日本は「令和」という新しい時代を迎えました。
「平成」の時代には東京一極集中が加速化する一方、地方の人口は減り続け、地方の活力がみるみる失われていきました。平成20年に日本の人口は初めて減少局面となり、このまま何も手を打たなければ約30年後には1億人を切り、100年もたたないうちに5000万人程度に減少してしまうことになります。
バブル経済がはじけ、デフレ経済が続き、一人当たりの国民所得も平成8年の世界第3位から平成30年には26位にまで落ちています。
安全保障環境も激変しました。軍事力を急速に強化し、力を背景に一方的に影響力の拡大を図る中国。弾道ミサイルを多数配備し、核兵器を保有するとみられる北朝鮮。北方領土を含むわが国周辺で軍事活動を活発化させているロシア。我が国を取り巻く安全保障環境は厳しさを増すばかりです。
新型コロナウイルス感染が世界中に拡大し、国内外ともに大きな困難が立ちはだかっている中、この素晴らしい国「日本」を次世代に確実に継承していくことが私たち世代の責務です。将来にわたって平和で、日本全国の地域が活気に満ち、そして国民一人ひとりが安心して暮らせる社会を実現する。そのためには、堅実な外交・安全保障政策を進めながら、日本全体の改革を行うことがどうしても必要なのです。
課題の先送りは将来の世代にもっと大きな負担として残ります。日本は幕末や戦後の怒涛の時代を国民が力を合わせて乗り越えてきました。この素晴らしい「日本」を次世代に引き継いでいきたい、その思いを原点に使命感をもって政治活動を続けてまいります。