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イギリス英語で楽しむ英国のパブ文化!主任警部モース行きつけのパブもご紹介

イギリスのパブはお酒を飲むためだけの場所じゃない

ロックダウン中も、「いつパブが営業再開するのか?」が、最大の関心事のひとつだったほど、イギリス人にとってパブは大切な存在です。

パブというと、お酒を飲む場所というイメージで、ちょっと足を踏み入れにくいと感じている方もいるかもしれませんが、実際には…

・家族連れで気軽に行けるファミリーレストランのようなパブ
・コーヒーがおいしいカフェ代わりに利用できるパブ
・食事に力を入れているビストロパブ
・スポーツ観戦ができるパブ
・上の階が素敵な宿泊施設になっているパブ

などなど、様々なタイプのパブが存在します。

イギリス旅行の際にも、ちょっと疲れたときや、お腹が空いたときなど、パブを上手に使いこなせると便利ですよ。

The Dickens Inn

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イギリスの文豪チャールズ・ディケンズのひ孫がオープンしたパブ。https://www.dickensinn.co.uk/

イギリスのパブの名前と看板の歴史

イギリスの伝統的なパブには、たいてい目を引く絵が描かれた看板がぶら下がっています。

これは、1393年にリチャード2世が、アルコールを提供する旅宿(パブ)に看板を外に出ことを義務付けたの名残なんだとか。

看板に絵が描かれている理由には、当時、ほとんどの人々が、文字の読み書きができなかったという背景があります。

また、パブの名前にも、いろいろと興味深い背景が。

例えば、ロンドンの有名なパブ 「The Elephant and Castle」は、エドワード1世の妻 「The Infanta of Castile」をもじったもの。

一般的によくある「The King's Arms」という名前パブは、17世紀の南北戦争で、王党派側に属していた都市や村に多いといわれています。

イギリスでもっとも多いパブの名前「Red Lion」は、1603年に即位したジェームズ1世(スコットランド王としてはジェームズ6世)が、スコットランドの紋章であるレッドライオンを、パブを含むすべての重要な建物に表示するよう命じたことに由来しています。

【UKで最も多く使われているパブの名前TOP10】
1.Red Lion - 548
2.Crown - 491
3.Royal Oak - 426
4.White Hart - 314
5.Plough - 293
6.Swan - 287
7.Railway - 285
8.White Horse - 281
9.Kings Arms - 243
10.Ship - 241

イギリスのパブで飲むビールの特徴

日本でビールといえば、炭酸のきいたビールをよく冷やして飲むのが定番ですが、イギリスのパブで飲むビールはちょっと違います。

まず驚くのが、泡がほとんどないこと。

そして、ぬるい…(^^;)

まず、イギリスのパブでは、グラスの縁すれすれまでビールを入れるのが普通なので、泡が多いとお客からクレームがきてしまいます。

そして、日本のようにビールが冷えていないのは、よく飲まれるビールの種類が異なるからなのです。

日本ではピルスナーなどに代表される「ラガー」が主流ですが、イギリスではエールが主流。

とくに、最近ではインディア・ペールエール(IPA)が人気です。

https://pixabay.com/ja/photos/%e3%83%93%e3%83%bc%e3%83%ab-%e8%8b%b1%e8%aa%9e-%e3%82%a4%e3%82%ae%e3%83%aa%e3%82%b9-%e3%83%90%e3%83%bc-3687802/

ラガーの最適温度が6℃〜8℃といわれる一方、エールの最適温度は、種類によりますが8℃〜13℃なので、キンキンに冷えたラガーを飲み慣れている日本人からすると、ちょっとぬるく感じてしまうのも納得ですよね。

もちろん、飲みやすいラガーや、サイダー(日本でいうシードル)、ビールとレモネード(サイダーのこと)を50/50で割ったシャンディなども、よく飲まれています。

でも、「せっかくだから、イギリスのビールを味わってみたい!」という方は、ぜひエールを試してみてくださいね!

