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まさか!ダイエットが引き起こす肝臓の悲劇
健康

まさか!ダイエットが引き起こす肝臓の悲劇

2016年10月12日(水)午後7時30分
2016年10月18日(火)午前0時10分

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急激なダイエットを繰り返すと、肝臓に脂肪がたまってしまう「脂肪肝」になることがあるとわかってきました。今回、自称ダイエットの達人25人を調べたところ、なんと11人の肝臓が脂肪肝の状態になっていました。ダイエットしているのになぜそんなことが起きるんでしょうか、その秘密に迫ります!

今回のお役立ち情報
01

ダイエットで肝臓がパンパン=脂肪肝に?

肝臓は体のエネルギーを「脂肪」の形で蓄える臓器です。たくさん食べると血液中にエネルギー源が増えすぎるので、その余ったエネルギーを肝臓が回収して脂肪として蓄えます。これが長期間続くと「脂肪肝」になっていきます。

一方、極端に食事を減らすような急激なダイエットをすると、飢餓状態だと感じて全身の脂肪細胞や筋肉がエネルギー源を放出します。すると、筋肉が減少して代謝が落ち、体が消費するエネルギー量が落ちます。その結果、ダイエットをしているつもりでも、肝臓に脂肪が溜まりやすい状況になってしまうのです。

さらにダイエットの後で食べ過ぎてしまうと、脂肪が溜まりやすい状態に更に食事の栄養が入ってくるので脂肪肝が進行すると考えられています。

02

肝臓に優しいダイエット法とは?

肝臓に優しいダイエットの目安は「半年で10kg減」程度のゆるやかなダイエットです。

女性や通常の体格の方ならひと月で2kg減くらいまで、大柄な方でもひと月で3kg減くらいまでにとどめましょう。すでに大幅な減量をしてしまったという人は、今の体重をキープするのが大切です。運動などを併用し筋肉を増やすようにすると効果的です。

03

コワーイ脂肪肝、どうやって見つける?

脂肪肝は昔は太った人や、お酒を飲む人がなると考えられていましたが、今は普通の体型の人でもなる事が分かってきました。放っておくと肝硬変やがんのリスクが上昇します。

また、肝臓は血糖を一定に保つ働きも持っています。脂肪肝になるとこの機能が衰え、糖尿病になりやすくなってしまいます。

脂肪肝は自覚症状が無いため、なかなか見つけにくい疾患です。病院で超音波診断を受ける事で発見出来ます。また、血液検査で肝臓の数値「ALT」が40を越えていたら要注意です。

04

短期間でOK!脂肪肝撃退法とは?

では、脂肪肝を治すにはどうすればいいのでしょうか。まずはゆっくりと体重を減らしてください。

半年から1年をかけて体重の7~10%を落とすと脂肪肝が改善と考えられています。
※体重60kgの人なら4~6kgくらいの減量

ではその方法は!

1、運動

1日30分程度のウォーキングが有効です。(ある程度まとまった時間行う事がよいと考えられています) 早歩きも取り入れると更に効果がアップします。

2、 食事

食事は少し減らすのを心がけましょう。 極端に量を減らしたり、一つの食品だけを食べ続けるのは体に負担がかかります。

3、睡眠

今回おすすめしたいのは、最低でも6時間しっかりと睡眠をとる事。しっかり寝ると体が脂肪を燃焼するモードに切り替わります。
寝る前に食事をするのは要注意!脂肪がへりにくくなります!

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これって見間違い?目の異常が引き起こす大事件
その他 健康

これって見間違い?目の異常が引き起こす大事件

2016年10月5日(水)午後7時30分
2016年10月11日(火)午前0時10分

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最近「ものが見づらくなった」と感じることありませんか?それ、視力低下や老眼ではなく「色覚異常」が原因かも。

今回発見したのは、加齢とともに色も見えにくくなるという事実。なんと後天的な色覚異常の人が約3000万人もいるそうなんです。そのため、靴下の色を間違えたり、化粧が濃くなったり・・・。時にはコンロの炎を見間違えて危険な目に遭う人もいるんです。

ポイントは「青い色」。それをしっかり自覚して、照明で上手に対策しましょう!

 

今回のお役立ち情報
01

色は誰でも見分けづらくなる

実は、私たちは「色」をいい加減に見ています。同じ色のはずなのに、全く別の色に見えたり、人によって違う色に見えたり。これは、脳がさまざまな条件や自分の経験などから、実際の色とは別の色を勝手に“想像”してしまうから。ところが、まったく別の理由で、色を見間違えたり、見落としたりすることがあるんです。しかも誰でも。
その理由とは、加齢による色覚の低下。人の色覚は20代前半がピーク。20代後半から、だんだんと細かい色を見分けることが難しくなってきます。原因は二つ。網膜の一番下の層にある、「錐体」という色を見分けるセンサーのような役割をしている細胞が劣化すること。そして、光を取り込む「水晶体」が黄色く濁ってくることです。特に、見分けづらくなるのは、青や紺系の色。高齢者に多い「着衣着火」も、この色覚の低下が関係していると考えらえています。炎の青と背景の色が見分けにくくなり、実際の炎の大きさより、小さく見えているからです。
問題は、ほとんどの人が無自覚で、自分は見えていると思っていること。若い時より、色の見分けは難しくなっていることを自覚したり、周囲の人が注意してあげたりすることが大事です。

02

加齢による色覚異常でおきる“見間違い”の例

  1. 紺や黒の服や靴下の色をひんぱんに間違える
    *明るい場所では、「白と黄色」の見分けも難しくなります。
  2. 5円玉と50円玉を間違える
  3. 化粧が濃くなる
  4. 炎の大きさが実際より小さく見える →着衣着火
  5. 階段を下りているとき、最後の段に気づかず、転倒してしまう

03

加齢による色覚異常かどうかを知るには?

「標準色覚検査表(SPP)」(第2部、あるいは第3部)で知ることができます。
*検査は眼科医とご相談ください
より簡単に分かる方法としては、次の二つがあります。

  1. 紺や黒の靴下・服をよく間違える
  2. 雨粒が見えにくくなる

04

これでくっきり!家での工夫

人の目は、入ってくる光が少ないと、色を見分けづらくなります。暗い階段やクローゼットの照明を明るいものに変えることで、色覚の低下は補うことができます。特に、青の成分が多い「昼光色」と呼ばれる照明を使うと、服や靴下などはより見分けやすくなります。ただし、明るい照明は、夜に浴び過ぎると体内リズムを崩す原因にも。また、白や黄色の服などは、明るい照明では、かえって見えにくくなります。最近は、壁のスイッチ一つで、明るさや色味を切り替えることができる照明も市販されていますので、そういったものを使うのもオススメです。
コンロの炎は、照明で見やすくすることはなかなかできません。自分が思っている以上に、炎が出ているかもしれないと自覚して、注意することが大切です。

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