鹿児島本線配線図 その3(東小倉)
ほぼ現時点での鹿児島本線の配線図のご紹介、今回は東小倉駅です。
(※1)
・かつては貨物・荷物の一大拠点駅でしたが、コンテナ貨物への対応が行われなかったことから衰退の道をたどりました。貨物上屋やサビサビの多くの側線にその栄華の面影をとどめていますが、廃墟感は否めません。
・門司港方は旅客線と貨物線の複々線で、鹿児島方は鹿児島旅客線・鹿児島貨物線・日豊線の3複線になっています。実質的な鹿児島本線と日豊本線の分岐駅という役割は変わっていません。
これは以前ご紹介した2001年4月時点のものですが、特に本線関係に関しては大きくは変わっていないようです。
例によって国土地理院の空中写真で東小倉駅の変化を見てみます。
・USA-M731-135を加工したものです。1948年1月撮影です。
・小倉鉄道を買収した添田線が接続しています。旅客営業も行われているのですが鹿児島本線側にはホームはありません。何とも珍しい形態です。
・東小倉駅は今より若干スリムです。
・鹿児島本線をくぐって海側(高浜地区)に出る線路は添田線の延長線上にありますので、このルートでの貨物の流動が主体だったのでしょうか。
・MKU613-C14-27を加工したものです。1961年8月撮影です。
・下り線側で拡張工事が行われています。荷物の拠点駅化への対応でしょうか。
・旧小倉鉄道線は1956年11月に旅客営業が廃止され(城野ルートに変更)、この時点では貨物専用線となっています。
・CKU7424-C20-29を加工したものです。1975年3月撮影です。
・拡張工事が完了し、上屋が完成しています。
・下り線が移設されて高浜への通路は上下本線間に入り、旧小倉鉄道線は1962年10月に廃止されて完全な抱き込み式になりました。
・旧小倉鉄道線の廃線跡は結構きれいにされてしまっていますが、跡地を埋めるように並ぶ家屋にわずかに面影が感じられます。
・CKU20091-C15-50を加工したものです。2009年4月撮影です。
・2002年3月には貨物の取り扱いも行われなくなり、構内から車両の姿がほぼ消えてしまいました。
未公開写真を少しだけ。1枚を除き2001年4月1日撮影です。
・鹿児島方からです。真下の2本の線路は左が鹿児島旅客上り・右が日豊上りです。写真の中央部の遠くにそれぞれの場内信号機が見えます。
・振り返ります。左の築堤上は鹿児島旅客下り、その右は日豊下り、鹿児島貨物下り、鹿児島貨物上りです。隠れてしまっていますが、その右に日豊下りと鹿児島旅客下りがあります。
・この写真のみ2001年5月12日撮影です。上の1975年3月の空中写真の赤矢印の場所です。
・柵の向こう側に線路があったのだと思われます。
こちらの記事もご覧下さい。
2001東小倉
配線図は
※1印・・・キハ65さん
よりご提供いただきました。
ありがとうございます。
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コメント
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東小倉から日田彦山線が出ていた際の記事を
当時のピクトリアル誌で目にしたことがありますが、
乗るまでが相当に不便だったようですね。
*刊号は失念しました。母校の図書館でたまたま
目にしたものです。
投稿: ヤドリギ | 2022年3月10日 (木) 22時03分
ヤドリギさん
目の前の列車に乗れないというのは何ともイライラしますよね。
投稿: f54560zg | 2022年3月12日 (土) 19時52分
門操は車扱い貨物用、東小倉は荷物用、浜小倉はコンテナ用の貨物駅として棲み分けがなされていたようです。車扱いの貨物が姿を消し、門操を着発線荷役のコンテナターミナルに改良して浜小倉のコンテナ扱いは終わりましたが、現在も信号場として機能しています。
投稿: キハ65 | 2022年3月14日 (月) 07時21分
キハ65さん
浜小倉駅は比較的短命だったような気がします。
投稿: f54560zg | 2022年3月16日 (水) 19時42分