Happy Birthday!
本日お誕生日ユアン・マクレガー
一見地味だけど最高におもしろい英国サスペンスドラマ1作品目は、『ヴェラ~信念の女警部』です。
女警部ヴェラが活躍する、イギリスのミステリー作家アン・クリーヴス原作の刑事ドラマ。
ニューカッスルやダラムなど、イギリスの東北部が舞台になっています。
「チューリップ帽のおばちゃんが主役で、しかもタイトルは『信念の女警部』ってなんだか『はぐれ刑事純情派』みたいなタイトルだな…」
なんて、食わず嫌いをしていましたが、ある日『人気ドラマだし』という軽い気持ちで観てみたら…
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冒頭からおもしろいではないですか!!
1話90分と長めですが、ストーリーがテンポよく展開。
ヴェラと一緒に謎解きをしながら、最後までドラマに釘付けになりました。
またストーリーもさることながら、イギリスの名優ブレンダ・ブレシンが演じるヴェラが、かっこいいんですよね。
鋭い洞察力を持つヴェラは、仕事に厳しく、人使いが荒い。
ヴェラと行動をともにする若手のイケメン刑事とのロマンスなんかも一切なし。
部下たちも大変なんだけど、ヴェラの信念や優しさを知っているので信頼しているという、まさにタイトル通り『信念の女警部』です。
■2011年〜継続中
■シーズン1〜10、2021年中にシーズン11放送予定
一見地味だけど最高におもしろい英国サスペンスドラマ2作品目は、『シェトランド』です。
「シェトランド」も、先ほどご紹介した『ヴェラ~信念の女警部~』と同じく、アン・クリーヴス原作のドラマ。
『大鴉の啼く冬』
『白夜に惑う夏』
『野兎を悼む春』
『青雷の光る秋』
『水の葬送』(続編)
という、日本でも「シェトランド四重奏」として翻訳されている人気のミステリー小説がもとになっています。
なんにもないスコットランドの孤島シェトランドで、のどかな景色のなか、重苦しーい雰囲気で事件の幕が開くのですが…
もうあの人も、あの人も、あの人も、みんな怪しいーーー!
気づいたら、思いっきりハマってました(^^;)
スコットランド訛の英語、閉ざされた空間、住民が抱えている秘密…引き込まれます!!
シーズン1は、サンディ・ウィルソン巡査の祖母のマイマの殺人事件をジミー・ペレス警部補が、部下のアリソン・マッキントッシュ(卜ッシュ)巡査部長とともに捜査。
ダグラス・ヘンシュオール演じる主役のペレス警部補の父親としての優しい顔や、アリソン・オドネル演じる卜ッシュの飾らない演技も魅力です。
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■2013年〜継続中
■シーズン1〜4(本国では5シーズンにわかれています)放送済み
■2021年にシーズン6放送予定
■シーズン7まで制作決定
一見地味だけど最高におもしろい英国サスペンスドラマ3作品目は、『ブラウン神父』です。
『ブラウン神父』は、G・K・チェスタトンの古典小説を原作として推理ドラマ。
1950年代のコッツウォルズ田舎町で起こる殺人事件を、カトリック教会の司祭・ブラウン神父が解決しくというストーリーです。
同じ教会が舞台のミステリーに、2014年にスタートした「グランチェスター 牧師探偵シドニー・チェンバース」がありますが、こちらはジェームズ・ノートン主演という派手さがありますよね。
(カトリック教会のブラウン神父と違い、シドニーは英国国教会なので恋愛もOK。シドニーの恋の行方なんかも見どころです。)
しかし一方ブラウン神父は、一見冴えないおじさん(^^;)
なんだか、タイトルからしてほのぼのしていますが、イギリスで日中に放送されているにも関わらず、常に高視聴率をキープ。
2021年にはシーズン9の放送が予定されています。
実際にドラマを見てみると…
ブラウン神父は、普段は普通のおじさんなのに、事件が起こるやいなや、ものすごい推理力を発揮します!
アリバイトリックや奇抜なトリックなども多く、どのエピソードを見てもハズレがない「名探偵ポワロ」のような安定感抜群のドラマです。
©BBC Studios 2019
■2013年〜継続中
■シーズン1〜8、2021年にシーズン9放送予定
一見地味だけど最高におもしろい英国サスペンスドラマ4作品目は、『ニュー・トリックス~退職デカの事件簿~』です。
『ニュー・トリックス』は、捜査ミスのために、未解決事件を扱う新部署に左遷されたロンドン警視庁の警視サンドラが、個性的な退職刑事たちと一緒にコールドケースを解決していく刑事ドラマ。
紅一点のサンドラ役アマンダ・レッドマンは、BAFTA受賞の実力派俳優ですが…
「あんまりよく知らないし、あとはおじいちゃん刑事?ちょっと地味過ぎない?」
と、半信半疑で見てみたところ、いやはやびっくり!
“You Can‘t Teach an Old Dog New Tricks”=「老犬に新しい技は教えられない」
という英語のことわざからつけられたタイトル通り、時代遅れのはちゃめちゃな捜査方法で我が道を行く退職刑事たち。
そして、彼らに手を焼きながらも、うまくまとめていくサンドラが、思いっきりツボでした(^^)
アマンダ・レッドマン、ドラマを観る前に「地味すぎない?」なんて思ってしまって、本当にごめんなさい!というほど、素敵な演技をしています。
また、実はおじいちゃん刑事たち、全員がそれぞれ、なにやら心の闇や秘密を抱えているのも見どころです。
シリーズ後半では主要キャストが交代。
最終的に、サンドラ以外のオリジナルキャストが1人もいないという状況になりながらも、12シーズンまで続きました!
