芸人さんと二人三脚で
地域を盛り上げる。
「笑い」による地域共生を目指す!

エリア社員の仕事

伊藤 千裕

西日本本部
近畿・四国エリアセンター
大阪府担当
中途入社・2019年入社

WORK

仕事内容

あなたの今のお仕事(現場)を教えてください

㈱よしもとエリアアクションで大阪府の担当をしています。
㈱よしもとエリアアクションでは各都道府県や市区町村を担当する社員のことを「エリア社員」と呼び、各都道府県に1組以上「住みます芸人」を配置しています。その住みます芸人とエリア社員が、「笑い」による新しい地域共生型のコミュニティを創造することを目標に、地域の人々と力を合わせて地域をよりよくする様々な活動に取り組んでいます。
大阪の場合、大阪市には24区にはそれぞれの住みます芸人がいて、私が担当するのはそれ以外のところになります。本当に様々な活動をしているのですが、一例を紹介すると、『社会を明るくする運動』の大阪府PR大使にspan!さんが任命されました。これは犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生についての理解を深めるという運動なのですが、昨年は任命式から始まり、強化月間には市役所関係の啓蒙活動なども行ったりしています。関連する内容でネタを作り披露したり、クイズ大会をしたりなど、活動は様々ですね。

エリア社員のやりがい、面白さ

いろいろな啓発イベントなどに呼ばれた際、先方から「お客さんが増えました」と言っていただけて、参加したお客様が「興味なかったけど、芸人さんがいたから面白く学べた」と感想を言ってくださったときはすごくやりがいを感じます。
大平サブロー師匠が大使をされている守口市で、特産である“守口大根”をPRするイベントに大平サブロー師匠はもちろん、span!さんも司会として出演することになりました。細長い守口大根の特徴を生かして、長さを競うコンクールだったのですが、150名以上の方が集まってくださり、市役所の方が「芸人さんがこういう形で関わってくれることで、イベントのお客さんの入りが増えるのはありがたいです」と仰ってくださった。そういうときは、お役に立てたのかなと嬉しく思いますね。
大げさかもしれないですけど、地域の行政の方の困りごとについて、お話を聞き、それならこんなこともできますよと提案していくわけですが、私自身、前職が市役所勤務だったので、なんとなく先方の“事情”が少しは分かるんですよね。そちらの気持ちも分かるというのは、今の仕事をするうえでの私の強みになっているのかなと思います。

この仕事に求められる資質

住みます芸人であるspan!さんの存在を知ってもらうためには待っているだけではだめです。自分から動くことが求められます。そのとき、その地域がどんなところかなどリサーチをするところからスタートします。そういう意味で、エリア社員はそのエリアについて興味をもって様々なことを知る“好奇心&リサーチ力”は必要と言えますね。もともとの地元の知識がないのなら自分から探しに行かなくては始まりません。私も三重県出身だったのですが、この仕事を一年間やってみて「大阪府のこの地域ってこんな風なんやな」という地元ならでは情報に詳しくなりました。

仕事をする上で心掛けていることを教えてください

信頼関係を築くことを心掛けています。上司、先輩、同僚、芸人さんなど、社内で関わる人たちはもちろんのこと、取引先のご担当者や地域の人たちと、ありのままの自分でコミュニケーションとることを大切にしています。 エリア担当としては、一緒にエリアを盛り上げていく住みます芸人、つまりspan!さんとのコミュニケーションはとくに大事だなと感じています。マコトさんが折り紙という武器をもっていたので、それをなんとかコンビとして膨らませたいという思いがあって。折り紙の資格をもっているマコトさんは子ども担当、そうなると水本さんには高齢者の方を担当できるような資格を取ればよいのではと考え、「レクリエーション介護士の資格を取りましょう!」と提案しました。ただ芸人さんに「行ってこい」と言うだけではだめだと思って、私も水本さんと一緒に資格を取りました。担当の芸人さんと同じ方向、同じ夢を見る、それが信頼関係につながると思っています。

EXPERIENCE

社歴・失敗談

吉本興業に入社した動機・きっかけを教えてください

前職では三重県の市役所で勤務していました。
所属部署では地域のイベントなどに携わることが多く、企画などを本格的に学びたいと思い、もともとのお笑い好きも講じてYCC(現・NSCビジネスコース)に通ったことをきっかけに「お笑いの世界」で仕事をしたいと思い入社しました。

吉本興業に入社して今までどんなお仕事(部署)をしてきましたか?

まだ二年目なので、span!さんの大阪府住みます芸人としての活動が主になりますが、他の芸人さんの営業現場などもフォローすることもあります。また、地域イベントや大使活動・ラジオ局などでの現場フォローや、折り紙ワークショップのイベント企画・構成をしています。また、今後の活動に向けてレクリエーション介護士資格を一緒に取得し、施設でのレク提案をしています。

吉本興業だから味わえた経験を教えてください

子ども向けの漫才教室イベントに携わったとき、兄弟で参加されていた親御さんから「プロから教えてもらえる経験ができ、その漫才を通して、兄弟仲が劇的に良くなり、家族の会話が増えた」と伺い、とても感動しました。
この1年間だけでもこのようなことを言ってもらえたことは数え切れないですが、芸人さんと一緒に構成を考えた新しいワークショップで、参加された方が「めっちゃ楽しかった!」と満面の笑みで喜んでくださったのが印象深いですね。お客さんが笑顔になり、それを見た芸人さんも笑顔、そして両者を見る私も笑顔、という笑いの連鎖がとても嬉しいです。

飛び上がるほど嬉しかったことは?