イギリス旅行ができる日まで待ちきれない方のために、日本でも入手できるイギリスで人気のエールビールをいくつかご紹介します。

ブリュードッグ パンクIPA

ブリュードッグは、イギリスのクラフトビールの中でも、もっとも売れているIPAです。

ブリュードッグの創業者ジェームズ・ワットが、世界一のIPAを目指して作ったといわれるだけあり、しっかしりたホップのコクと、フルーティーな味わいが見事に調和しています。

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ブリュードッグ パンクIPA 瓶 330ml×12本 12本セット

https://shop.r10s.jp/likaman/cabinet/rakuten13/302185-12.jpg

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フラーズ ロンドンプライド

フラーズのロンドンプライドは、西ロンドンのグリフィン醸造所で1958年から醸造されている伝統的な「リアルエール」。

南イングランドでは、もっとも人気の高いエールの銘柄です。

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フラーズロンドンプライド 330mlx12本

https://shop.r10s.jp/mizuhiroba/cabinet/img6/sdf000lp.jpg

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オールドトム

オールドトムは、1849年創業、170年以上の歴史を持つ、イギリスでもっとも古い醸造所のひとつであるロビンソン醸造所で作られる伝統的なエール。

昔からの味を守り続け、「ストロングエール」と呼ばれる、ずっしりとした味わい深さが特徴です。

オールドトムシリーズのボトルに描かれた猫の絵は、その昔、ネズミから麦芽を守るために描かれたのが始まりなんだとか。

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イングランド オールドトム瓶 330ml 12本

https://image.rakuten.co.jp/worldbeer-ikemitsu/cabinet/shohin01/1242_01.jpg

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迷ったらこれ!定番のパブフード

「イギリスの食事はまずい」といわれていますが、パブの食事は意外といけます!

中には、高級レストラン顔負けの料理を提供するところも少なくありません。

例えば、ロンドンからコッツウォルズなどへの日帰り旅行に出かけたときなど、現地でのランチは、下手にレストランを探すよりも、地元の人で賑わっているパブに入ったほうがハズレが少ないのでおすすめです。

では、イギリスのパブではどんな料理が定番なのでしょうか?

もちろんメニューはパブによって異なりますが、ここでは、伝統的なパブフードをいくつかご紹介しますね。

Fish and Chips(フィッシュ&チップス)

イギリスのパブフード、定番中の定番はフィッシュ&チップス。

とりあえず迷ったら、フィッシュ&チップスをオーダーしておけば間違いないでしょう(^^)

Pie and Mash(パイ&マッシュ)

イギリスの定番パブフード2つ目は、パイです。

パイといってもデザートではなく、パイ生地に肉類などとグレイビーソースを包んで焼いた料理を指します。

また、コテージパイやシェパーズパイのように、パイ生地ではなく、マッシュポテトを乗せて焼くタイプのパイもあります。

Bangers and Mash(バンガーズ&マッシュ)

イギリスの定番パブフード3つ目は、バンガーズ&マッシュ。

バンガーズ(bangers)とは、イギリス英語のスラングでソーセージのことなので、ソーセージ&マッシュですね。

Burger and Chips(バーガー&チップス)

イギリスの定番パブフード3つ目は、バーガーです。

ファーストフードのハンバーガーを想像していると、あまりのボリュームににびっくりしてしまいます(^^)

Curry(カレー)

イギリスの定番パブフード4つ目は、カレーです。

一昔前までは、「イギリスで美味しい料理を食べたければ、インド料理レストランに行け」なんていわれていたほどで、今やカレーはイギリスの国民食になっているといっても過言ではないでしょう。

おすすめのカレーは、おそらく一番人気のTikka Masala。

Roast dinner(ローストディナー)

イギリスの定番パブフード5つ目は、ローストディナーです。

ローストディナーとは、ローストビーフやローストチキンなどの肉類のロースト料理のことで、日曜ランチの特別メニュー(サンデーロースト)として提供するのが一般的です。

サンデーローストのクオリティは、パブによって当たり外れがあるので、事前に口コミを調べて行くことをおすすめします。

また、サンデーローストが評判のパブは、早めに行かないと、売り切れてしまうことも珍しくないので注意しましょう!

