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男性と女性は思考方法が違うことについて

無料電話労働相談を長年行っていると、男性と女性の相談の仕方に違いがあることに気づく。女性の多くは上司からこう言われた、と始めから終わりまで具体的に経過を長々と話す。男性の場合はかいつまんで相談内容を話し、質問すると具体的に説明する。この男女の相談の仕方の違いは特徴的なのである。

女性は育児という経験がその思考方法に影響していると思う。当然にも赤ちゃんは話せない。だから泣くことで母親に自分の意思を伝えるのである。ベテランのお母さんになると泣き方で赤ちゃんがミルクをほしがっているのか、おむつを替えてほしいのかが分かるという。つまり女性は経過を観察することが育児の上では重要だと分かっている。当然思考方法は現象を大事にするようになる。

ところが男性は仕事で上司に報告するときに現象ばかり話しては意思が通じない。概括して話すことを身に着ける。概括できないと仕事を任せられないと判断されるのである。そこから合理的な思考が育成される。つまりこうした女性と男性の思考方法の違いは、神様が男性と女性に違う役割の分担をあたえた結果だと私は考えるようになった。

以前「女性を入れると話が長くなる」と言って世間の批判を浴びた政治家がいたが、この政治家はその発言が女性差別だとは少しも考えてもいないのである。おそらく自分の経験から事実を述べただけなのだ。女性の思考が現象を大事にするので話が長くなる。これは育児の過程で形成された思考方法ではないかと私は感じている。

男性と女性のこの思考方法の違いから、多くの男性が「女はバカだ」と考え、女性の方は「男は女性蔑視で、手前勝手だ」と考えるようになる。「犬も食わない」と評される夫婦喧嘩の原因の多くが、こうした男女の思考方法の違いからきているように私は思う。

もちろん世間には女性でも男性のように合理的思考ができる人は多くいるし、男性でも女性のように現象を大事にする人も多くいる。誤解をされるといけないので、私の言う男女の思考方法の違いは「一般的に」言えることであることを指摘しておく。

いま大学の先生たちの間で話題となっている、ある男性の先生の差別的ともとれる「つぶやき」を、多くの女性の先生たちが、オープンレターを発表して、排斥運動を行い、これを受けた雇い主が懲戒解雇処分を行った事案は、私はこの男性と女性の思考方法の違いが表面化したものではないかと考えている。

男性から見るとこの先生の「つぶやき」は差別発言は何もなく、男社会の反映でしかないと思うのだが、日ごろから男社会で差別され続けてきた女性には、この「つぶやき」が女性蔑視に基づく女性への攻撃と受け取るのである。しかし謝罪し、和解したのならこうしたオープンレターの公表や電話での排除要求は、社会的にはやりすぎと受け取られるであろう。

本来女性差別撤廃運動の矛先は、男女差別を賃金差別に利用するために、女性を使い捨ての安上がり労働力として経済的利益を追求している経済界にこそ向けるべきであると私は考えている。ジェンダー平等の運動を人民内部に対立を持ち込み、大学の教員が「つぶやく」こともできない言論封殺に利用されることをこそ警戒しなければならないのである。あらゆる社会運動はその矛先を主要な矛盾の解決に向けるべきであると私は考る。
#男性と女性の思考方法の違いについて
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No title

敵対者や気に食わない者を潰すのに、その相手が男性であれば「差別」や「セクハラ」をでっちあげるというのはもはや常套手段になっているようです。こんなことをして、本当に被害を受けた人が救済されなくなると思うのですが。

男女差別を口実にした個人攻撃

 「女性差別的な文化を脱するために」と題するオープンレターを読みました。この内容は一般的な装いで書いていますが、中身は個人攻撃ですね。
 これで解雇されたなら、このオープンレターを公表し、署名運動を呼びかけた人たちは、解雇運動を組織したことになりますし、これが解雇要求の電話を煽ったといえますね。
 差別を口実に利用した解雇運動というべきです。もしこの人たちが、「そのような運動でない」というなら、機構に解雇撤回を申し入れるべきでしょうね。しかし違法解雇を促したのなら何もしないでしょうね。目的を達成したのですから。

オープンレターは間違った運動!

 研究者が仲間を排斥するだけでなく、言論封殺に加担する反動的運動だとわかりました。

確かに思考方法が違います。

 女性は何でも感情で受け取ります。男と違う点です。
  それが育児で形成された女性特有の思考方法なのですね。よくわかりました。

進行形

男女の差異について、考えています。うちは、パートナーがガーリーで、私はマニッシュなので、性別について固定的な考えは常に壊されます。
外に出て仕事しなくてはならない状況もかなり変わり、家で出来る状況がさらに拡大すれば、家事と仕事の線引きも曖昧になるでしょう。要は、他者への敬意を忘れない態度を身につけているかどうかが大事だと思います。
女性を安い労働力とする風潮は早く消滅させたいと願っています。
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