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せきが止まらない!歯が溶ける!犯人はまさかの“胃”?
健康

せきが止まらない!歯が溶ける!犯人はまさかの“胃”?

2018年6月13日(水)午後7時30分
2018年7月28日(土)午前0時25分

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戦後、生活習慣の変化などで、平均身長が伸び、顔の形も変わったと言われる日本人の体。そんな中、最近の研究で日本人の「ある部位」の細胞が1.35倍に増えていることが判明しました!それは「胃酸を出す細胞」。その影響もあって胃酸が食道まで逆流する“逆流性食道炎”が激増!さらに、胃酸の逆流に気づかないまま放っておくと、知らないうちに歯が溶けたり、しつこいセキに悩まされることも!胃酸による胸やけへの対策も含めて、胃酸に賢く対処するための知恵を大特集します!

今回のお役立ち情報
01

胃酸の逆流が引き起こすさまざまな症状

胃酸の逆流によって「逆流性食道炎」などさまざまな影響が出ることがあります。胃から分泌される消化液「胃液」には強い酸である「胃酸」が含まれています。胃自体は胃酸の影響を受けないように粘膜で守られていますが、ひとたび胃酸が食道など胃の外に出てしまうと、炎症などを起こすことがあるのです。代表的な症状は胸やけです。時に胃もたれや、胸の痛みが起きることもあります。

また逆流がひどい場合は、食道だけではなく、その先にある歯が溶けたり、せきが止まらないなど、のどに影響が出ることもあります。中耳炎など耳にまで影響が出るケースも確認されています。

胃酸の逆流の影響
胸やけ 胃もたれ 胸痛
せき のどの違和感
歯のトラブル 中耳炎

02

背景にあるのは「日本人の胃酸増加」

今、胃酸の逆流に悩む人が増えています。胃酸の逆流にはさまざまな原因がありますが、特に大きいのが「胃酸の増加」と考えられています。ある研究で、日本人の胃酸を作る細胞が40年で約1.35倍になっていました。戦後、食生活が変化し、肉食が多くなった影響だと考えられています。

また、ピロリ菌の感染者が減ったことも原因のひとつと考えられています。ピロリ菌は胃炎を起こし、胃酸の分泌を減らします。今の日本人はピロリ菌感染者が減ったため、胃酸の分泌量が多い人が増えているのです。

※ピロリ菌は胃がんや胃潰瘍の原因となるため、感染している人は除菌をすることが勧められています。

03

胃酸が逆流しやすいのはどんな人?

胃酸の逆流を起こしやすいのはおもに以下のようなことが思い当たる人です。 ひとつでも当てはまる人は食生活の改善などを心がけてください。

肥満
猫背(前かがみになりがち)
お酒をよく飲む
食べ過ぎてしまう
ストレスが多い
食べてすぐ横になる

また以下の症状がよく出る方は胃酸の逆流を疑ってみてください

〇胸やけ 胃もたれ
〇のどや口に酸っぱいものがこみ上げる
〇げっぷが多い

04

胃酸が逆流してしまったら・・・カラダを守る生活のコツ

逆流性食道炎の改善の第一歩として
番組では食生活の改善をお勧めしました。
ポイントは

  • 食べ過ぎない(腹八分目)
  • 夜寝る前2~3時間にはなるべく食事をしない。
    また、食後すぐに横にならない
  • お酒を飲み過ぎない

※高齢者の場合は、食が細くなってたんぱく質などが不足しがちです。
バランスの良い食事を十分とることを心がけてください。
※症状がひどい場合は病院の受診をおすすめします。

逆流が気になる人への枕のテクニック
逆流の症状がある場合は、少し枕を高くする事で胃酸が逆流しにくくすることも効果的です。
枕だけを高くすると首が曲がって寝苦しいので、たたんだ毛布などを敷いて、腰より上の部分が上がるようにするのがコツです。
大体10度くらいから始めるのがオススメです。毛布を3~4枚重ねになるように折りたたみ、その上に枕を置いた高さです。

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筋肉&血管を強くする!世界が証明した“最強の寝たきり予防法”
健康

筋肉&血管を強くする!世界が証明した“最強の寝たきり予防法”

2018年6月6日(水)午後7時30分
2018年6月9日(土)午前0時25分

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家族がいつまでも元気でいてほしい。
こんな願いを持つすべての人にとって是非気をつけたいのが、「寝たきり」や「要介護」になってしまうことです。

実は今、健康寿命を延ばすために最も効果的とされているのは、禁煙よりも、運動よりも、肥満解消よりも、「人とのつながりを作ること」。
人とのつながりが少ないことは、心臓病や認知症、筋力低下を引き起こし、結果として「早死にリスクが50%高くなる」というアメリカの調査結果が発表されるなど、体の衰えを加速させる最大の要因とわかってきました。イギリスでは今年1月に「孤独担当大臣」が誕生して、国をあげての対策に乗り出したほどです。

番組では、人とのつながりに関する最新研究と、体を守るための対策を徹底追求しました!

今回のお役立ち情報
01

1日3回 寝たきりを防ぐ行動とは?

寝たきりを防ぐために重要なことの1つは、体内の炎症を抑えることです。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校のスティーブ・コール教授の研究によると、 「人に親切な行動」を1日3回1ヶ月間行った人では、体内の炎症を促す遺伝子の働きが抑えられることが分かりました。この実験では、週におよそ90分間(1日およそ13分間)他人への親切行為をしたと推定されています。
コール教授は「日々の行動次第で、炎症を促す遺伝子の働き方(発現)を変えることができる」といいます。

02

孤独が炎症を進めて健康を害する!?

イギリスでは、今年1月、孤独担当大臣が誕生しました。今世界中で「孤独の健康影響」が深刻に受け止められています。
例えばロンドン大学の研究では、50歳以上の男女6500人の「人とのつながり」を調べ、7年間追跡を行ったところ、人とのつながりが少ないグループの方が死亡率が高いことが分かりました。また「人とのつながりが少ない」と「体内の炎症が高まる」ことも分かってきたのです。この様な研究結果を受けて、イギリスでは「孤独撲滅キャンペーン」を展開。テレビCMやポスターなどを通して孤独が健康に悪影響を及ぼすことが訴えられています。

03

世界が証明した「健康寿命 最強の条件」

世界的にインパクトを与えたのが、アメリカで発表された148研究(対象者およそ30万人)をメタ解析した研究結果です。長生きに影響を与える要因を調べたところ、肥満解消、運動、禁煙よりも「人とのつながり」が長生きへの影響力が高いことが分かったのです。日本の研究でも、「人とのつながり」が「運動」よりも寝たきりの危険度を下げることが明らかになってきています。

04

人とのつながりチェックシート

東京大学飯島勝矢教授が考案した「人とのつながりチェックシート」をご紹介します。
「人とのつながり」度合いを測る指標は様々あります。ご自身のつながり度合いを知るための一つの目安として活用してみてください。
「社会参加」については、いま国をあげて取り組みを進めています。多くの自治体でも取り組みを行っていますので、お近くの地域包括支援センターなどを活用することもお勧めです。

ダウンロードはこちらから!

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