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丸先輩と辻子さん。
名付ける前に溶けてしまう
淡雪のような感情だった
新横浜女子大学に通う平凡な女子大生・辻子。
アルバイトと授業で埋められたカレンダーの空虚な充実、
早々と始まる就職セミナーが高らかに歌う冷え冷えとした明るい将来。
「何をしたいか」など分からないまま、茫洋とした日々が過ぎていく。
灰色の冬に淡い雪灯りがともったのは、「丸先輩」に出会った日だった。
博士論文を書かないまま、いつまでもゼミに居座ってお菓子を食べているだけの万年ドクター、通称「丸先輩」。
そんな彼に今川焼きを奢られてから、辻子と丸先輩の奇妙な日々が始まった。
論文探しを手伝わされて東西奔走、ぐうたら具合を教授のかわりにお説教してもマ耳東風。
お菓子を食べて、軽口を叩いて、河原を歩いて影を探して、何にもなれなかった日々が、デコボコに色づいていく。
「先輩はなんで論文を書かないんだ」
「ヌンヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ」
この気持ちは何だろう。
あなたに伝えたい、この気持ちは何だろう。
どうして、この気持ちを言葉にできないんだろう。
丸くてオレンジ色の夕陽が照らす車内は燃えるようだった。
二人して乗り過ごして、笑って歩いて帰った。
狭いアパートで鍋を作って、「ヌヌヌヌヌヌヌンヌヌヌンヌヌイヌ」なんて言葉に憤慨した。
鮮やかな日々、何もかも覚えているのに。
「辻子、どうしちゃったの?」
言わないで。
「ショッ江たちもずっと心配してたんだよ」
「RINEも返事してくれないし…」
言わないで。言わないで。
「どうしたの?」
言わないで。
「毎日一人で。」
耳鳴りがする。
覚えているのに、言葉にできない。
何もかもあんなに鮮やかだったのに。
「先輩は、どうして、論文を書かないんだ」
「ヌンヌヌヌヌヌヌヌヌヌイヌヌ」
電車の音が、河原の石が、本の山が、駄菓子の箱が、燃えるような丸い夕陽が、叫んでいるのに。
あなたに伝えたいのに、この心の名前が分からない。
「先輩は、どうして……」 「●●●●●●●●●●●●●●●●」
丸い陽が燃える。
名前を付けられないまま、感情が、
探した影が、消える。
●●●と辻子さん。
4/1、全国のUSODESU映画館にて上映開始。
忘れないで。思い出して。
追いかけて。
世界の果てまで。
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