墓川雪夫の『ロック史』
maher shalal hash baz/2012.6.9@新宿シアターpoo
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i am a stranger
投稿者:
と
投稿日:2012年 5月11日(金)21時11分9秒
返信・引用
マース・アンダーグラウンド、火星スーサイド、などの極端な倒立八本足奏法の大味な逆エイト・ビートを買い漁る墓川を、女は悲しそうな眼で見つめた。
あなたは辺境に足を掬われてほんとうのロック史を知らないのよ、ほんとうのロックはね、空気のないところにあるはずなの。わたしは火星人に化肉しているだけで、本当はアンドロメダのジギー・ポッポの娘、つまりここではストレンジャーなの。ジギー・ポッポはバァァゥウィーに騙されて低周波域の声を少し上げて地球で奴隷にされてしまったの。空気のないところのロックは鳩の形をしていて、頭の上に降りてくる。
そして渚は「はとに知られたわたしの心」という歌を歌った。歌ったというより、いきなりデジタルな情報を墓川の脳に捻じ込んだのだ。墓川の眼の裏側に閃輝暗点のようにはとの形をした光が映っては消えた。
火星初のロックアルバム「火星に堕ちてきた男/サランヘヨ」
投稿者:
た
投稿日:2012年 5月11日(金)15時19分34秒
返信・引用
ちょっとした知恵熱か、冷凍牛肉のブロックで頭を冷やしながらキーを打つ。結果としてバァァゥウィーは大分厄介な創始者であったと言わざるを得ない。それまでに地球関係のゴミが堕ちてくることは何度かあったが、さすがに地球人が堕ちてきたのは初めてである。この事業に多額の資金を投じ、地球のカルトヒーローから、宇宙規模のヒーローへと転身を試みた彼だが、一度電通に話しを持ちかけはしたが、自らの自己プロデュース能力を買いかぶりすぎ広告費をけずったため、つめがあまくなった。結果として彼は違う星のカルトになり、若干の借金が残った。戦メリ出演の裏地状とはつまるところそれが原因でないかと僕は邪推している。なぜなら劇中の彼はまさしく火星人のなかに放り込まれたとまどった地球人、一介の牛丼屋の支店長である私が現在直面している状況にあまりにも似ているから。横道にそれすぎた。
本題に戻り、地球のロック史実に照らし合わせると、その時期ちょうど彼は、音楽業界から足をあらおうと考えており。アルバム「火星に堕ちてきた男/サランヘヨ」は実質、彼の地球上のキャリアの引退作という側面もそなえていた。
そこで彼は壮大なフィナーレを迎えるべく、過去作品で培ってきた、火星関連の知識、演出、人脈、その他全てを総動員した壮大なスペクタクル作品としてヴィムベンダースとキューブリックにそれぞれ2本の映像作品に仕上げさせる予定であった。結局使われる事のなかったその映像、宇宙船内の様子はキューブリック『2010年宇宙の旅』、火星の荒涼とした景色はベンダースの『パリ、テキサス』に転用されている。
ちなみに名曲『サテライト・オブ・ラブ』はこの企画をバウイからきかされたルー・リードが餞別に作った曲だと言われているが、この曲が出来たときは、まさか自分が地球に戻ってプロデュースをするとは露にも思わなかったであろう。
一番の誤算は、実際の火星人の過度に疑い深い、何でも徹底的に疑い倒す性格に起因していた。かれの頭の中の典型的な火星人像はトミーという地球に帰化した青年で、シャイで傷つきやすく、何でも信じやすいお人好しだった。それに即して立てた計画はつなぎ目のないブロック塀のように次々といとも簡単に崩れ去った。
現地当局に拘束された彼は、華々しい火星の大舞台での引退ライブレコーディングのかわりに、自分を証明する為のドキュメントとして、監獄の横に申し訳程度に立てられた小屋で一日でアルバムをレコーディングした。しかも音が殆ど伝わらな環境でロックのフィーリングを伝える為に、身振り手振り、ハングルの感覚、ルーリードからもらったサングラス、フォークギター(サウンドホールをみた警官は皆腹をかかえてわらっていた)変顔、タイトすぎるスラックス着用事の血液の流れ、etc使えるものはとにかく何でもつかった。かくして火星初のロック「火星に堕ちてきた男/サランヘヨ」は完成し、彼はクルーとともに7日後に釈放され、火星を後にした。
地球のロック史からみれば、ちょっとしたこの駄作が、この星のロックの源流としてどのような流れを育んでゆくかこれから追っていってみよう。
