興行の要となる"チケット"
制作サイドとお客様
どちらの目線ももって、
「できる」可能性を探る。

チケットの仕事

福田 千佳

よしもとセールスプロモーション
チケット管理
中途入社 2014年入社

WORK

仕事内容

あなたの今のお仕事(現場)を教えてください

チケットに関わる業務全般とよしもとIDのサービス開発や運営を担当しています。吉本の劇場で行われる公演、また劇場以外での主催公演、映画祭や大型イベントなどのチケット販売、運営、管理を行っています。最近ではコロナ禍で生まれた吉本自宅劇場の一環でスタートした「オンラインチケットよしもと」も担当しています。

仕事における、あなたの役割を教えてください

チケットチームの窓口としてチケットが安全にお客様に届くように、制作、運営、プロモーションなど他のセクションの担当者との情報共有や連携を大切にしています。
演者さんと向き合っている制作サイドと、お客様に近いところにいるチケットセクションを繋ぐ役割だと思っています。

仕事において求められる資質

制作側、お客さん側、どこかに偏り過ぎずに、つねにフラットな目線を持ち、どちらにも柔軟に対応しつつ、できる・できないのラインを見極める“バランス感覚”は求められていると思います。
チケットチームは、制作やプロモーションなど他の部署との連携も必要とされます。制作のスケジュールに合わせて販売戦略や、スケジュールを立てたり、プロモーション担当と告知やPR方法を一緒に組み立てたり。を会議を行うときも、「現実的なライン」を持ち合わせて、それを提示することを意識しています。そこでハッキリと意見を述べることが結果、円滑な公演成功につながると思っています。

仕事のココが面白い(やりがい)

チケットチームって、“縁の下の力持ち”なんですよね。
チケットプロモーションや当日の受付などもチケット管理である私の仕事です。まさに、公演における“入口から出口まで携わる”のが仕事なんです。 公演当日も当日券の販売や関係者受付など、現場での仕事もあります。お客様が公演を見終わって、晴れ晴れとした笑顔で帰られる姿をみると、やはりライブに携わるの醍醐味だなと実感します。なので、私は同じチームのメンバーにも、できるだけ現場に立ち会い、その醍醐味を味わってもらいたいと思ってます。

仕事をする上で心掛けていることを教えてください

昔からですが、「チケットが安全にお客様の元に届くこと」「1枚でも多くチケットを売ること」ということはチケットチームの一員として常に心にとどめています。
あとは、基本的に「NO」と言わないように努力するということ。いろんな企画やアイデアが各所から出ますが、システム的にも物理的にも「できない」ことにぶつかってしまうことも多くて。例えば、芸人さんが「こんなことをやりたい」と言った場合、システム的なリスクを考えすぎると、新しいこともできにくくなる。そんな時、「できない」ではなく、「この方法ならできる」「このほうが良いんじゃないか」とできる可能性を探り、いろんな目線で提案ができるように各担当者とのコミュニケーションを怠らず、理想の形や本質をきちんと理解することを心掛けています。

EXPERIENCE

社歴・失敗談

吉本興業に入社した動機を教えてください

新卒で入社したチケット会社で2007年より吉本担当となり、「チケットよしもと」と「よしもとID(当時はよしもと友の会)」の立ち上げを経験しました。以降、出向のような形で様々な公演を担当させて頂く過程で、吉本社内の各担当者と信頼関係ができ、もっと一緒に働きたいなと思うようになり、自然な流れで入社の形となりました。また、より深く芸人さんの想いや才能、公演の制作に触れてみたい、という思いも強かったです。

吉本興業に入社して今までどんなお仕事(部署)をしてきましたか?

チケット関連の仕事がメインではありますが、チケットのプロモーションや公演当日の受付、よしもとIDやプレミアムメンバーの限定ライブを開催したり、会員向けの企画を考えたり、またよしもとID向けの初めてのアプリ(ラフピーアプリ)も作りました。

吉本興業だから味わえた経験を教えてください

初めての沖縄国際映画祭では、ほとんど寝ずに数カ月かけて準備して、開催期間中も日々いろんな事件が起きて、関わる全ての人がいろんな意味で汗だくでした(冷や汗も含む)。後にも先にもいちばん辛い仕事でしたが、あの経験がなければ今の自分はいないと思っています。自分の持っている体力やスキルの範囲を超えて向き合ったことで得られた様々な経験は一生ものの財産になっているように思います。
それ以外にも、体力的につらい現場や会議とか大変なことも多かったはずなんですが、振り返ると結局、全部「あれ、楽しかったよね」と言えてしまう(笑)。渦中にいるときは本当にしんどいんですけど、振り返ると「あのハチャメチャぶりが最高に楽しかったな」と笑い話にできるから不思議だなって思います。

飛び上がるほど嬉しかったことは?

