葛西医院

小林 正宜 先生
内科 / 外科 / 整形外科
取材日:2018年09月19日
生野区の内科・外科・整形外科「葛西医院」

プロフィール

小林 正宜 (こばやし まさのり) 先生
経歴
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資格・所属学会
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受賞歴・出版物
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趣味
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今回は、1953年から、親子3代にわたり生野区で医療を提供されている葛西医院の院長、小林正宜先生にお話しを伺いました。

患者の方に向けてメッセージをお願いします

はじめまして、院長の小林正宜と申します。
私が患者さんを診察するときに最も心掛けていることは、「患者さんの心身に寄り添った医療」を行うことです。患者さんの声に耳を傾け、適切な診察と検査から正しい診断を行い、その症状に合った適切な治療を行います。同時に患者さんの想いや背景に寄り添い、安心してなんでも相談できる「かかりつけ医」を目指しています。患者さんに優しく、笑顔の絶えない診療所を目指しています。

ドクターになったエピソードや開業するに至った思いを教えて下さい

医師を目指したきっかけは、父が診療する姿を幼い頃から見ており、困っている患者さんが父に感謝し、笑顔になっていくの間近で見ていたことです。私の実家が診療所と併設していたので、父の白衣姿は毎日見ており、その姿が非常にかっこよかったことを今でも覚えています。そんな環境で育っていましたので、医師になりたいと思っていたことは、私にとってとても自然なことでした。

私が研修医1年目のときに、現名誉院長の父が脳出血で倒れ、一時期診療所の閉院を考えた時期がありました。同時期に私が研修していた大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター先生方のご支援のもと、2ヶ月間必死になって葛西医院で地域医療に従事しました。そのときに私は地域医療の醍醐味に触れ、やりがいと奥の深さを感じ、必ず将来地域医療に従事しようと考えました。

大学病院で10年間、総合診療、総合内科、家庭医療、救急医療を学び、その経験を糧にしながら、父親とともに地域医療に従事できているということを、心から幸せに感じています。

信条や座右の銘など、またそれにまつわる想いがございましたら、教えてください。(特に無ければ空欄でも結構です)

私の座右の銘は「和を以て貴しとなす」です。もともと人とのいがみ合いが嫌いな性格で、とにかく些細なことでも争いを避けてきたことが、いつしか自分自身の信条になったように思います。家族や仲間はもちろんのこと、自分に関わる全ての人との和を大切にすることで、とても穏やかで充実した毎日を過ごすことができ、自分自身の成長に繋がっていると感じています。
人の嫌なところを見るのではなく、少しでも良いところを見つけようとする姿勢が、その人の本当の魅力に触れるきっかけになるのだと考えています。相手の魅力に触れることで、その相手との和を作ることができると思います。患者さんに対してもいつも和を作ることを心掛けており、患者さんとの信頼関係を作る上でとても大切なことだと思っています。

病院・クリニックの特徴を教えてください。

どんなことでもゆっくり丁寧に話を聞きます
当院ではどんな症状でも、時間の許す限りゆっくり丁寧にお話しを伺います。「長年の腰痛」、「不安が強い」、「癌の心配」、「物忘れ」、「めまい」、「しんどい」といった様々な症状に対し、時間をかけて真摯に患者さんのお話を聞くことで、新たな疾患が見つかったり、治療に繋がったり、患者さんの不安が解消されたり、生活の質改善に繋がったりすることがあります。なんでも気楽に相談できるかかりつけ医を目指しています。

訪問診療で24時間365日の安心を
家庭医療専門医が行う細やかな訪問診療を受けてみませんか。当院から半径5km程度にお住まいで、通院が困難な方は私が主治医となり、訪問診療を提供することが可能です。毎月の定期診察に加えて、急な病状変化などの際に「24時間365日院長への問い合わせが可能」です。私が電話で病状をお伺いし、必要であれば緊急往診を行い、適切な医療処置を行います。また、在宅での緩和ケアや、ご自宅でのお看取りにも対応しております。

あらゆる疾患に対応します
私の専門が総合診療ですので、内科疾患はもちろんのこと、ケガなどの外科疾患、精神的な問題が含まれる疾患など様々な疾患に対する診療が可能です。目や耳や皮膚の症状であっても、まずかかりつけ医の私が診察することで、専門医の受診が必要かどうかの判断と適切な紹介が可能です。また、他院では診断がなかなかつかない症状を診断に導くことや、特殊な疾患(ホームページ参照)の治療も可能です。


推薦ドクターの声

福島吉野スマイル内科・循環器内科 坂口 海雲 先生

小林先生とは、大阪市立大学での研修医のころから同期として研鑽しております。彼の特徴は、一言でいえば医療に対してまじめであるということです。それは、患者さんに対して常に真摯に向き合っている姿勢を見れば、一目瞭然です。またそれだけではなく、彼は医学教育に対してもかなりの情熱を持っています。良き医師であると同時に、良き指導者になるだろうと確信しています。彼のような素晴らしい医師と同期であることは、私の誇りです。今後の益々のご活躍期待しております。

地域医療サポーター 松谷 麻里子
小林先生はこの8月に院長に就任されました。
医師を目指した頃は、海外での医療活動という夢を持っておられ、どちらかというと地域医療にはご興味をお持ちでなかったようですが、小林先生が研修医1年目の時に転機が訪れました。
当時の院長である小林先生のお父様が脳出血で倒れられたのです。
医院は閉院の危機にも追い込まれましたが、大学からドクターが来て下さり、お手伝いくださったことにより、なんとか継続することができたということです。
先生の研修は医院での研修に変わり、2か月もの間、とにかく必死で先輩のドクターの横で勉強をされました。実際に医療現場で地域医療に触れたことをきっかけに、奥の深さを知り、次第に地域医療に魅了されるようになっていかれました。
患者様の人生に寄り添い、病気だけではなく、患者様の背景にあるご家族や、想い、何に困っているかなどの「こころ」を診ることをモットーとされ、それこそが地域医療の魅力だとおっしゃいます。
最近では、訪問診療を手掛けられるようにもなりました。
訪問診療で得た知識を経験のないドクターにも届けたいという想いから、勉強会を主催されたりと精力的に活動をされています。
さらには、大学から研修医を受け入れ、実習や見学なども行っておられます。
座学ではイメージが湧きにくい訪問診療を実際の肌で感じてもらい、高齢者の方とお話しをしたり、お家に行って診察をすることの意義をお伝えするのを目的とされています。
いつか彼らが患者様の気持ちがわかる良い医師となり、各地で良い医療を拡大して欲しいと熱く語られました。
とても心優しい、人なつっこい笑顔が印象的な先生です。
小林先生のようなドクターに診ていただける患者様は幸せだと思いました。