僕の人生の物語 ─ 拝啓、忌まわしくも美しい空へ、醜く歪んだ鳥籠より ─

百竜呑ライカ

【初】僕の性別は

第0話 僕はきっと、後悔していた

 僕は自分の性別を自覚している。自覚していると、そう認識していた。

 けれどあの日、僕にとってのとても大切な人がいなくなった日に、自分の自覚が自分自身への呪いだと気づいた。

 僕は兄さんが好きだった。

 兄さんが僕を一人の女として見ていたように、僕も兄さんを一人の男として見ていたんだ。

 だから僕は、僕の性別は、きっと──。

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