バイクの後ろを走り…ドラレコに残る男の行動

車の中央に座り、伏せた顔を両手で覆い隠す男。殺人の疑いで逮捕された、介護士の川島陸容疑者(27)だ。川島容疑者を乗せた車は、3月30日午後0時半頃に大阪の南堺署を出発し、検察に身柄を送られた。

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川島容疑者は28日午後6時半ごろ、大阪府堺市で北島明日翔さん(28)が運転するバイクに車を衝突させ、殺害した疑いが持たれている。現場となったのは、片側2車線の直線道路。

近くを走っていた車のドライブレコーダーに残っていたのは、事故直前の川島容疑者の行動だった。

警察によると当時、左車線を走っていた北島さんのバイクの後ろを川島容疑者の車が走っていた。バイクを追い抜こうとしても、右車線は他の車が走っていたため、追い抜けない状態だったという。後続車のドライブレコーダーには、川島容疑者があおり運転を繰り返す様子が記録されていたという。

交通事故で異例の殺人適用「ぶつけられたという認識」

警察によると、川島容疑者は現場の約4km手前から3分間に渡り、北島さんのバイクに接近したり、幅寄せといった危険なあおり運転を繰り返し行ったという。

その後、別の車線を走っていた北島さんのバイクの前に、急な車線変更で割り込み車を衝突させたという。

北島さんは、全身を強く打つなどして死亡した。交通事故に殺人の容疑が適用されるのは異例だ。

調べに対し、川島容疑者は「(バイクに)ぶつけられたという認識。捕まえないと、と思い追いかけた」と容疑を否認している。

(「イット!」3月30日放送分より)