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コレステロールの新常識SP 一番注意すべきはコレだ!
健康

コレステロールの新常識SP 一番注意すべきはコレだ!

2017年11月15日(水)午後7時30分
2017年11月18日(土)午前0時10分

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誰もが気になるコレステロール。
動脈硬化で血管をボロボロにしてしまうコレステロールは、血液検査の結果の中でも特に気になる項目の一つです。

ところが、意外なほど知られていないのが「第3のコレステロール」の存在。
研究が急速に進んで明らかになってきたそのコレステロールは、動脈をいわば「痛める力」がトップクラスなんです。

実はこの第3のコレステロールは、総コレステロールなどふだんの検査数値があれば、「ある計算式」によって導き出せます。自分の数値を今すぐチェックしてみてください!すぐに始められる対策もあわせて、コレステロールの最新情報をお伝えします!

今回のお役立ち情報
01

善玉でも悪玉でもない、レムナントコレステロール!

健康診断を受けると後日もらえるのが検査表。「総コレステロール」や「HDL(善玉)コレステロール」「LDL(悪玉)コレステロール」などの記載があると思いますが、この数値に関し不思議に感じたことはありませんか?実は誰の検査表でも「善玉」と「悪玉」の数値を足しても「総コレステロール」にはならないんです!この足りない分は一体なんなのか・・・?その多くは「レムナントコレステロール」。「レムナント」とは英語で「残り物」の意味です。みなさんもまずはご自分の検査表を確認してみてください!

02

レムナントは動脈硬化を起こす!

食べ物で吸収したコレステロールが、小腸から肝臓に運ばれているものがレムナントコレステロールです。実は最近の研究で、動脈硬化を引き起こす大きな要因となることが分かってきました。あくまでウサギの実験ですが、動脈硬化を起こしたウサギの血管を調べてみたら、血管に入り込んでいたコレステロールの7割がレムナントだったという報告があります。また、レムナントはマクロファージに取り込まれやすい事を示す報告もあり、レムナントが血管に多くの悪さをしているらしいことが分かってきています。

03

簡単な計算で分かる!non(ノン)-HDLコレステロール

レムナントや悪玉コレステロールなど、血管に悪さをするコレステロールのことを、 「non-HDLコレステロール」と呼んでいます。文字通り「善玉コレステロール(HDL)ではないコレステロール」という意味です。
non-HDLコレステロールは計算で数値を出すことが可能です。

(総コレステロールの数値)-(善玉コレステロールの数値) =(non-HDLコレステロール)

※検査表によっては総コレステロールの記載がないものもあります。
その場合は悪玉コレステロールに30を足した数値が目安となります

04

脂でコレステロールを下げる!?

レムナントや悪玉といった血管に悪さをするコレステロールを下げるにはどうしたら良いのか?強い味方になるのは、魚の脂です。特に青魚に多いEPAという「不飽和脂肪酸」は血液をサラサラにするだけでなく、レムナントコレステロールの増加を抑える働きがあることが最近の研究で分かってきました。反対に肉の脂、「飽和脂肪酸」は悪玉コレステロールを増やしてしまうので、数値が高めの方は必要以上に肉をとり過ぎないよう注意してください。

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血圧急上昇の真犯人 「血圧サージ」にご用心!
健康

血圧急上昇の真犯人 「血圧サージ」にご用心!

2017年10月4日(水)午後7時30分
2017年10月7日(土)午前0時10分

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誰もが気になる「血圧」。

今大きく注目されているのが「血圧サージ」という血圧の急上昇現象です。血圧サージとは、普段から血圧が高めの人はもちろん、正常な人にも起こる現象で、脳卒中の発症率が倍以上にまで上がってしまうというから要注意です。

寝不足や深酒など、血圧を上げる要因には様々ありますが、それらが重なってしまうことが、危険な血圧上昇のきっかけになることも分かってきました。

血圧上昇を抑え、血管ダメージをなくす、誰でもできる超役立ち対策法をご紹介します。

今回のお役立ち情報
01

危険な急上昇「血圧サージ」は朝に起こりやすい

上の血圧が140mmHgを超えると高血圧とされますが、血圧が正常とされる人でも何かの拍子に突発的に急上昇し、非常に高い数値になってしまうことがあります。これが「血圧サージ」と呼ばれるもので、数値が180mmHg以上になることもあります。 しかもそれが毎日のように起こると、脳卒中など循環器疾患になる可能性が高まってしまいます。
これまでの調査の結果、こうした危険な急上昇「血圧サージ」は朝に起こりやすいということが分かっています。

02

血圧の急上昇の正体は「積み重ね」

そもそも私たちの血圧は一日の中で常に変化しています。例えば、朝起きるだけでも、20~30mmHgの血圧の変化があると言われ、何か軽い運動をするだけでも10mmHgから20mmHgは普通に上がります。他にもストレスなどの精神的な理由や、喫煙や深酒など生活習慣によっても血圧上昇は起こります。
危険な急上昇が起こりやすいのは、個々の小さな血圧上昇が、タイミングが重なって起こってしまったときと考えられています。血圧を上昇させてしまう以下の項目を参考にして頂き、血圧上昇の要因が複数当てはまるような方は、生活習慣を見直すなどの対策を行うことをおすすめいたします。

例)寒い朝には、急な運動やたばこを避ける など

03

血圧上昇を抑制する豆知識

番組では多くの専門家に一斉アンケートを行い、血圧上昇を抑える方法をいくつかご紹介いたしました。

●ベルトを緩める・・・無理矢理きつくなったズボンをはいていたり、ベルトをきつく締め過ぎたりしていると、腹部が締め付けられて血圧が上がってしまうことがあります。緩めることをお勧めします。
●スリッパをはく・・・冬場、冷たくなった床に足が触れると血圧が急上昇することがあります。スリッパや靴下などで、足元の冷えを防ぎましょう。
●深呼吸をする・・・一時的ではありますが血圧を下げる効果があります。30秒で6回(5秒に1回)の深呼吸が特に効果的であることが分かっています。

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