Mike Hogan © BBC 2004
■2003年〜2015年(全12シーズン)
一見地味だけど最高におもしろい英国サスペンスドラマ5作品目は、『バーナビー警部』です。
「バーナビー警部」は、イギリスの田舎町ミッドサマーで起こる殺人事件をベテラン警部バーナビーが解決していくドラマ。
© Bentley Productions 2002 © Bentley Productions © Bentley Productions 2006 © Bentley Productions 2007
田舎ならではのイベントや、殺人動機などが多いのが特徴です。
しかし!ただの田舎刑事ドラマではありません。
ドラマのスタイルは、容疑者となる登場人物全員をしっかり描写し、「犯人はこの中にいる」という正統派ミステリー。
近親相姦や同性愛などスキャンダラスなテーマを取り上げることもあり、残酷な殺人事件ばかりですが、のどかな田舎町の雰囲気や、バーナビー警部の私生活が垣間見られることでうまくバランスをとっています。
「昨日バーナビー警部(原題はMidsomer Murders)見た?!」と、イギリスの職場で話題になることも珍しくないほど、イギリスでは定番のシリーズなんです。
ちなみに、シーズン1〜13までは、ジョン・ネトルズがトム・バーナビーを演じていましたが、シーズン13で引退。
© Bentley Productions & all3media international
シーズン14からは、トムのいとこ、ジョン・バーナビー(ニール・ダッジオン)が後任として活躍。
初代バーナビーにすっかりハマっていたので、主役が交代するときは動揺しましたが、熱血警部ジョン・バーナビーも大人気で、なんと2021年にシーズン22を放送。
シーズン23への更新も決定している、ご長寿ドラマになりました。
■1997年〜継続中
■シーズン1〜13「バーナビー警部」/シーズン14〜「もう一人のバーナビー警部」
■シーズン1〜22放送済み
■シーズン23への更新決定
一見地味だけど最高におもしろい英国サスペンスドラマ6作品目は、『埋もれる殺意』です。
『埋もれる殺意』は、偶然発見された古い白骨遺体にまつわるコールドケースを、ロンドン警察の警部キャシーと、その部下のサニーが地道な捜査で紐解いていきます。
このドラマのすごいところは、たとえば、残された僅かな手がかりから、白骨死体の身元を特定したり、事件性を確認したりといった、一見地味になりがちな捜査を順序立てて、しっかり描いていくところです。
そして、少しずつ浮かび上がっていく容疑者たちの証言の矛盾や嘘、人間関係のゆがみから、埋もれていた真実を突き止める緻密なストーリーは圧巻!
これまでに、
シーズン1:「埋もれる殺意~39年目の真実~」
シーズン2:「埋もれる殺意~26年の沈黙~」
シーズン3:「埋もれる殺意~18年後の慟哭~」
が放送されており、現在イギリスでは、シーズン4の放送中です。
それぞれ、まったく別の事件を取り扱っているので、どのシーズンから観ても楽しめます!
©️Mainstreet Pictures Ltd 2018
■2015年〜継続中
■シーズン1〜3放送済み
■シーズン4放送中
一見地味だけど最高におもしろい英国サスペンスドラマ7作品目は、『刑事フォイル』です。
『刑事フォイル』は、第二次世界大戦中〜戦後を舞台に、正義感の強い刑事フォイルが難事件を解決していく正統派ミステリー。
戦争中・戦後ならではの事件や、悲しい動機や結末に心が揺さぶられます。
時代ドラマなので、なんとなく古臭くて、地味なイメージを持ってしまいますが、ドラマを手掛けているのは、『名探偵ポワロ』で有名な脚本家アンソニー・ホロヴィッツ。
緻密な伏線回収など、ストーリーの作りもしっかりしていて、イギリスの推理ドラマ人気投票で常に上位にランクインしている人気作です。
■2002年〜2015年(全8シーズン)
一見地味だけど最高におもしろい英国サスペンスドラマ8作品目は、『孤高の警部 ジョージ・ジェントリー』です。
『孤高の警部 ジョージ・ジェントリー』の舞台は、警察組織が腐敗し、麻薬が蔓延していた60年代のイギリス。
ベテラン警部のジェントリーは、正義感故に、スコットランドヤードから北イングランドのダラムに左遷されてしまいます。
そこで、若手の巡査部長ジョン・バッカスに出会ったことから、一度は失いかけた捜査への情熱を取り戻し、腐敗した警察内部へ孤高の戦いを挑むことに。
事件そのものはもちろん、時代背景の再現度の高さや、ジェントリーとバッカスの親子のような絆が育まれる過程など、じっくり観たい本格的ミステリードラマです!
やはり、こういった時代ものの英国ドラマのクオリティの高さは秀逸ですよね。
■2007年〜2017年(全8シーズン)
今回は、一見地味そうだけど、観てみたらグイグイ引き込まれる!という、骨太な英国サスペンスドラマ8選をご紹介しました。
若手イケメン俳優主演などの派手さはなくても、イギリスで根強い人気を誇るのは、やはり内容勝負の面白いドラマばかり。
「人気の英国ドラマとして、よくタイトルは目にするけど、なんとなく地味だな…本当におもしろいのかな?」
と、先延ばしにしているあなた!
食わず嫌いはもったいないですよ(^^)
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海外ドラマの”名バディ”といえば?