本宮市の「ぬか茂菓子店」。先週から突如注文の問い合わせが殺到しているのが、
「かりんとう」。

ぬか茂菓子店・糠澤正之専務:「やっぱりびっくりしましたよね、それ以外ないです、驚いたっていう以外は」

きっかけとなったのは3月24日のある出来事。G7首脳会議に出席するためベルギーを訪問した岸田文雄総理。その時会談した、イギリスのジョンソン首相が持参し、「福島ビスケット」と絶賛したのがこの「かりんとう」。

英・ジョンソン首相:「Fukushima biscuits.Earl Grey tea flavor」

ニュースが報道されると、かりんとうは即完売。生産が追い付かず4月中旬まで入荷待ちの状態に。

数ある銘菓の中から、「ぬか茂」のかりんとうをジョンソン首相が紹介したのには理由があった。

福島テレビ・高野愛梨記者:「本宮市の英国庭園には、ジョンソン首相が外務大臣時代に寄せたメッセージの石碑があり、以前から復興に向けて両国の結束を願っていたことがわかります」

イギリスとの交流を重ねる本宮市。3月、在英国日本国大使館で開かれた祝賀行事に、贈っていたのが「ぬか茂」のかりんとうだった。

本宮市交流推進係・野本百代さん「招待客全員に配られたということで、おそらくそのかりんとうが、何らかの形でジョンソン首相の手に渡ったんじゃないかなと思います」

28日は、本宮市の高松市長がかりんとうを持参して、福島県の内堀知事にこれまでの反響を報告。風評払しょくに期待が高まっている。

福島県・内堀雅雄知事:「今回、岸田総理もまさに福島の輸入規制緩和の話を、直接ジョンソンさんにお願いするつもりでいった所に、逆にジョンソンさんからこれ渡されて、言うまでもなく理解してくれてるのかなと」

紅茶の本場イギリスから認められた、紅茶味のかりんとうに注目されている。