世界を売った男は、その金で火星を買おうとしたのか/ボランブギの呪い
投稿者:
た
投稿日:2012年 5月11日(金)12時46分59秒
返信・引用
まず翌日出社すると、今日から新しいバイトの女が来ていた、とにかくデカかった。カプセルホテルで立っているみたいに首を曲げた女に仕込みのイロハを教える。どうせ客はくるまい、今教えた事を百回ほど繰り返しておぼえたら今日は終わりだと次げ、私は、そそくさと事務室で伝票の整理をするふりをして、パソコンを立ち上げた、「ロック。ロック・・・」心は急ぐものの、何から書いたらよいか皆目見当はつかない。プールサイドですねた水玉女の足のように、二本指が6と9のナンバーキーの上でビートを刻む、・・・そのときだ、ドーンという音、っぽい感覚をうなじの耳っぽい部分で感じて厨房へ走る。「大丈夫か!?」っぽいジェスチャーをして、床に倒れたバイトを起こそうとする。デカすぎる、結局足を引きずって事務室に運び込む。私は生き急いでいた、そのままパソコンのキーに手を置いた。その時だ、サランへヨ・・・サランヘヨ・・・。誰かが何か呟いたように思えたので振り向くと、女は目をさましていた。
すると女は敵意むき出しの目で、懐から一枚のCDを私に差し出す。手に取って眺める、見覚えのある名前。デビッド・バァァゥウィー「火星に堕ちてきた男/サランヘヨ」・・・!一番に私の頭にうかんだのは、やってくれたな、一本とられたという気持ちであった。彼がいまだに火星中で衰えない人気があるのがこれで分かった気がした。結果としてボランブギーの周波数が届く前に、彼は偶然を装って火星に落下したのだ。まるで大宇宙の端から堕ちてきた天使であるかのように。
女は、1.5リットルの綾鷹を一口で飲み干すと、一瞬にして、この星のロックの歴史を語りつくした。気づけば髪は極端にカールして、かなり濃いめの・・・マークボランそっくりだ。そうだ、これはマークの呪いだ。そう悟るのに時間はかからなかった。ブギーはその執拗な反復に呪術の効果を高める為の音楽形態でもある。この星のロック史を考える場合、まさしくサランへヨ、ハングルのような強烈な創製とバウイーの自己プロデユース、呪いのブギーは不可聴な通奏低音として、その創始から現在にいたるまで途切れる事なく鳴りつづけていると想定しなくてはなるまい。
another girl another planet
投稿者:
と
投稿日:2012年 5月11日(金)01時20分50秒
返信・引用
スタ丼火星支店長でロック評論家の墓川(タオ)はバイトのイケてる火星の少女(渚)に出会い、デビッド・ボウイが「火星に堕ちてきた男/サランヘヨ」というアルバムを作ってその後再び地球に帰ってしまった時から火星のロックが始まったことを知る。墓川は渚に導かれ火星ロックの辺境に嵌ってゆく。その間に地球は消滅してしまう。
手探り状態の支店の経営は早くも暗礁に乗り上げた。ダブルワークに活路を見出そうと、まず意を決しJPOP星に別れをつげる。
投稿者:
た
投稿日:2012年 5月10日(木)23時29分36秒
返信・引用
店が開いて二週間、あちこちに表れる末期の症状。もはや長くはないと思っていました。こっちの人が外食をほとんどしないからなのか。バイトの子も分からない、どう怒っていいかも分からない。普段穏やかなのに何かをただそうとすると好戦的な民族の血が騒ぐのか、ドンブリをカウンターに叩き付けて威嚇をうける。こっちの人はでかい。成人女性でも2m50cm位~だからこちらの平均の+1m位でしょうか。現地コーディネイターの小林君はもうおらず、仕入れた肉は冷蔵庫で固まってカチコチになり、もう薄切りの肉一枚ねじ込む隙間も見えない。鬼の形相で私の裁量と権限、わずかな望みをのせた赤いマジックで賞味期限を先送る。どん詰まりの近未来が見えたその日の夜、地平線まで見える社宅のベランダから見える砂がダイヤモンドダストみたくきれいだ。裏手は若者がやってくる行楽地で夜遅くにもかかわらずにぎわっている、イケてる男女が鉱物を採掘する鉱山だ。地球で言ったらビーチみたいなものかと、ふと思う。
