野元空のいまのすべて。これからのもっと。
力強いダンスパフォーマンスを武器に、10年近くアーティストとして活動をしてきた野元空さん。近年では2.5次元舞台に出演するなど女優としての活躍も目まぐるしい。そんな彼女の秘めたる魅力や今後の活動について迫るべく、ASBSが独占インタビューしました。
―今日のファッションやメイクのポイントを教えてください。
いつもメイクとファッションはセットで考えるようにしています。白いシャツのコーディネートに合わせたメイクは、アイシャドウを塗らずに抜け感を作ったナチュラルなメイク。クリアな艶感のあるちゅるちゅるなリップなのもポイントです。
黒を基調とした大人っぽいコーディネートに合わせたメイクは、目元をシンプルにして濃いめのリップを合わせているのが肝。オレンジっぽいはっきりとしたリップにしてメリハリをつけています。
ファッションはストリート系のスタイルがほとんど。特定のファッションアイコンはいなくて、だいたいインスタグラムでランダムに出てくるスナップや、街中で見かけるおしゃれな人のコーディネートを参考にすることが多いですね。東京は、歩いていると「写真撮らせてください!」って思わず言いたくなるくらいおしゃれな人がたくさんいるんです。
―野元さんにとってメイクとは?
メイクは大好きで欠かせません。でも「メイクをしなくちゃいけない」と気負うのではなくて、楽しむことを意識しています。すっぴんにリップを塗るくらいの状態をベースにして、あとはその日の気分やコーディネートに合わせて濃くしてみたりそのままナチュラルにしてみたり、いろんなメイクを楽しんでいます。
あとは舞台のステージメイクも大好き。2.5次元の舞台の時は、衣装や髪型に負けないようにアイラインをガッツリ引いたり大袈裟なくらいのメイクがちょうどいいのですが、普段はしないメイクでやっていてすごく楽しいです。変身するみたいに役になりきることができて、気持ちを切り替えるいいスイッチになっているなとも思います。
―舞台もセルフメイクのことが多いのですね。
そうですね。13歳の時に鹿児島の田舎からいきなり東京に出てきて、最初は慣れないセルフメイクに必死でした。当時はとにかく友達に聞いたり調べたりして自分でも勉強して、徐々に上達していきました。
アーティストとして活動していたときは、ベースメイクはメイクさんにやっていただいていましたが、それ以外のポイントメイクなどは自分に似合うメイクがわかるようになってからは、ほとんどセルフでやらせていただいてました。アイラインを自分で引くのも最初は難しくて苦労したけれど、今ではすっかり慣れました。
―野元さんといえば力強いダンスパフォーマンスも魅力ですが、メイクやファッションもある意味自分を表現するツールの一つ。それらがお互いに影響しあうことってありますか。
あると思います。手段は違えど、小さい頃から何かを表現することが大好きだったんですよね。絵や写真、ファッションやメイク、それにダンスや歌、今やっているお芝居もそうですね。小さい頃からいろんな表現方法に触れていたので、それらがうまく作用して私の感性を豊かにしてくれているというのは感じます。一人っ子だったのもあってか、小さい頃から一人で何かしたり作ったりするのが大好きだったんです。
―ダンスを始めたきっかけはなんだったのでしょうか。
保育園の時に始めたクラシックバレエがきっかけですね。お母さんがなんでもいいから私に習い事をさせたかったみたいで始めました。その後バレエを1、2年ほど続けて、小学1年生の時に出会ったのがストリートダンス。バレエとは全く違うフリースタイルな表現に衝撃を受けて、すっかり虜になりました。DJやロックバンドをやっていた父の影響もあってか、ロックミュージックやHIPHOPは耳馴染みがあって、そのジャンルの音楽に乗せて自由に踊るスタイルに自然と惹かれたのかもしれないですね。
―今の仕事をしていて「楽しい!」と思うのはどんな時ですか。
やっぱりお客さんの前に立っている時ですね。歌のライブの時でもお芝居で舞台に立っている時でも、いつも支えてくれるファンの皆さんの前に立つと力をもらえるし、思い切りステージを楽しむことができます。
グループでアーティスト活動をしていたときは、ファンと交流する機会も多くて距離が近かったんですよね。これまで築いてきたファンの皆さんとの関係性があるから、今尚更ステージを楽しめているんだと思います。
―ファンの皆さんに支えられているところが大きいのですね。
ファンの皆さんには精神的にかなり助けられてきました。私を応援してくれるファンの皆さんは私のすることをなんでも肯定してくれるんです。私のやりたいことやファッションに対しても全部「いいね」って尊重してくれる。以前までグループとして活動していたこともあり、他のメンバーと比べて落ち込んだり、SNSでのマイナスなコメントに悩んだり、結構自分に自信がなくなってしまう時があったんですけど、そんな時に届くファンのみんなからの手紙やSNSでの励ましの言葉には本当に救われていました。
―演技でもダンスでも、自分だけの表現だなと思うことはありますか。
正直なところ、「自分の強みはこれ」というものはまだ分かりません。何か一つ自分の課題が解決できると、また新しい課題が出てきて……ずっとその繰り返しです。
今はお芝居に力を入れていきたいと思っているのですが、初舞台は19歳の時で経験がまだ浅いんです。“芝居”と一言に言っても映像の芝居と舞台の芝居は全く別物ですし、まだまだ課題ばかりですね。課題をクリアして満足しきるのも、その逆でずっと自信がないままなのもどちらも良くないと思うので、向上心を忘れないで貪欲にいろんなことに挑戦していきたいです。
―仕事がお休みのオフの日は、どんなことをして過ごしていますか。
とにかく昼まで寝ます(笑)。基本的にインドアなので、家の中で漫画を読んだりアニメを見たり……。異世界転生系のアニメが大好きで、最近だと『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった』にハマっています。
あとはお酒を飲むのが大好きなので、友達と飲みにいったり、家でもよく一人で晩酌をします。寒かった時期は麦焼酎のお湯割りをよく飲んでいました(笑)。
―頑張った後のご褒美は何ですか?
うーん、なんだろう。その時々でブームがあるのですが、最近は美味しいものを食べることですかね。いつもよりちょっと贅沢なものを外に食べに行くのも好きですし、家で自炊するのにもハマっています。よく作るのはピーマンやナスの肉詰め。自分が食べたいものを作って食べる、これだけで幸せです。
―不安なことやストレスがある時の野元さん流の対処法を教えてください。
単純にストレスだけが自分の調子に影響を与えることってあんまりなくて、基本的に自分の生活のせいでキャパオーバーしてしまうことがほとんど。だから、その時に自分に足りていないことをするようにしています。例えば睡眠不足から来る不調だったらよく寝るようにするとか……。長い時間お風呂に浸かって、ポカポカの状態でお酒を飲んだりするとよく眠れます。
―最後にこれから挑戦してみたいことについて教えてください。
映画やドラマ、ミュージックビデオなどの映像のお仕事はどんどん挑戦していきたいです。今やっているお芝居は舞台がほとんどで、映像のお仕事をあんまりしたことがないんですよね。これから色々経験して自分の表現の幅を広げていきたいです。あとは洋服が大好きなので、いつか自分のブランドも手がけてみたい。
仕事以外だと、運転免許を取りたいです。持っていた方が仕事の幅も、行動範囲も広がりますよね。車を運転してコストコとか箱根にサクッと行ってみたいです。
ASBS
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