賃貸不動産経営管理士になるには、まずは試験に合格しなければなりません。
では、試験に合格するにはどのくらいの時間、勉強する必要があるでしょうか。
また、試験に合格するにあたって、時間をかけて取り組むべきポイントはあるでしょうか。
ここでは、効率よく・確実に賃貸不動産経営管理士試験を合格するにあたり、初めに知っておくべき勉強時間と重点的に取り組むべきポイントについてお話していきたいと思います。
目次
賃貸不動産経営管理士試験に合格するために必要な勉強時間は100時間
賃貸不動産経営管理士試験に合格するために必要とされる勉強時間は最低100時間とされています。
1日2時間程度勉強するとした場合、2か月くらいで合格するのに必要な勉強が完了するというイメージです。
1日2時間程度となると、例えば、通勤中に1時間くらい勉強して、帰宅後にもう1時間くらい勉強することを2か月くらい続けると合格できるという計算になります。
通勤中に勉強するのが難しいかも……というときは、お昼休み1時間のうち30分を勉強に回すというやり方もあります。
賃貸不動産経営管理士試験は、受験申込みが例年試験実施の3か月くらい前(8月中旬頃)から始まります。
そのため、「今年の賃貸不動産経営管理士試験に合格するぞ!」と決意して申込みをした後から勉強を始めても、十分間に合う計算です。
なお、賃貸不動産経営管理士は賃貸住宅の管理・経営に関する資格であるため、試験の出題の中心もそういった賃貸住宅の管理・経営に関するものです。
そのため、現在不動産業にお勤めの方や、不動産業に従事していた経験のある方、大家さん等賃貸住宅の管理・経営のご経験をお持ちの方であれば、そういった経験に関わるものを勉強することになり有利といえます。
上記の勉強時間よりも少ない時間で合格することは、十分可能です。
逆に不動産関連に知識がない人や勉強に慣れていない人などは、勉強時間は100時間より多く見積もったほうがよいでしょう。
勉強時間を割くべき内容は?
賃貸不動産経営管理士試験に合格するために必要な勉強時間は100時間。
時間を割くべき重要な内容は、
①テキスト(教科書)をしっかりと読み込む
②過去の試験問題(過去問)を用いた問題演習を行う
の2つです。インプットとアウトプットですね。
①テキストをしっかりと読み込む
まず、テキストをしっかりと読み込むことに、100時間の勉強時間のうち約60時間を割り当てることになります。
試験では専門用語を用いた出題をしてきますから、そういった専門用語に慣れる必要や意味を知る必要があります。
初めは不慣れな用語や表現が多く、読み進めるのにも時間がかかるでしょう。
これは専門用語を覚えていき、徐々に慣れていくことで解決することができますので、まずはじっくり取り組んでいきましょう。
②過去の試験問題を用いた問題演習を行う
過去の試験問題を用いた問題演習を行うことに、100時間の勉強時間のうち約40時間割り当てることになります。
問題を解くだけであれば、用意した問題が例えば過去5年分なら、10時間もかからず終わります。
ただ問題演習は、問題を解いておしまいではありません。
問題を解いた後が重要なのです。
問題を解いていると、間違えた問題・選択肢が出てきます。
そういった間違いを、テキストに戻って確認し、ご自身の知識の修正を行います。
この間違えては修正するを繰り返すことによって、徐々に自分の知識を確立していくのです。
この修正作業に、問題演習40時間の半分以上を割くこととなります。
賃貸不動産経営管理士に合格するための勉強スケジュールについて
9月から勉強を始める場合、最初の2か月間は、テキストの読込みと過去問の問題演習を進めていきます。
9月で半分、10月でもう半分進めていくイメージです。
それぞれ40時間ずつ勉強することになるでしょう。
11月に入ったら、ラストスパートです。
残り20時間勉強することになります。
11月は、9月・10月で勉強してきたことを改めてもう一度復習していきます。
なので、20時間よりも多く勉強することができるのであれば、ぜひ積極的にやってみてください。
過去問の問題演習については、なかなか解けるようにならない問題を中心に、テキストの内容を踏まえつつ復習を進めていきましょう。
おおまかな勉強スケジュールは以上のとおりですが、いざやってみると、様々な点で気になることも出てくるかと思います。
また、勉強環境に合ったやり方や出題可能性の高い箇所を中心に勉強するやり方を採用していただくことで、より効率よく勉強を進めていただくことも可能かもしれません。
効率的な勉強方法をご提案させていただくことも可能ですので、気になる点があれば、アガルートの受講相談や対策講座の利用も検討してみてください。