難易度・合格率

技術士(電気電子部門)の難易度・合格率|仕事との両立が鍵

身近に受験者や有資格者がいないと、技術士試験がどれほど難しいのかイメージしづらいものです。

受験者の中には、「自分のやり方で合格できるのかわからない」「働きながら、技術士(電気電子部門)の資格を取るのは難しい」など不安な気持ちになってしまう人も多いのではないでしょうか。

今回のコラムでは、一次・二次試験それぞれの合格率と試験に合格するためのコツを紹介します。

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合格率から見る技術士(電気電子)の難易度

公益社団法人 日本技術士会」のデータを参考に見てみましょう。平成27年度から令和元年度までの技術士(電気電子部門)の合格率は、40〜50%前後で推移しています。

年度受験者数合格者数合格率
平成27年度2,162名1,05448.8%
平成28年度2,130名1,02648.2%
平成29年度2,074名94045.3%
平成30年度1,743名66338.0%
令和元年度749名38851.8%
令和元年度
(再試験)
377名19351.2%

二次試験の合格率は、令和元年度で12.2%です。一次試験の52%程度と比べると格段に低くなっています。

しかも、合格率が年々低下してきているのも注目すべきところで、今後一段と低下する可能性も否定はできません。

二次試験の受験資格は、一定の実務経験を積むことなどの条件を満たさないと得られません。

受験するためのハードル自体が高いので、ほとんどの受験者は能力も合格しようとする意欲もあるはずです。

それにも関わらずこの合格率ですから、二次試験がいかに難しい試験であるかが理解していただけると思います。

技術士(電気電子部門)の資格取得を目指すには、まずはこの事実を認識する必要があります。

年度受験者数合格者数合格率
平成27年度1,345名21315.8%
平成28年度1,439名20614.3%
平成29年度1,546名22214.4%
平成30年度1,448名18712.9%
令和元年度1,229名15012.2%

技術士(電気電子)第二次試験の合格率が低い理由

技術士の二次試験は筆記試験と面接試験に分かれており、筆記試験に合格できなければ面接試験には進めません。

そして、合格率が特に低いのは筆記試験の方になります。ここでは、二次筆記試験の合格率が低い理由について述べていきます。

問題が記述式である

合格率が低い最大の理由は、一次試験と異なり問題が記述式になっていることです。それだけで、問題が択一式である一次試験と比較して対策が難しくなります。

記述するべき分量が大きい

二次筆記試験では、必須科目1で答案用紙3枚、選択科目2で答案用紙3枚、選択科目3で答案用紙を3枚、合計9枚の答案用紙に解答を書きます。

論文を書いているといってよいレベルの分量です。論文を書くことが実務に含まれる研究職などでなければ、ほとんどの受験者はこの分量の文章を通常業務で、しかも手書きで書くことはないと思います。

答案を作成するだけでもハードな試験だということです。

しかも、試験開始後に初めて問題を見て、それに対する解答を考え、考えを制限時間以内に文字にしなければなりません。

すなわち「アウトプット」というプロセスが必要となり、知識があるだけでは解答できないわけです。

特に選択科目3の配点は、1問だけで100点満点中30点と重視されています。ここで点を取れないと、筆記試験合格からは大きく遠のきます。

仮に合格できても、その後の面接試験で内容に対して厳格に質問され、面接で挽回できないと合格は難しくなると考えた方がよいでしょう。

仕事をしながら試験勉強をしなければならない

二次試験の受験には、実務経験が必要になります。

また、技術士の資格を取ろうとしている人は、現在勤めている職場で資格が必要となって受ける、というケースがほとんどです。

つまり、仕事をしながら試験勉強をしなければなりません。仕事と試験勉強の両立は、人によっては大変な困難を伴うことでしょう。

この点が、無条件で受験できる(学生などでも受験できる)一次試験と比較して、二次試験の合格率が低い一因となっていると考えられます。

電気電子に関連する技術分野が広い

電気電子分野の技術は、自動車で使われるシステム制御の開発やタブレット開発などさまざまな場面で幅広く使われています。

そのため、技術士の試験においても、広い範囲から出題されることを想定しなければなりません。そのために試験勉強が難しいという一面もあるでしょう。

難関資格である技術士(電気電子部門)資格を取得するためには、電気電子分野に関する幅広い知識を取得すること。そして、論文を書くのに慣れておくといった対策が求められます。

技術士(電気電子)に合格する勉強のコツ

ここでは、筆者が合格した経験も踏まえて、技術士(電気電子部門)の二次試験に合格するために有効と考えられる勉強方法を記していきます。

参考書や問題集を使って勉強する

電気電子工学に関する専門的な本を使って勉強することも、試験対策のひとつです。

とはいえ、二次試験の受験者は仕事と勉強を両立しなければならず、勉強するための時間がありません。

技術士(電気電子部門)の受験に特化した参考書や問題集を使い、繰り返し読む・問題を解くことが大切です。

自分のレベルに合った参考書で、受験する分野に関する知識を蓄え論文を書くために必要なポイントを押さえていきましょう。

自分で勉強のスケジュールを立てて着実にこなしていける人であれば、この方法でも十分に合格を狙えます。

過去問を試しに解いてみる

技術士試験の過去問は、「日本技術士会」の公式サイトからダウンロードして解くのも良いでしょう。

過去問と全く同じ問題が出題される可能性は高くないと思いますが、「どのような問題が出題されるのか」を把握できるようになります。

また、自分の得意分野に関する問題を制限時間内に解答してみてください。制限時間内に、手書きで自分の考えを論文にすることがどれだけ大変なのかを知っておくことも重要です。

通信講座を使って勉強する

独学では、合格に必要なレベルに達しているのかわからず不安という人は、通信講座を利用するのもひとつの手段です。

合格レベルに達するために教材な教材があらかじめ用意されており、最短ルートで合格に近づけるのではないでしょうか。

まとめ

技術士試験(電気電子部門)に合格するには、電気電子分野に関する幅広い知識を身につけるのはもちろん、最後まで諦めないことが肝心です。

技術士の試験は年に一度しか受けられませんが、受験回数の制限はありません。今年は不合格でも、もしかしたら次の年は合格できる可能性も十分にあります。

自分に合った勉強の計画を立てて地道に試験対策を行っていけば、難関とされる技術士試験に合格できるのではないでしょうか。

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