ホビー通販サイト「あみあみ」運営の大網、EC売上が200億円突破へ 「おうち需要」を捉え16%増

ホビーECの大網は、2021年5月期のEC売上高が前期比16%増の約203億円となる見通しだ。「おうち需要」の拡大を捉え、サイトで取り扱う各商材の販売が好調に推移した。
　
外出自粛の影響で、プラモデルやフィギュアといった自宅で楽しめるホビー商品の販売が特に伸びた。「EC利用層拡大もあり、需要の増加は今期も続いていくとみている」（広報PR室）と言う。
　
「鬼滅の刃」など、ヒットコンテンツの関連グッズによる販売好調も増収に寄与した。「各カテゴリーの販売規模底上げが図れた1年だった。ライフスタイルの変化に伴い、新規利用者も増加した」（同）と振り返る。
　
コロナ禍によって国際郵便などでの物流トラブルに見舞われた20年5月期を受け、配送などインフラ面の強化を行った。外部倉庫の拡張や自社によるコンテナ便の手配などにより、国内外への安定した商品供給を徹底した。
　
販売チャネルでは、自社サイトである「あみあみ」の伸び率が最も高かったという。「発売まで日のある予約商品などを、モール店舗と比較して利便性の高い形で提供できているのも要因」（金坂瑞樹代表取締役副社長）としている。
　
高水準での事業成長を受け、インフラ面への投資強化は継続していく計画だ。
　
2022年5月期のEC売上高は前期比18%増となる240億円を計画している。「配送やカスタマーサポートの質を落とさないことを第一に、事業を拡大していく」（同）としている。