忘れられない経験となったのが、中学校に赴いて「芸人の仕事はどんなものか」ということを知ってもらう職業講和をさせていただいたときのことです。
2年連続で、大阪府内の中学校に若手芸人のネイヴィベイビーさんと一緒に伺ったのですが、事前の打ち合わせで“これだけはしっかり伝えたい”と話していた言葉が、後日、生徒さんたちからいただいたお手紙の内容から、しっかりと生徒さんの心に響いていたということがわかったときは、とても感激しました。また、事情のある一人の生徒さんが「芸人さんからお話が聞けるなら」と頑張って会いに来てくれたんです。仕事として成立しているだけでなく、一人の中学生の力にもなれたのかなと思うと、すごく嬉しかったですね。

「やってしまった!」失敗から学んだ思い出は?

折り紙のワークショップのときなど、想定していたよりも人数が集まってしまい、急遽、お断りをしなくてはならなくなってしまったことがあります。せっかく興味を持ってお越しくださったのに、本当に申し訳なかったなと反省。その反省を踏まえて、それからは事前予約制や人数制限を設けるなどの対策をしています。
ほかにも失敗はありますが、失敗したときも落ち込むのではなく、「これはどんなチャンス?」と視点を切り替え、自分自身を否定することのないよう心掛けています。失敗を悔やんでいるだけでは前に進まないので「そこからどう挽回するか」が大事でそれが成長につながると思います。

吉本興業で達成したいことは?

吉本興業に入社して思うのですが、本当にいろんな部署、いろんなお仕事があるけれど、みんながそれぞれアイデアを持っているんですよね。本当に一人一人がアイデアマンで、自分がわからないことを聞けば何かしらかのヒントをもらえる。縦割りではなく、部署の壁を越えてもいろんなアイデアをもらえる気がします。そういうとき、吉本興業という会社の幅・層の厚み、大げさに言えば吉本興業100年の重みを感じます。
そんな吉本興業という会社にいる私が思い描いている夢は、地元である三重県に劇場を作ることです。エリア担当として、地域の方と芸人さんの力で地域の方々の笑顔が増えるさまをたくさん目にしてきました。だから劇場というスタイルでなくても、自分の地元にもいつも笑いと触れられる場所=笑いのコミュニティが作れたらいいなと思っています。
入社してからの毎日が新鮮で充実しているのですが、ここからもっと、自らの視野を広げて、誰かの「夢」や「笑顔」を支え続けられる存在で居続けたい、と思います。

MESSAGE

お世話になっているあの方から

span!(大阪府住みます芸人)へのインタビュー

【Q 伊藤さんと初めてお会いしたのはいつですか?】
水本:
2019年4月26日の僕の40歳の誕生日の営業先が出会いですね。事前に誕生日を調べてくれてたみたいで、せんべいをくれたのを覚えてるなぁ。

伊藤:
はい。吉本のホームぺージで調べて買って行きましたね。

水本:
あのカレーせんべいの味は忘れられへんわ。

マコト:
僕が覚えてるのは、前職が三重県の市役所で働いていたっ方て聞いていたので、きっとしっかりしてる人なんだと思ってたら、話し始めたらなんかナヨナヨしていて変わった人やなと思いました。

伊藤:
そんな感じでしたか?田舎の感じが出たのかな。(一同笑い)

【Q 伊藤さんの仕事ぶりはいかがでしょうか?】
水本:
芸人の情報について詳しいと思いますね。あとは、出会ってから数日でspan!っていうコンビがどんなコンビなのか理解してくれるスピードも早かった。コンビの方向性についてもしっかりと言ってくれました。

伊藤:
大阪府住みます芸人として、地域で求められるようなコンビになってほしいなっていうのはありますね。

マコト:
YCC(現:NSCビジネスコース)に行ってたから、他の方よりも芸人の求めている要望とかには敏感に反応してもらっているなと思います。人によって対応を変えられるところもしっかりしてると思う。でも変わった人っていう印象。(一同笑い)

伊藤:
変わった人っていう印象のスタートだったんですね。

【Q 伊藤さんの失敗エピソードや印象深い話がありましたら伺わせてもらえますか?】
水本:
失敗というか、お茶目エピソードになるかもしれないけど。初めましての時、営業現場が終わって、最後帰るときに「お疲れ様でした!」って社員さんの場合は僕らに普通は会釈してくれるんですけど、伊藤は手を振ってくれた。(笑)

マコト:
帰るときね。うん。あったあった。

伊藤:
水本さんが手を振ってくれたので、その時は思わず振ってしまって。常識知らずですみません…。

水本:
俺らには良いけど、他の皆さんには気をつけてなっていう話はしたかな。(笑)

【Q 伊藤さんへ日頃の感謝の言葉をいただけますか?】
水本:
水本のYouTubeチャンネルを立ち上げる時、いつまでもタイミングで迷っていた時、伊藤から電話があって、普段とは違う感じで強めに「じゃあもうやらなくて良いんじゃないですか?」って言われたときに、何か自分の中で火がついて、その電話を受けた日から始めたんですけど。そういうキッカケを僕に与えてくれて、後押ししてくれるところは本当感謝していますね。

伊藤:
正直に言いましたね。一年間くらい迷われていたので、何かキッカケになればと思って。

水本:
僕の性格とかをよく理解してくれてるなと思いますね。

マコト:
伊藤さん、水本君を今後もよろしくお願いいたします。(笑)

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