結論としてダブルワークやむなしと判断した私は、ビールの蓋を抜く、地球の数倍膨らむ気泡にも無論音はない。ネットで空き時間にできる仕事をさがす、学生時代のロック雑誌に投稿していた経験を生かし、ネットの記事を書こうと思った。「ロック」に関する記事、400文字の記事100件で4200円。コンペ式。もちろん自分以外の入札はない。しかし私の決心は固かった、これは生きる術である。ダイモスに向けて突き上げた拳に砕けて刺さった懐かしのキリンラガーの破片と赤い血。こっちに来て初めての深酔いだ。トレパン姿でベランダに立った私は無造作にソファのうえのCDをつかんだ、火星の大気のおかげで翼を得た地球産の円盤、全方位にプリズムをたたえたayuのCDは鳥人間大会新記録よろしく消失点めがけてグングン小さくなってゆく。AVEXって火星で呟くといい名前だなって、その時になるまで気づかなかった。CDは俺の視界から消えていた。さよなら、故郷、そしてJPOP星。もう地球には帰れないと本当はわかっていた。明日から頑張ろう。
(無題)
投稿者:
と
投稿日:2012年 5月10日(木)14時03分3秒
返信・引用
ステージ爆発後、やっと落ち着いてきたと思ったら初めはぼんやりとした闇です。それからぼんやりと明るくなりはじめます。そう、舞踏公演の照明係のセンスです。プログレ紀ですね。しばらくは陰陽がサイケに混じり合っています。それから明るさと暗さはストロボのようにきっぱりとしたカッティングで入れ替わり始めます。その点滅の中に陸地のような低周波が見えてきます。ホークウィンド紀ですね。それからそれ以外の部分が酸化と還元のふたつの要素にハードに変化します。そこからスクーターに乗ったスタ丼井の頭ブロック支店長のメタル意識が立ち上がります。その途端かれはサーフィンとホットロッドに分裂します。ここまで可聴音はありません。かれは何から解放されたのかを知ってブギーを踊り、何から解放されていないのかを知ってフェイスリフティングし、足裏にはタコの刺青を入れます。
(無題)
投稿者:
た
投稿日:2012年 5月10日(木)00時27分15秒
返信・引用
わかりました。少し考えてからやってみます。また質問させてください。考えてみたらすた丼の支店長ってことは大分逞しい男なんですね。
(無題)
投稿者:
と
投稿日:2012年 5月 9日(水)12時19分41秒
返信・引用
多和圭三は80年代の初期からずっと鉄の塊をハンマーで叩き、表面に少しだけ痕跡が残る、というだけの作品を作り続けています。ぼくが音楽をやっていた期間とほぼ重なる年数、ひたすら鉄を叩いていたわけです。かれのもの派的な時間とぼくのバンドマンとしての時間の差は、別々の星のように大きいけれども、大きな流れの中でそれを結びつける何かがあるかもしれず、それをそれぞれの言葉で見つけて、実際に演劇の音として展示するということのために、福岡さんがキュレーターとしてこの掲示板を設けたということなんでしょうね。
(無題)
投稿者:
と
投稿日:2012年 5月 9日(水)12時06分32秒
返信・引用
空気の全くない所でロック史はあるか。これはデジタルな脳内フーリエ変換でしょう。無音では芸がないけれど。
さらに、空気や重力が違う火星に現地宇宙人がいてバンドもあると仮定して、彼らと在住地球人のそれぞれのあるいは共通の”ロック史”はどうなっていくか。そこにタオ君がスタ丼店員兼ロック評論家として渡航した訳ですから、どう影響を受けたか、ということを、ブルース、ロックンロール、サイケ、ハードロック、へヴィーメタル、グラム、プログレ、パンク、ニューウェーブ、オルタナ、hiphop、Jpop、などのジャンルを対応させて書いていったらどうでしょうか。まず歴史的な順番が変わるかもしれませんよね。始まりはプログレ、とかね。その際、スピードとエレクトリック、といったいくつかのロックの要素が異なった状態であることを念頭におかなくてはなりません。反抗と暴力衝動、戦争賛成あるいは反対の一体感、愛と平和、リアリズム、エロス、といった観念は形を変えて引き続き残っているでしょう。形にしなければならないので、具体的な演奏方法も考えなければなりません。
(無題)
投稿者:
た
投稿日:2012年 5月 8日(火)10時44分15秒
返信・引用
逆フーリエ関数というのは、音楽っぽい物を言葉に置き換えてそれを音に変えたり、野球のスコアブックやクックパッドのレシピを演奏するような感じでしょうか?
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