか!」という気持ちにもなるでしょう。
もし、ダニボレロ=ドイツ軍なら、「ドイツ軍を侮蔑した」のではなく、「当初ドイツ軍を侮っていたスターリンの心理」を映したもので、粛清と国民軽視、不作為の罪を告発した、とも考えられます。
また、赤軍は「党」を守るための軍隊であり、国民(レニングラード市民)を守るための軍隊ではない、という事実を皮肉ったなら、ダニボレロ=赤軍。

この「ダニボレロ」を嘲ったバルトークの「管弦楽のための協奏曲」も聴きました。
バルトークは、7番に憤慨してこの曲を書いたと言われていますが、それが本当なら、ドイツ軍を侮蔑する事で党にへつらった、と受け取られたのでしょう。
 

ショスタコ10番2楽章

 投稿者:Waltraute  投稿日:2012年 6月13日(水)18時51分35秒
返信・引用 編集済
  「悪魔的」と言う事ですが、悪魔的なのは弦に大働きさせるショスタコーヴィチではないかと。(笑)
「春の祭典」を思い出しますね。好きな楽章です。

♪ラシドシ ラシドレラーのファンファーレも同じ音価が並び、硬直と威圧を感じますが、旋律そのものは(ラフ1番を何となく想うような)ロシアっぽく民族的で親しみがあるし、滅茶苦茶エネルギッシュで興奮します。
バルシャイ盤だと実質、4分28秒です。(Youtubeでもっと速いのを聴きましたが、重量感との兼ね合いでバルシャイ盤はいい演奏になっています)

工藤さんのサイトで、ボリス・ゴドゥノフが引用されているのを知りましたが、ボリスの音楽をすっかり忘れて困っていました。(ボリスはビデオで数回観た程度です)

こちらでオペラの筋が分かり易く紹介されています。
http://www.petits-pois.be/archive3/Opera/opera_godunov.html

引用は「ボリスの主題」と分り、お目当ての処をピアノ版で見つけました。本当にそっくりですね。

ムソルグスキ「ボリス・ゴドノフ」ピアノ版、♪ラーシドーシラレーラ
http://www.youtube.com/watch?v=a5HlieZVXD0

ただ私としては、ちょっと困っています。
SBCはBCS・BCSのように順番が変わっていますが、ボリスの引用もあるコトだし、スターリンなのでしょう・・・。

でも、オペラのボリスは「圧政を敷く非情な独裁者」というより、人間的な部分がクローズアップされ、舞台に登場した時から悩んでいます。
悪行の報いに怯え、愛する子供達の行く末を案じて狂気の内に死ぬという役柄で、このオペラをご存知の方は、恐らくボリスに悪印象を持たないと想います。

却って偽王子のドミトリィやドミトリィとの結婚でロシアを支配しようとするポーランドのマリーナ(美人のマリアナ・リポフシェクが見事に歌い演じていました)や、
宗教界で絶大な権力を得るために、マリーナにドミトリィを改宗させるように唆すジェスイット僧(これもセルゲイ・レイフェルクスの歌唱、演技が気持ち悪さ満点!!)など、「嫌~なヤツ!」という印象で、ボリスをスターリンに置き換える事自体、何か間違ってるような気がしてなりません。
他にもっと「悪」そのものに描かれている役、例えばトスカのスカルピアなどの方が良かったのではないか、という感じです。
という訳で、個人的には、この楽章を「スターリン」として受け入れ難くて困ったものです。

 

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