東北の楽団、被災地を結ぶ歌

10道県参加、坂本さん新曲披露

共同通信 | 03月26日 19:46

 東北ユースオーケストラと共にピアノを演奏する坂本龍一さん=26日午後、東京・サントリーホール
 東北ユースオーケストラと共にピアノを演奏する坂本龍一さん=26日午後、東京・サントリーホール

 東日本大震災を経験した若者らでつくる東北ユースオーケストラが26日、自然災害で被災した10道県から公募した合唱団員60人と共に、ベートーベンの交響曲第9番を東京・サントリーホールで演奏した。病気療養中の音楽監督坂本龍一さん作の新曲「いま時間が傾いて」も披露した。

 新曲「いま―」は、不穏さや荘厳さを感じさせる曲調で、最後に鐘が響く。坂本さんは「震災も戦争も鎮魂の祈りは共通し、ウクライナ国歌のようにも聞こえる。鐘が鎮魂に聞こえるか、希望に聞こえるかは皆さん次第です」と語り掛けた。

 150人以上の「第九」で生きる喜びを表現し、客席の拍手は5分以上続いた。

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