鹿児島本線配線図 その5(九州工大前~スペースワールド)
ほぼ現時点での鹿児島本線の配線図のご紹介、今回は九州工大前駅からスペースワールド駅までです。
(※1)
・今となっては貨物側線の残る駅もなく、個人的には寂しい限りです。
1978年5月時点ではこんな感じでした。
(※2)
・浜小倉駅の1.9km鹿児島寄りに新中原駅及び上戸畑信号場があります。このあたりの歴史は以下のようです(停車場変遷大事典及びWikipediaによります)。
1919年2月 上戸畑信号所開設。専用線発着の貨物を取り扱う。
1922年4月 上戸畑信号場に改称。
1970年7月 新中原駅開業。
1984年2月 上戸畑信号場廃止。
1990年11月 新中原駅が九州工大前駅に改称。
・上戸畑信号場ではその名称の通り貨物営業は行われず、接続する専用線との間での貨車の授受が目的で開設されたようです。
例によって国土地理院の空中写真を見てみます。
・MKU681-C4-18を加工したものです。1968年5月撮影です。
・中央右が上戸畑信号場で、左下が戸畑駅です。
・製鉄所関係の線路が入り乱れています。
次に1958年6月の戸畑駅です。(※2)
・旅客部分と貨物部分が直列に配置されています。貨物部分はかなり広いです。
・操車場という名の停車場 その4の記事に書きましたKASAさんからの情報の通り、貨物部分は実質的には独立した操車場として扱われていたようです(複々線化後の話かもしれませんが)。
ここも空中写真と見比べてみます。
・MKU613-C14-19を加工したものです。1961年8月撮影です。配線図に合わせるため向きを変えています。
写真下部中央から右にかけて、石炭の積み出し設備らしきものも見て取れます。
・配線図の「新川(?)1・2」番線付近です。
また、戸畑~枝光~八幡の線路は2度にわたりルート変更が実施されています。
・左はKU601YZ-C3-52(1960年5月撮影)、右はCKU2005X1-C6-25及びCKU2005X1-C7-22(いずれも2005年4月撮影)を加工したものです。
・複線時代は左の写真の通り、赤矢印と黄矢印のカーブを通る大きなS字を描いていました。
・1966年10月に上戸畑~黒崎間を複々線化する際、旅客線用として牧山トンネルを経由する新しい短絡ルートが建設されました。右の写真の青矢印のルートです。貨物線は従来通りの赤矢印のルートです。
・その後製鉄所関連施設跡の遊休用地を活用して1999年7月に複々線ごと緑矢印のルートに切り替え、この際スペースワールド駅が新設されました。旅客線に関してはS(エス)から∫(インテグラル)に改良されたわけです。
配線図は
※1印・・・キハ65さん
※2印・・・NZさん
よりご提供いただきました。
ありがとうございます。
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