【英語フレーズ付き】イギリスのパブでの注文方法

つづいては、イギリスのパブでの注文方法や、マナーについてお伝えしていきたいと思います!

注文方法はパブによって違ったり、コロナ禍で、スマホアプリで注文・支払いができるパブが登場したりですが、ここではもっとも一般的な方法を英会話フレーズ付きでご紹介していきますね。

バーカウンターで注文

パブでは、基本的にバーカウンターで注文や支払いをします。

パブに入って、座るテーブルを決めたら、カウンターのスタッフのところに向かいましょう。

先に他の人が注文をしている場合は、そのままカウンターで待っていれば、順番に注文を聞いてくれるので安心してくださいね。

では、イギリスのパブでビールを注文する際の英会話フレーズを見てみましょう!

スタッフ:Hiya, what can I get you?(ご注文は?)
あなた: A pint of (ビールの銘柄), please.(◯◯を1パイントください。)

スタッフ:Anything else?(他には?)
あなた:That's all, thank you.(以上です、ありがとう。)

https://pixabay.com/ja/photos/%e3%83%93%e3%83%bc%e3%83%ab-%e3%83%91%e3%83%96-%e3%83%ad%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%b3-3623913/

ビールの銘柄がわからないときは、とりあえず

A pint of beer, please.(ビールを1パイントください。)

と注文すると、

What kind beer would you like?(どの種類のビールにしますか?)

という感じで銘柄を聞かれるので、

・Have you got a lager? (ラガーはありますか?)
・I'd like to try Ale. Which one would you recommend?(エールを飲んでみたいのですが、どれがおすすめですか?)

のように答えると、たいてい銘柄の候補を教えてくれたり、適当に選んでくれたりします。

ビールのグラスのサイズには下記の2種類があるので、忘れずに伝えてくださいね!

・Pint(パイント)=568ml
・Half pint(ハーフパイント)=284ml

食事を注文するときは、テーブルナンバーを伝えなければならないので、カウンターに向かう前に確認しておきましょう。

※食事の場合は、レストランのように、テーブルまで注文を取りに来てくれることも多いです。

割り勘より「ラウンド」でおごり合い

イギリスのパブでは、割り勘はあまりしません。

その代わりに、1人が全員分の飲み物をまとめて注文・支払いをして、2杯目は別の誰かがまた全員分を注文する「ラウンド」が主流です。

1杯目をおごってもらったら、つぎは、

It's my round.
(私の順番です。)
What are you having?
(何を飲む?)

と言って、スマートにおごり返しましょう。

基本的にチップは不要

日本にない海外の文化で、戸惑ってしまうことのひとつがチップですよね。

チップの起源は、18世紀のイギリスのパブという有力な説までありますが、パブでは基本的にチップは不要なのでご安心を。

ただし、現金で支払う場合、細かいお釣りは返ってこないこともあります(^^;)

Merton Abbyの水車の横にあるThe William Morris

知っていると便利なイギリス英語

イギリスのパブで使える(かもしれない)、知っていると便利なイギリス英語を少しご紹介します♪

・Cheers!(乾杯!)
・loo(トイレ)
・chips(フライドポテト)
・crisps(ポテトチップス)
・local(近所の行きつけのパブ)
・shout(roundと同じ)
・plastered(=drunk 酔っ払った)
・tenner / fiver(£10 / £5)
・lovely(あらゆるシーンで使い回せるポジティブ形容詞)

アメリカ英語ではChipsはポテトチップス、イギリス英語ではフライドポテトで、意味が変わってしまうので注意しましょう。

また、lovelyを使いこなすと、いっきにイギリス英語らしさがアップします。ぜひ試してみてくださいね!

【Lovelyの使用例】
・Here's your beer.(ご注文のビールです)
・Lovely!(ありがとう)

・How's your food?(食事の味はいかがですか?)
・It's lovely!(おいしいです)

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Sae

ロンドン在住の元外資系CAです。 キラキラした恋愛ドラマより、ドロドロのサスペン...

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