裕二　ごめん

彼を手に入れたかった

彼の全てを

そして、私の全てを彼にさしだして

 

まるで１０代の初恋みたいに

自分を見失い

何もかもが見えなくなり

 

息が止まるほど

目が回るほど

心が激しく叫びだし

身体中が震えだした

 

 

 

 

 

そんな感情はただただ自分を苦しめ

涙で溢れ

 

 

その反対に怒りなのか憎しみなのか

黒い色で視界が見えなくなった。

 

 

 

裕二

 

 

あなたは私に言った。

全てが嘘でわからなくなった私に

 

 

ーーーーーーーーーーー

引き留めようとした 

お前を好きなのは　

ほんと 

だから真実を言えなかった
 

だから、お前と先を見ることができただろ。
 

 

嘘ついたのは婚約がらみだけだろ!

嘘は籍の件だけだろ!! 

 

奥さん（矢野加陽子）のお母さんの話は嘘だ

 

お前と進みたかった

お前の親戚に会ったのも

お前の S N S に俺の存在を公開させたのも 

お前を安心させたかったからだ！！！

 

お前と将来を目指したかったのは本当だ!
お前を引き止めたのも本当 
信じてほしい

俺はお前が好きだ。

お前が傷つくことはもうしない

お前に嘘はつかない！

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そう言って私を11月30日の朝

通勤前に何度も電話をして引き止めたよね。

 

 

そして、私が勤務する場所にまで来て

築地にあるがんセンターの現場事務所まで説得しに来たよね。

 

 

 

 

 

でもさ

あの日と一緒だったね。

 

 

 

 

 

そうやって私をなだめた後

裕二は別の女性と

 

 

 

何故？

あなたの真実はどこ？

私を傷つけないって、

なら何故？？？？？

 

 

 

 

裕二

矢野裕二

 

私はもう壊れてしまいそうだよ

こんなにも大好きなんだよ。

矢野裕二と一緒にいたいよ。

 

 

だから、何度も信じようとここまで来たのに

どうして？

 

 

ただただ一緒にいられるだけで楽しかった時間は

今はなんでこんな時間に変わってしまったんだろ

 

 

 

 

裕二

矢野裕二

ごめんね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

限界だよ