平成28年度方面隊職種協同訓練(特科 )
第1特科団(団長:德川将補)は、平成28年11月14日から19日までの間、矢臼別演習場において「平成 28 年度方面隊職種協同訓練(特科)」を担任実施しました。
本訓練は、対砲兵戦における情報と火力の戦い方(目標発見即撃破)を追求して新たな戦法を確立するとともに、総合戦闘力を最大限発揮し得る方面隊の特科部隊として全国にあるべき姿を示すことを目的として、参加人員約1,600名、火砲25門、火砲の実弾約3,000発を使用し、方面隊内特科部隊の他、東北方面特科隊及び第9特科連隊からも参加を得るとともに、第1電子隊、北部方面航空隊、第5飛行隊、北部方面情報隊との協同により行われました。
各訓練部隊は、特科情報中(小)隊、観測中隊及び直轄観測機関による砲目標情報と、情報部隊等及び航空部隊の獲得した目標情報を合同情報所において共有するとともに、特科連隊・群・隊本部は、情報処理・射撃指揮を含む火力戦闘指揮を一連の状況下で行いました。
対抗部隊砲兵群は、砲兵群長(第4特科群長:岸良1佐)指揮の下、現代戦の様相を反映するとともに、部隊の能力を最大限発揮させるため、広域分散・対空隠蔽・頻繁な小移動により健在性を保持しつつ、最大発射速度で射撃し、実戦的で強い敵砲兵を実現させました。また、訓練の終始を通じ、迅速・確実な安全点検の実施により夜間射撃を含む射撃任務を整斉と行い、訓練の目的達成に寄与しました。
また、今年度は、対砲兵戦における火力戦闘を強く意識させるため交戦訓練装置を使用し、火砲に人員用レーダ受信装置を取り付け審判を実施したことから、訓練部隊及び対抗部隊ともに真剣勝負で訓練に臨み、参加各部隊は連・群・隊長以下、今まで積み上げてきた訓練成果を遺憾なく発揮して、じ後の特科部隊の訓練に多大な教訓を得て訓練を終了しました。
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