鹿児島本線配線図 その2(門司・北九州貨物ターミナル)
ほぼ現時点での鹿児島本線の配線図のご紹介、今回は門司駅と北九州貨物ターミナルです。
まずは門司駅です。(※1)
・門司港方と下関方の分岐、旅客と貨物の分離、関門トンネルの単線並列、交直機関車の交換など線路配線を複雑にする要素がたくさんあり、かつてはかなり込み入っていました。現在では若干簡素化されたもののまだまだややこしい配線です。
・本線の名称はかつては2~11番線でしたが、10番線と11番線は廃止され、残りの2番線~9番線が繰り上がって1番線~8番線に変更されています。
続いて北九州貨物ターミナルです。(※1)
・通称「門操」は正式には門司駅の一部でしたが、貨物拠点の整備に伴い北九州貨物ターミナルとして独立しました。
・門司港方の下り貨物線はかつては真逆の上り貨物線だった線路です。そのためこのあたりの貨物線は右側通行となっており、その先で上下の貨物本線が平面交差するという特殊な構造になっています。
細かくて見づらいので拡大します。
・「門司港線」「小森江線」「本土下本」といった、ちょっとドキドキする名前が見て取れます。
・5番線と8番線の間には下貨、上貨、機回の3本の線路があります。
・上下とも、仕訳線の入換線の終端部を包むように機走線が設けられているのが珍しい形です。
これは以前ご紹介したものです。2001年4月です。
・上り貨物本線だった7番線がなくなっています。これにより上り貨物列車はホームを通過するようになったと思っていたのですが、それよりは機回線が上り貨物本線に変更された可能性の方が高い気がします。
・また下り貨物本線である6番線の門司操方は、上り貨物本線に付け替えられて右へのカーブに変わっています。
・実態は上り貨物本線だと思うのですが、信号機には「機」と表示されています。
・この辺りで6番線は旧7番線の場所に移動しているように思え、
これは1978年5月のこのあたりの線路図です。(※2)
・線路配線に興味を持つ者にとっては、うかつに近づいてはいけない魔境でした。
未公開写真を少しだけ。すべて2001年4月1日撮影です。
・門司駅から少し鹿児島寄りに進んだところです。下り本線です。
・振り返ると機関区です。DLは・・・廃車・解体待ちでしょうか。
・旧門司操車場で、一年後に北九州貨物ターミナルとなるあたりです。
・貨物4・5番線と貨物6番線、そしてこれに挟まれたコンテナホームあたりが出来上がっているようです。
・上り線側のコンテナホームや貨物1~3番線あたりはまだ未整備ですね。
ついでに空中写真も。
・上は国土地理院空中写真CKU747-C10A-29(1975年3月)、下はCKU20091-C14-58(2009年4月)をそれぞれ加工したものです。
・下り線はルートが変更されているのがわかります。
配線図は
※1印・・・キハ65さん
※2印・・・NZさん
よりご提供いただきました。
ありがとうございます。
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