西松浦郡有田町の有田地区交通安全協会の元事務局長の60代男性が、協会保有の約300万円を着服していた問題で、同協会が警察への被害届提出を検討していることが25日、分かった。

 同協会によると、元事務局長は、伊万里署有田幹部派出所内の同協会金庫に保管されていた現金のほか預金、定期預金から計約300万円を着服。今年2月、同協会の職員が現金が少ないことに気付いて発覚した。元事務局長は、主に競艇のギャンブルに使ったと話していたいう。

 約300万円は3月中旬に返還されたが、着服の実態を調査した上で、被害届提出を検討する。同協会幹部は「あってはならないことで非常に残念。信頼回復に努めたい」と話している。