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狂気と化しているプーチンの言動を、日本はどう捉えればよいのか/倉山満

ウクライナへの所業は違法ではなく、明確な犯罪だ

 そもそも。人の世に殺し合いはなくならない。事実、現在のウクライナとロシアは敵だ。しかし、お互いが敵になったが、人間でなくなったわけではない。だから、戦いの正当性如何にかかわらず、戦い方には掟があると考えるのが国際法だ。  だからこそ許されない戦い方がある。民間人への無差別攻撃、病院への攻撃、原発への砲撃、核兵器の先制使用による威嚇、などなど。他にプーチンは、非武装地帯を設定して、そこを通る者を虐殺する常習犯だ。これは違法ではなく、明確な犯罪だ。違法と犯罪は違う。浮気と殺人の違いくらい。  ユスアドベルムにおいて、その戦いの正当性が証明されなかったら、単なる違法だ。負ければ、国が領土や賠償金を払って償わなければならない。逆にユスインベロを犯した者は、戦争犯罪人として牢屋行きだ。スロボダン・ミロシェビッチやサダム・フセインは容疑の証明が曖昧だったにもかかわらず、牢屋に送られて死んだ。

常軌を逸したプーチンに、どう立ち向かうのか

 常軌を逸したプーチンに、どう立ち向かうのか。個人で何ができる?  私の知人である、ポーランドワルシャワ日本語学校教頭の坂本龍太朗さんを紹介しよう。普段の坂本さんは、ポーランド人の奥さんが校長を務める日本語学校で日本語や日本文化を教えているが、今次紛争が始まるや手弁当でウクライナからの難民を支援している。逃れてくるのは、すべて女子供。総動員令の中でも61歳以上の老人は国外に出てよいのだが、ウクライナのところは祖国に残って死ぬ覚悟らしい。坂本さんはわがことのように、支援している。  日本人はプーチンを甘やかしてきたが、味方でも何でもない。  プーチンは戦争犯罪人だ。’73年、香川県生まれ。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務め、’15年まで日本国憲法を教える。ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰し、「倉山塾」では塾長として、大日本帝国憲法や日本近現代史、政治外交についてなど幅広く学びの場を提供している。著書にベストセラーになった『嘘だらけシリーズ』のほか、9月29日に『嘘だらけの池田勇人』を発売

嘘だらけの池田勇人

知られざる戦後最高の宰相、池田勇人の物語
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