「LIVE STAND」という史上最大のお笑いフェスが、1年目よりも2年目、3年目と、確実に認知度が上がって、年々チケットが爆発的に売れるようになったことを肌で感じることができた時は、嬉しくて飛び上がりました。同じように、日々、チケットが伸びる瞬間というのがそれぞれあり、そのたびに小さく飛び上がっています。

「やってしまった!」失敗から学んだ思い出は?

チケットに関わる業務は、失敗ができない。公演日、価格、タイトルなど、間違えたらお客様に多大なご迷惑をかけてしまうことになるので、そこはチケットチームとしても、何重にもチェックする体制を整えて進めるようにしています。
ただ、ミスできない=気を抜けないのでプレッシャーもあるのですが、よしもとという会社の社風は、結構ふわっとしているんです(笑)。いい具合に力が抜けているというか「ええやん」的な空気感もあって。そういう部分で私自身がすごく救われている気がします。

今後、吉本興業で達成したいことは?

時代や環境が驚くほどのスピードで大きく変わりつつある世の中において、エンタメ業界に求められることを、吉本らしさや吉本だからこそできる形にして、多くの人に楽しんでもらえるものを作りたいです。立ち上げたばかりの『オンラインチケットよしもと』がまさにそのひとつと言えますね。
コロナが長引くことが想定された5月ごろから、劇場では無料配信などがスタートしましたが、さらに一歩進んだ形のために、オンラインによる有料配信をスタートさせようという話になりました。
求められたのは、スピード感。関わる人々がみな在宅勤務というスタイルの中、プラットフォームの立ち上げはスピード感重視で行われました。実際に関わってみて、配信というものが分かっているようで分かっていなかったんだなと実感。それだけ未知の世界で、いわゆる今までのチケットを売るという仕事とは全然、違いました。
こんなタイミングで急に新しいサービスを作ることになるとは思ってもみませんでしたが、様々な人にニーズにこたえるのも私たちの仕事です。とりあえず出来上がったプラットフォームは基本的な形になっているので、今後も手を入れていく予定です。今の形に、もっと“吉本らしさ”という部分もサービスとして追加していけたらいいなと思っています。

MESSAGE

お世話になっているあの方から

ライブ制作センター・川島真之介さん インタビュー

【Q 福田さんとはどのくらいお仕事をご一緒されていますか?】
川島:
チケットぴあにいらっしゃったときから13年前くらいからかな。
僕は、ルミネtheよしもとにいて、表の業務をしていて(舞台製作)、チケットよしもとをつくろうということになったタイミング。立ち上げの前の2007年からのお付き合いですね。

【Q 福田さんとはどんなお仕事をされていますか?】
川島:
ライブ制作が仕事をするときには必ず一緒になりますね。
95%くらい関わりがあります。
売り上げは、お客さんが買ってくれたチケットだけなので、チケットがたくさん売れるための販売戦略についてのご意見をいただく。

【Q 福田さんの仕事ぶりはいかがですか?】
申し分ない。ここ数年、本当に吉本でこれまでにやったことがないような案件が増えてきているのですが、常に相談に乗ってもらっている。本当に頼りになりますね。「まず、福田さんに聞こう!」と思いますね。

【Q 失敗エピソードはありますか?】
川島:
仕事上で思いつかないし、聞いたこともない!
そもそもチケットよしもとにミスされると、とんでもないことになるしなぁ。。
魚谷(うおたに)さんのことをさかなちゃんと呼んでいて、それを聞いたとき「え?!」と思ったかなぁ?変なあだなをつけがちだよね。

福田:
そんなに変ですか???笑
それで言うと、いろんな人にあだ名付けちゃうかも。

川島:
あとは・・・常に良い意味でも悪い意味でも心配性というか。笑
それで仕事でもいつも準備万端なんだけど、プライベートもそういうところあって、同じように見える服とかたくさん買っているよね?

福田:
たしかに、黒のワンピース多いかな。笑
でも、ちょっとずつ違うんですよ!

川島:
プライベートでは天然というか、そういうとこともありますね。仕事ではしっかり切り替えてくれています。

【Q 福田さんへ感謝の言葉をお願いします】
一言では言い表せないですが、昨今の新型コロナの影響で、全ての興行を中止させる前代未聞の事態が起きて、何千公演もキャンセルしなくては行けなくて。ただ、我々も直前まで粘りたいので、明日中止を発表してほしいとか、そういう無理難題をお願いしたりもしましたけど、全て対応してくれましたね。
オンライン配信というかたちが確立されているが、私たちの部署にとってはとても助かっていて、かつこんなに短期間でシステム化してくれて本当にありがたいですね。本当にいつもありがとうございます。

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