社会福祉士の受験資格を手に入れるには複数のルートがあります。
その中には、働きながら目指すものもありますが自分はどのルートを選べばいいのかピンとこない方もいるのではないでしょうか。
今記事では、働きながら社会福祉士を目指す際のおすすめルートを紹介します。
目次
おすすめの働きながら社会福祉士資格を取得するルート
社会福祉士の受験資格を取得するためのルート図は下記のとおりです。
その中でも、働きながら社会福祉士を目指す際のおすすめルートを紹介します。
1 大卒の方は最短でとれる第3号がおすすめ
大卒の方で働きながら社会福祉士を目指す場合、最短で受験資格が手に入る第3号がおすすめです。
第3号の場合、実務経験がない方でも、一般養成学校に入学することが可能です。
この場合、養成学校で課題やスクーリングに加え実習科目を受けることになり、現場を肌で感じながら実際の業務や雰囲気を知ることができます。
「社会福祉士を最短で目指したい」という方には第3号を検討してみましょう。
実務経験を積んでから一般養成施設にいくパターンもある
- 若いうちに資格に関わる転職をしたい
- 実務経験を積んでから社会福祉士を目指したい
などの理由で、実習免除の条件を満たしてから養成学校に通われる方もいます。
というのも、養成学校には「実習科目」がありますが、該当する実務が認められれば実習科目は免除され、実習費を払わずに養成学校に通うことができます。
実習費は入学する養成学校によって異なりますが、8〜15万ほどプラスで払うことが多く、決して安い金額ではありません。
自分に合った方法で資格を目指しましょう。
実習免除の対象になるには
実習免除の要件は、厚生労働省令によって定められた指定施設・職種で、専任の辞令と1年以上実務経験が必要になります。
専任の辞令を受けた職員というのは、指定施設で常勤として働いている実務者のことです。
実務経験として認められるのは
- 児童分野
- 高齢者分野
- 障害者分野
などの、福祉分野の相談援助の実務が対象になります。
詳しくは社会福祉振興・試験センターで紹介されているので、気になる方はご確認ください。
気になる方はこちら:社会福祉振興・試験センターホームページ
※詳しい実習科目免除の可否については、希望する養成施設に問い合わせることで確認することができます。
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2 大卒以外の方は実務経験を積み養成施設にいく方法もおすすめ
大卒以外の方であっても、学歴に合わせた実務経験を証明することで養成学校を卒業し、受験資格を手に入れることができます。
上記ルート図では第6、10、11号が該当します。
- 第6号 一般短大等で3年+相談援助実務1年
- 第10号 一般短大等で2年+相談援助実務2年
- 第11号 相談援助実務4年(学歴不問)
このように学歴によって実務経験が異なるので、自身がどのルートに該当するのか確認しましょう。
相談業務に従事している方は、すでに条件を満たしているかもしれません。
実務経験の対象となる施設・事業、職種は以下で確認してみましょう。
確認はこちらから:社会福祉振興・試験センター
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一般養成施設を選ぶ際の注意点
つづいて、一般養成施設を選ぶ際に気をつけたいポイントを紹介します。
通信、夜間、日中コースから自分に合う形態を選ぶ
一般養成施設には通信、夜間、日中といった働きながらでも通うことができるコースが用意されています。
通信コース
通信コースは、毎月出されるレポートなどの課題を提出しながら知識を深めていくことになります。
注意したいのが、通信コースであってもスクーリングを受ける必要がある点です。
近年では、スクーリングの多くが土日などに実施されており、働きながらでも比較的予定を合わせやすいところが多くなっています。
通信コースの在学期間は一般的に1.6ヶ月です。
夜間コース
夜間コースは、日中の仕事を終えたあと学校に通うことで受験資格を手に入れることができます。
フルタイムでも通えるような配慮がされており、同じ境遇の方と肩を並べ、高いモチベーションを維持して学ぶことができます。
夜間コースの通学期間は一般的に1年です。
日中コース
日中コースは、夜間の仕事をしているなど、日中に学びたいという方におすすめのコースです。
夜間コース同様、働かれている方はもちろん、学生の方も多く在籍しています。
日中コースの在学期間は一般的に1年です。
上記の中から自分に合うコースで受験資格を目指しましょう。
学費だけでなく、合格率実績や通学距離にも注目する
養成学校選びで大切なのが、学費を含めた合格率・通学距離のバランスです。
学費は少しでも安いに越したことはありませんが、それのみで選ぶのはおすすめしません。
養成施設を決める際、合格率と通学距離も養成学校を選びには大切です。
というのも、合格率の実績は合格の重要な要素で、明確な違いを数字で知ることができます。
合格率が高いということは、積極的に試験対策の取り組みを実施しているところが多く、より合格に近づくことができます。
同様に通学距離も重要で、たとえ通信コースでもスクーリングなどで養成施設に通う必要があるため、無理なく通える範囲を選びましょう。
このように養成学校を選ぶ際は、学費・合格率・通学距離など総合的に考慮し決定することをおすすめします。
一般養成施設はこちらで確認できます。
一般養成施設の確認はこちら:社会福祉振興・試験センター